タイトル | させよエロイカ |
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原作・漫画 | 高田サンコ |
出版社 | 小学館 |
20××年、日本では、
何やら女の子がとってもエッチに!
しかしその原因は、本人の気性ではなく、
蚊が媒介するウィルスが原因で……。
男子にとっては何ともオイシイ、
しかし有り難がってもいいのか
判断に迷うHシチュエーションの中で、
少年倫汰郎が葛藤し翻弄される、
とにかくパワフルなエロコメ作品です。
させよエロイカのあらすじ紹介
イケメンだが奔放な女性には
まったく興味がない倫汰郎。
しかし彼の住む街では、
何やら異様なほどに
エッチな女の子が「増殖」。
モテとは縁がなかった倫汰郎も
接点のなかった同級生から
脈絡なく迫られる事態となり、
彼女の携帯からは、
異常に欲情している書き込みが
発見されました。
女子たちをエッチにさせているのは
夏の陽気ではなく、ウィルスで、
それを媒介しているのは蚊だったのです。
男性にとってはオイシイ状況に、
倫汰郎は理性を保てるのか、
ギリギリのバトルが始まります。
させよエロイカのネタバレと今後の展開は?
20××年、平凡なある街で、
高校生活を送っている少年、
竿留倫汰郎。
句を作るのが趣味という
落ち着いたイケメンの彼は、
奔放な親や大人を嫌っていました。
とは言え言い争いなどはせず、
エロい話に花を咲かせる同級生を
横目で見るようにしながら、
落ち着いた日常を過ごしていましたが、
ある日、セクシーで美人な女性に、
電車の中で股間をまさぐられます。
そこをクラスの地味女子である
八ツ木さんに助けられますが、
実際倫汰郎は八ツ木さんの
清楚な美しさに惹かれてもいました。
しかしある日、保健室で
「お盛ん」になっていた感じの
同級生の麗奈と鉢合わせになり、
倫汰郎は「口止め」にと
彼女の「生乳」を
揉ませられる形になりました。
思わぬ事態に激しく動揺しつつも、
持ち前のクールさで
何とか切り抜けた倫汰郎ですが、
その後麗奈は同性である
秩父先生にも欲情し、
問答無用で迫ります。
その不可解なリアクションは
明らかに平常な人のものとは
思えないレベルでした。
させよエロイカの読んでみた感想・評価
本作の最大のポイントは、何と言っても
「蚊」の脅威にあります。
人類の歴史的にも蚊は単なる
うっとうしいだけの存在ではありません。
吸血する、つまり「注射器」を持ち、
しかも自在に宙を飛ぶ機動性と
際立った繁殖力の強さから、
空気感染しないような病気でも
どんどんと広めてしまい、
人類に深刻な打撃を与えてきたのです。
幸い世界中で駆除技術が高まり、
衛生観念も進展したために、
蚊の脅威は近頃影を潜めていますが、
今回「彼ら」が媒介するのはなんと、
人をエッチにさせる「病原体」です。
そのため様々な女の子が
脈絡なく積極的になるので、
心の準備ができずドキドキしました。
またウィルス増殖には、
女性ホルモンの一種である
エストロゲンが関係しているので、
感染した男性に未感染の女性が
ひどい目に遭うようなリスクも低く、
「安心」して読めるのもいいですね。
そんな中で理性と本能の狭間で
大苦戦するのが倫汰郎君ですが、
彼が家庭の事情からエッチなことが、
かなり「嫌い」であるために
単なるエッチ漫画ではなく
物語として成立してもいます。
ウィルスの「効能」に応じて
手頃な相手とスれば確かに
とてつもなく気持ちいいですが、
しかし本当にそれでいいのかという
人間的な問いもあったりして、
考えさせられる部分もありました。
とは言え本作の本筋はやはり
エッチ系コメディーで、
その点での評価ポイントである、
「画力」も女の子たちの仕草も
とってもレベルが高くて
興奮できるのが素晴らしかったです。
させよエロイカはこんな方におすすめな作品!必見
暑くなってくると必然的に、
肌の露出も増えてきますが、
その際に大迷惑な存在なのは、
何と言っても「蚊」ですね。
数は多いし何度も刺してくるし、
何より刺されたらとても痒いので、
思い出したくもないほどですが、
一方で「注射器」のような機能があるため、
より強烈な伝染病を媒介するのも、
蚊の恐ろしさと言えるわけです。
本作はそんな厄介な蚊が、
人間をエッチにさせるウィルスを
バンバン広めていくという作品です。
もちろん感染症なので、合理的な
感情の移り変わりなどは一切ナシで、
何かのスイッチが入ったように、
クラスの可愛いあの娘も、
憧れのセクシーな先生も
エッチになりまくりです。
「深い仲」に至るまでの
色々な段取りよりは、
いきなりなお色気シーンに、
いい感じに興奮できる方には
まさに最適と言っていいでしょう。
また、他の症状がキツくないので
国としても「本気」の対応を
しにくい面があったり、
何度も感染すると「重症化」したりと、
感染症ならではのイヤらしさにも
細やかなディテールを感じます。
また、「性欲」が亢進するという
ハードな状況の割には、
凄惨なシーンはかなり少なく、
あくまで明るくエッチなコメディを
描こうという配慮の部分が
全面に出ているのもいいですね。
潔癖なイケメン主人公を軸に
どんな話が展開されるのかと思ったら、
予想を超えるほどのエロの連続でした。