[PR]Yahooプレミアム会員が最大6ヶ月無料+毎週(金曜)20%ポイント還元中!【ebookjapan】

巴がゆく!のネタバレや感想を書いてます!最終回ってどうなってるのか続きが気になる!

巴がゆく!

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル 巴がゆく!
原作・漫画 田村由美
出版社 小学館

スカウトしてくれた教官上総を慕い、
スタントマンになるための訓練に励む、
元不良ローラー少女、王島巴。

しかしその養成所「緑の船」は、
あらゆる裏の仕事をこなす、
危険なプロを養成する裏の顔があり、

そのことを知った巴は、
追われる立場となるが……。

ローラースケートやドーム球場など、
当時のホットな話題と、
陰謀までが絡み合う、

繊細な心理描写とハードな展開が
心に響く、アニメ化もされた
異色のアクション作品です。

サイト内で【巴がゆく!】を検索!

巴がゆく!のあらすじ紹介

東条財閥が運営する、
スタントマン養成所「緑の船」。

かつて首都高の巴御前と呼ばれ、
高速道をローラースケートで
駆け巡っていた王島巴も、

美男子氷室上総にスカウトされ、
訓練生の一員として、
レッスンを受けていました。

巴は上総を信頼していましたが、
実は「緑の船」の実態は、
企業のための闇の人材育成が目的で、

上総にしても巴に対する愛情はなく、
裏の人間として引き込みたいという
思いのみがあることを知ります。

しかも秘密を知った巴は
上総たちに狙われる立場となり、
どうにか施設を脱出して、

伊織という男がいる寺へと
向かおうと試みますが、
その動きは上総に知られていました。

巴がゆく!のネタバレと今後の展開は?

その勇猛果敢な滑りぶりから
首都高の巴御前とまで
あだ名されていた少女、王島巴。

しかし巴はある時、
ローラースケート仲間を亡くし、
そのショックから一線を退き、

財閥がバックについている
スタントマン養成所、
「緑の船」に身を寄せます。

巴は教官である氷室上総に
目をかけられており、
全寮制の山奥の訓練所から、

たまに個人的に東京へと
連れ出してくれるほどの
親密さを有していました。

しかし連れ出してくれた東京で
巴は悪い連中に絡まれ
打ちひしがれていたところで、

妙な存在感を持つ美男子と
顔を合わせることになります。

一方、二人きりで東京にまで
出てきた巴たちに対する、
同僚、鏡子の目は厳しく、

上総を悪しざまにけなして
巴にはここを出るようにと
きつく言ってきます。

その言葉が気になった巴は
足を運んだ教官室で上総と会い、
抱きしめられることになりますが、

しかし上総は一人で密かに
地下に入っていきます。

思わず後をつけた巴が、
通風孔の中で鏡子とともに見たのは、
実弾射撃など、スタントの訓練には

不要だと分かるトレーニングを積む
逞しい男たちの姿でした。

この「緑の船」の実態は、
バックの東条財閥が企業戦争に勝つため、
「仕事」を行う人材を育成するもので、

スタントという表看板は、必要な人材を
見定める材料に過ぎなかったのです。

そして上総は、巴への愛情を
上役との会話の中で否定するとともに
平然と鏡子を射殺したのでした。

サイト内で【巴がゆく!】を検索!

巴がゆく!の読んでみた感想・評価

いわゆる歴史再現系を想起させる
色々な要素を含んでいつつも、
当時の最先端やバブルの熱さが垣間見え、

ワクワクと景気良い気分にもなれる
ロマンス・アクションの傑作です。

幕末や戦国時代と並んで、
人気が高い歴史ものとしては
「源平合戦」が挙げられますが、

話の筋としては必然的に
源氏と平家が主役だったりで、
他に注目が行くことは多くありません。

しかし、武勇に長けており、
その粗野さが都人に嫌われたとも
言われている木曽義仲もまた、

時代を彩る英雄の一人ですし、
その義仲を愛し、人並み外れた
力を振るう巴も歴史的な女傑です。

本作の巴もまた、ローラースケートを
自在に操り銃を使うような
豪傑ぶりを見せながらも、

好きな男性には身を預けてしまう
儚い一面があり、その二面性が
何とも痺れます。

実際ローラースケートという
「乗り物」の動きが柔軟なため、
敵役である財閥側や上総、

そして伊織たちの動きにも
良い幅ができたような感じで、
アクションの熱さがたまりませんね。

また本作での「悪」も、後々の
始末のことを考えて決して
命は奪わないとか、

ヤクザを使って色々、的な、
「現実的」な雰囲気が薄く
派手なのがいいですね。

わざわざ表のスタントマン施設と
裏の仕事人養成施設を、
同じ場所に作ってみたり、

ドーム球場の屋根を落とそうと
企ててみたりと、完璧な奢りぶりで、
まさに「平家風味」全開です。

しかもこういった強烈な
動きや仕掛けに負けないほどに、
本筋の展開が熱くタフであり、

少年誌でもできるような
ハイパワーさがあるのも、
個人的に凄く良かったです。

巴がゆく!はこんな方におすすめな作品!必見

かつて、超有名アイドル光GENJIが、
一世を風靡した頃、創作の世界でも
ローラースケートが物凄く来ていました。

海外の映画の題材になることもあれば、
ラーメン漫画の店員が特に必然性なく、
接客に用いることすらあったりと、

素足よりも速く駆け抜けることができ、
スケボーよりも自由に動けるローラーは、
まさに新機軸だったのです。

歴史転生的な流れの中に、大胆に
ローラースケートを取り入れた本作は、
そうした時代を反映したという意味でも、

実に熱い作品ですが、ヒロインの巴が
能動的な一方で繊細で、
独特の雰囲気なのにも個性があります。

とにかく個性的で先が読めず、
しかも時代の熱を強く含んだ、
ある意味では今では読めない作品を、

堪能したいならまず本作を
オススメしたいところですし、
スピード感もとても見事です。

財閥が金にあかせて、
スタントマン養成所と同時に
裏の人間を育てる機関を、

わざわざ同じ場所に作る大胆さや
ドーム球場を使った大仕掛けなど、
景気の良い感じにも痺れます。

一方その豪快さが分かりやすく
隙を作り出してもおり、
巴の一件がなくてもいずれ、

派手に沈んでいただろうなと
思えるあたりにも「盛者必衰」があり、
歴史好きとしてはニヤリとさせられますね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA