タイトル | 童貞教師のふまじめな日常 |
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原作・漫画 | わたなべ志穂 |
出版社 | 小学館 |
生物教師桐島は、そのクールさで
学校の評判になるイケメン男子だが、
実は童貞でまったく女性慣れしておらず、
その弱みを生徒に握られたり、
彼の教師生活には急な変化が……。
「童貞」という点を軸にしつつ、
純情で真摯な恋物語も展開されていく、
新感覚かつ意外性豊富なラブコメです。
童貞教師のふまじめな日常のあらすじ紹介
「氷」とまで言われるほど、
クールで厳格なイケメン教師、桐島。
しかし彼はまったく女性慣れしておらず、
未だに童貞という弱みがありました。
生物の補習を嫌がる女生徒和奏は、
そんな彼の弱みに気付いて、
冗談めかした「脅し」を入れますが、
桐島は逆にふとしたことから、
彼女の無理に気付き配慮をし、
そのことで二人は仲良くなります。
彼女と顔を合わせるうち、次第に
惹かれていく自分を感じる桐島ですが、
純情だとは言え教師と生徒の関係、
世間の目や法律など、
色々と考慮すべき部分があるのでした。
童貞教師のふまじめな日常のネタバレと今後の展開は?
生物教師の桐島は、いつも白衣で眼鏡の
超クール系男子です。
そのため周りからは「氷の桐島」とまで
呼ばれ恐れられている存在ですが、
実は彼は未だに童貞だったのです。
高校までずっと男子校で、
大学でも女性に馴染めずに、それから
壁を作ったままになっている桐島は、
補習を申し渡した生徒、広瀬和奏に
しがみつかれただけで、動揺を
隠せなくなるほどウブでした。
しかし手を怪我して保健室に行くと、
委員をやっている和奏と鉢合わせし、
手当てをして貰っている中で、
童貞ということがバレて
弱みを握られてしまいます。
ですが、桐島をオモチャに
ワイワイと騒いでいる和奏も、
ある男子生徒を見た途端態度が一変、
耳を赤くしながら喋る彼女の姿に、
無理をしていると悟った桐島は
粋な計らいをしてあげます。
補習を受ける和奏は、以前とは
うってかわって笑顔を見せますが、
そんな彼女を桐島は、好ましいと
感じるようになっていきます。
しかしそんな時、和奏は、
元彼からヨリを戻そうと
言われたと告白し、
桐島は詰め寄りますが、
その時折り悪く別の先生が、
現場を目撃してしまったのでした。
童貞教師のふまじめな日常の読んでみた感想・評価
教師がガンガン弄ばれる
パワー系の作品と思いきや、
意外にも純情で胸キュンでした。
主人公の桐島は、とにかくクール、
しかも無気力なわけではなく、
好きではないタイプの生徒にも、
徹底して補習で付き合ったり、
担当外の生徒指導もやったりと
なかなか頼りになる男です。
しかし、クールでイケメン白衣、
女性には決して困らなそうな
風貌なのにも関わらず、
実はタイトル通りガチ童貞で、
女の子のちょっとした態度に
ドギマギしてしまうんですね。
そうなると生徒に格好の
オモチャにされがちですが、
案外広瀬さんは優しいタイプで、
悪い噂を流したりしないので、
むしろじっくり安心して
読み進めていくことができました。
超クール的でも童貞という、
大きなギャップを抱える桐島を
「配慮」するような展開も多く、
何らかのきっかけで話が
「台無し」になることが少ないのも
全体の完成度を上げていますね。
もっとも広瀬さんも桐島も、
人間的に悪い意味で
クセがあり過ぎるタイプでもなく、
恋愛関係が比較的安定なのも、
とかく別れることが多い学校恋愛には、
珍しく、また有意義な構図でした。
童貞教師のふまじめな日常はこんな方におすすめな作品!必見
教師と生徒が交際するといった話は、
創作においても大定番ですが、
最近では「大人」なはずの教師の側が、
色々と「経験」に乏しかったりするため、
生徒側にリードされる作品も多いですね。
本作もまた、「氷の桐島」と呼ばれる
生物教師の桐島が、純情だけど
小悪魔っぽい女子生徒や微妙な女心に、
翻弄されるという形になっています。
もっとも「童貞」は前面にはあまり出ず、
同じように女性に「弱い」若手教師が
苦闘する作品、
「ブラック学校に勤めてしまった先生」に
近いものがあります、
しかし「ブラック学校~」が、
女生徒たちが超積極的かつ、
主人公のイマッチが超絶倫で、
完全なファンタジー路線なのに対して
本作は結構リアルな雰囲気です。
そのため、生徒と教師の密会で
ドキドキしたり、自分を棚に上げて
イチャつく生徒を叱ったりと、
定番なシチュを最大限楽しめますので、
王道学園ものが好きな方にも
かなりオススメできます。
一方、超クールと噂される桐島も、
付き合っていくうちに人間味が
どんどん全開になってきて、
親しみやすい感じになるので、
コメディー好きな方にも
オススメできる内容と言えますね。