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みだらな熱帯魚のあらすじとネタバレ!終わり方(結末)が見たい!

みだらな熱帯魚

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル みだらな熱帯魚
原作・漫画 北川みゆき
出版社 小学館

出版社で元気に働く海月愛梨。

過去の苦い思いを持ちつつも
男性誌でずっと働いてきましたが、
女性誌に異動し、やり手編集者叶の

補佐についたことで、
思わぬ形で挫折と向き合うことに……。

恋愛のドキドキだけでなく、
編集実務の説得力などの、
大人な要素も存分に味わえる、

骨太青春系のオフィスラブ作品です。

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みだらな熱帯魚のあらすじ紹介

出版社の一線で全力で働く海月愛梨。

二十代にして五年もの間、男性誌で
パワー系の企画をやってきた彼女は、
急きょ、女性誌に異動になります。

そこで会った編集者、叶は、社内でも
「噂の叶さん」とまで言われるほどの、
レベルの高いやり手であり、

さらにその有能さ故か、
相当な毒舌でもありました。

愛梨はそんな叶の補佐として、
能力だけではなく周囲への配慮も
完璧にこなせる人間性を

目の当たりにしますが、
一方で愛梨と叶は、まったく同時期に
「挫折」を味わっていたのでした。

みだらな熱帯魚のネタバレと今後の展開は?

出版社でバリバリ働く、
編集系OLの海月愛梨。

彼女は五年に及ぶ男性誌担当から、
月刊女性誌「プチマガ」に
異動することになっていました。

今までパワー系の企画ばかり
進めてきた彼女としては、
いきなりキラキラ感のある職場で、

大丈夫かなと不安を覚えます。

一方、海月さんはプールに、
自分の大切なタオルを忘れ、
それを拾おうとしたところで、

泳いでいた男性ともみ合い状態に
陥ってしまい、助けてくれた彼を
反射的に張り飛ばしてしまいます。

その翌日「プチマガ」の編集部が
存在するビルに赴く海月さんですが、
そこで顔を合わせることになったのが、

昨日張り飛ばしてしまったイケメン、
叶でした。

叶は、社内で「噂の叶さん」と
あだ名されるほどのやり手で、
彼のアスリート企画が誌上に出る時は、

部数が一気に跳ね上がるような
活躍ぶりを見せていましたが、
一方で超毒舌でもありました。

とは言え仕事ぶりは有能そのもので、
名物のアスリート「仮装」企画も、
選手を優先して中断しておいて、

その責任は自分で被るなど、
選手への配慮もできず姿に、
海月さんはドキリとしてしまいます。

しかし、名物企画の取材本番、
撮影する選手というのが
海月さんの旧友、坂井洋子であり、

笑顔で接してくる洋子とは裏腹、
海月さんには未だに、
消化し切れない思いがあったのでした。

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みだらな熱帯魚の読んでみた感想・評価

日常的に本を読んでいる
身としては、実に
頼もしい印象を受けました。

物語の本筋は社内同僚の
恋愛ものということになりますが、

特筆すべきは「ディテール」の
緻密さと説得力です。

一般に出版の編集部と言うと、
四六時中作家に神経を配り、
張り付いているような感じの

姿をイメージしがちです。

もちろんそうした形も編集者の
重要な仕事の一つですが、
主に作家を担当しない情報誌の場合、

かなり仕事の仕方が違ってくるんですね。

色々な場所に取材に行くのはもちろん、
モデル以外を対象にした撮影を、
様々な調整の上ですることもあります。

本作ではこうした細かく地味な
現場のリアルが反映されていて、
素直に凄いなと思いました。

また、雑誌不況の現在で、
抜群のセンスと配慮を発揮して、
ヒットを連発する叶さんの実力にも、

海月さんの頑張りにも、本当に
胸が熱くなるものがありました。

もして彼らの「背景」にある、
競技への挫折の記憶など、
シリアスな部分を滲ませつつも、

あくまで前向きな本作の雰囲気も、
非常に楽しいものがあり、
一気に読み進めてしまいました。

みだらな熱帯魚はこんな方におすすめな作品!必見

漫画の中でも色々な職業をテーマにした
「業界もの」は人気の題材ですが、
特に作家自身や編集部などが主題の、

「出版業界」ものは、そのリアルさもあり、
評判になることも多いですね。

しかし、同じ書籍や雑誌と言っても、
ジャンルによって内容はまったく違うため、
仕事の仕方も別の会社と言えるほど異なり、

そのため肝心な部分でも「ズレ」が、
見えてしまうことは良くあります。

例えば、自由業気質な著者相手なら、
張り付いて原稿を待つこともありますが、
タイトなスケジュールをこなしている

他の「クライアント」相手では、
この種のやり方は効果は生まず、
むしろ逆効果となります。

その点本作は、アスリートをモデル的に
前面に押し出すという斬新な企画を
野心的に進めていく一方で、

有能な編集者で元選手の叶さんは、
あくまでも選手を最優先にしつつ、
しかも責任を一人で被ります。

心身ともにハードな一方で、
周囲への「配慮」も欠かせない
選手という立場を完全に、

理解しているからこそできる
この細やかな描写一つにも
本作の理解度の高さが分かります。

どうしても「出版」が主人公ですと、
自分たちの意思をねじ込みがちな
ストーリーになってしまいますが、

そこをうまく一歩引いて、なおかつ
皆が気持ち良く仕事できる、
配慮が見たい方には最適と言えます。

本当の意味で「デキる」叶さんが
主力を張っているからこそ、
イケている企画はより輝きを増し、

頑張る海月さんの姿にも、
より応援したくなる説得力が
出てきている感じでもあります。

現実的にはほとんどの人が
選手を断念していく中で、
第二の人生をどう頑張るかを、

作品を通じて見られるという点で
かつて部活を頑張っていた方にも
楽しめる一作だと思いますね。

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