タイトル | 女子部にコイ! |
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原作・漫画 | 桃生有希 |
出版社 | 講談社 |
男子禁制の「女子部」の部員、
遊佐木桜。
彼女は過去のトラウマから
男子の拒絶反応が強い
女子高生だった。
毎日を女子高生オンリーの
「女子部」で満喫していた
ところに、ある日
弓道部のお堅い男子高校である
「海棠葵」のグローブを拾い
届けたことがきっかけで
海棠葵を意識しあう日々が始まる。
男の子が苦手な女子の
学園ラブ・ストーリー!
女子部にコイ!のあらすじ紹介
主人公は高校二年の遊佐木桜。
ごくごく普通の女子高だけれども、
所属している部活はなんと「女子部」。
男子禁制の女の園・恋愛禁止の花の園。
中学校時代に好きな男子から
好きになってもらいたいあまりに、
努力する甲斐空しく「牛乳」という
あだ名をつけられたことが
トラウマになってしまった遊佐木。
そんなトラウマを抱えた遊佐木は
高校に入った時に「女子部」の部長に
女性としてほれ込み入部を果たす。
「女子部員」としての高校生活を
毎日エンジョイしていた
遊佐木だったが、
ある日「厳しい」と有名な
海棠葵の落とし物を拾って
届けることに。
その件がきっかけで
海棠とお互いに少しずつ
意識しあうように。
男性が苦手な遊佐木が
恋という感情に戸惑いながらも
海棠へ惹かれていく…!
女子部にコイ!のネタバレと今後の展開は?
主人公である遊佐木が入っている
部活は「女子部」と名前はあれども
その実男子禁制の女性のみで
高校生活を遊び倒そうという部活。
その「女子部」の中で
毎日楽しく生活をしていた遊佐木。
不満などあるわけもなく、
毎日友人と楽しく部活を行っていた。
遊佐木自身にはトラウマがあり
中学校時代に好きな男の子から
好意を寄せられたいが為に
胸に大量のパットを仕込んだが
これがバレてしまいあだ名が「牛乳」に。
以来男性への恐怖心を
ぬぐえないまま高校生活へと
突入している女子高生だっだ。
ある日購買で5円足りずに
買えなかったパンを、
海棠が不足分を出してくれて
無事購入できたことがきっかけで、
遊佐木は「海棠」という存在を
知ることになる。
後日、遊佐木は海棠の落とし物を
学校内で発見し届けることに。
しかし相手が弓道部であり、
真面目で堅い・厳しい人であると知った
遊佐木は怖くなり
落とし物を手渡すと
一目散に海棠の前から逃げてしまった。
別の日に海棠は
女子部までわざわざ足を運んで
遊佐木にお礼を言いに来たが
正直「もう二度と関わりたくない」
と思う遊佐木だった。
最初こそ海棠への恋心はまるで
自覚していなかった遊佐木だったが、
体育祭の時にけがをした遊佐木を
救護したり、部活動の存続に対する
意義を問われて
各部活のお手伝いをする時なども
優しく見守ってくれる海棠に
心をときめかせる遊佐木。
そして、
ついに海棠にデートに誘われ
一緒に遊びに行くことに。
海棠に
「一生懸命頑張っていてすごい」
と評されるも
「私は海棠君が思うほど
立派な人間じゃない。」
とまるで突き放すような
物言いをしてしまう。
しかし最後は、女子部員に諭され
自分の恋心を海棠に伝えて
無事恋を実らせることとなる。
女子部にコイ!の読んでみた感想・評価
まずは、羨ましい!の
一言につきます。
私も女子部があったら
入ってみたいなぁと思いました。
そして女性、特に思春期の時期は
「自分なんて」と自信を無くして
しまいがちな時ですが、
そのトラウマを乗り越えて
恋愛へと一歩踏み出していく主人公、
遊佐木の健気さに
とても心打たれました。
ストーリー展開としてもヒロインが
一生懸命頑張っている様を
さりげなく見ていて評価してくれる
海棠君の評価もうなぎのぼりでした。
最初は表情が乏しい子なのかな?
と思って見ていましたが、
そういうわけでもなく
最初から最後までぶれずに
「まじめな子」「堅い子」という印象が
あったのでキャラクター設定に
ぶれがなくて読みやすかったです。
さらに、主人公・遊佐木が
入部している女子部の
個々のキャラクターが
とても特徴的だっただけではなく、
最初は面白がってからかおう
邪魔してやろうとしていたけれども、
最終的にはヒロインの背中を
押してあげている様に感動し、
変化を受け入れてあげられる友達を
持つことっていいなぁと思いました。
最後の海棠君の告白
「自分もぽっちゃりと呼ばれてました」
というカミングアウトのオチに
ちょっと笑えましたが、
二人のこれからが
楽しみになるラストでした。
女子部にコイ!はこんな方におすすめな作品!必見
作画タッチの面で言えば、
とても繊細な画風でしたので、
処女漫画の中でも特に
繊細なタッチが好きな人には
お勧めです。
ポップな印象を受けるので
「きれい系」というよりは
「可愛い系」の作画や描写が
好きな人におすすめしたいと
思いました。
キャラ設定も女子部員の
キャラクター設定がとても特徴的で、
一般的な「ただのモブ」といった感じや
「モブなのにヒロイン並みに可愛い」
といった反則技がありません。
そのため、とても親しみやすく
キャラクターが際立っていました。
年齢層は大体高校生が
お勧めしたいターゲットです。
特にクールな男の子・真面目で堅実な
男の子が相手の少女漫画を読みたい
女性にはもってこいです。
展開的にも男性が苦手なヒロインが、
自分のトラウマを乗り越えて
「好き」という感情を自覚し
相手へ思いを素直に伝えに行く
ストーリーを好む女性に
おすすめできる作品だと思いました。
さらに一巻完結なので、
一巻のみですっぱりと恋が実る
ラブストーリーを読み終えたい
女性にもおすすめできる作品です。