タイトル | 三寸金蓮 |
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原作・漫画 | 月森雅子 |
出版社 | ぶんか社 |
恋する乙女・カナエは
太い体型(特に脚)が
コンプレックス。
理想は細く長い脚だが
手に入れるのは難しい。
そんなある日
叔父からお土産を貰う。
中身は中国のもので
三寸(10cmくらい)の
美しい”纏足靴”だった。
気に入ったカナエは
早速靴を部屋に飾るが…。
三寸金蓮のあらすじ紹介
主人公・カナエは
ダイエットが苦手な
ぽっちゃり系女子。
学校ではひそかに
クラスメイトのイケメン
清水に思いを寄せている。
そんな彼女の悩みは
とにかく脚が太いこと。
理想は細く長い脚だが…。
ある日カナエは
中国のお土産を貰う。
お土産の中身は
とても小さな”纏足靴”。
彼女はその美しさに惹かれ
靴を部屋に飾った。
すると次の日の夜…
枕元に香蓮と名乗る
少女の亡霊が現れる。
『私は香蓮(こうれん)
纏足靴の持ち主よ』
香蓮は驚くカナエに
綺麗になりたい?と聞く…。
三寸金蓮のネタバレと今後の展開は?
香蓮の脚は無駄な肉がなく
引き締まっていました。
『どう?綺麗でしょう?
纏足によって作られたのよ』
幼い彼女の脚の美しさに
思わず見惚れるカナエ…。
『この足は”三寸金蓮”と呼ばれて
男の子は皆、私に夢中だったわ』
(三寸金蓮=10cmくらいの
小さな足を意味する)
『あなたもなれるわよ?
毎日脚を包帯でキツく
巻いて眠るの…』
香蓮の脚を細くする方法は
とても体に悪そうです。
カナエは躊躇しますが
彼女の脚になりたくて
試すことにしました。
早速脚に包帯を巻いてみます。
血行が悪くなっていく脚に
不安を感じるものの…
毎日続けました。
すると一週間後
体型は見違えるほど
美しく変化しました。
生まれ変わった彼女は
クラスメイトの男子達や
清水に声をかけられます。
「どうしたの?
最近痩せて綺麗になったね」
「水沢さん(カナエ)が
こんな美人だったなんて…」
ところがこの日の放課後
清水と仲が良い女子達に
いじめられてしまいます。
「痩せたからって
調子にのるんじゃないわよ」
「清水くんをたぶらかして」
しかしカナエは
偶然通りかかった清水に
運良く助けられました。
このことを香蓮に伝えますが…。
三寸金蓮の読んでみた感想・評価
「三寸金蓮」という題名なので
『金瓶梅』の主人公・金蓮に
まつわる話かと思いました。
そしたら全く違っていて…
怖くて驚きましたよ。
ですが惹きこまれて
一気読みしちゃいました!
太い体型と脚に悩む
カナエの元に現れた
幼女の亡霊・香蓮。
彼女はカナエが貰った
”纏足靴の持ち主”でした。
見た目の可愛さもそうですが
香蓮の魅力は細く長い脚!
幼女の脚とは思えないほど
美しくて私も見惚れました。
けれど美しいのは脚だけ…。
小さな纏足靴を脱げば
膿んで血まみれの素足が!
このシーンはグロくて
痛々しかったなぁ…。
物語を読んでいくと
どうやら香蓮は遥か昔
纏足の失敗で死んだそうで。
結局カナエは無理やり
纏足にさせられました。
纏足靴を貰わなければ
ああならなかっただろうに。
足の指の骨を折る香蓮は
めちゃくちゃホラーで
怖かったです…。
恐らく彼女は
纏足の痛みを他人にも
わからせたかったのかも。
纏足という悪しき風習を
受け入れるしかなかった
香蓮の苦しみ…。
そう考えると香蓮って
悲しい亡霊ですね……。
三寸金蓮はこんな方におすすめな作品!必見
纏足にまつわる物語が読みたい!
そんな方には
「三寸金蓮」を推します。
本作は月森雅子さんによる
纏足の恐怖を描いた物語。
ぽっちゃり系女子・カナエは
ある日”纏足靴”を貰います。
しかしその小さな靴は
香蓮という亡霊の物で…
カナエの前に現れるなり
綺麗になりたい?と
微笑みながら聞くのです。
可愛らしい香蓮の脚は
引き締まっています。
理由は纏足によって
足を変形させられたから。
香蓮曰く纏足は歩くどころか
立っているだけでも大変で
脚に力が入るんだとか。
纏足は痛々しいですが…
体型に悩む女子からすれば
無駄な肉がない美しい脚は
とても魅力的ですよね。
香蓮の脚になりたいカナエは
脚を細くする方法を聞いて
早速実践します。
しかしここからが
悲劇のはじまりでした!
香蓮のおかげで美しく
痩せることができたカナエ。
クラスの男子にモテはじめ
片思い相手とも良い感じになり
幸せな気分に浸っていました。
このままハッピーエンドで
終わると思いきや…恐怖の
結末が待っていたのです。
どんな結末かは…
見てのお楽しみ!
ホラーとグロが苦手な方は
閲覧注意ですよーっ!!