タイトル | 上杉謙信 |
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原作・漫画 | 岡村賢二 |
出版社 | リイド社 |
1500年代の戦国時代に、天才と呼ばれた
戦国武将である「上杉謙信」
(長尾景虎)の生涯を、
迫力あふれるタッチで描いた
戦国時代漫画です。
作品内では後世に語り継がれるほど
有名な「川中島の戦い」も描かれており、
魅力満載の作品です。
上杉謙信のあらすじ紹介
時は戦国時代、日本では多くの国が乱立し、
日本中で戦が絶えなかった時代に
一人の少年が生まれます。
名前は「長尾虎千代」であり、
後の上杉謙信です。
虎千代が生まれた国は「越後」という、
現在の新潟県であり、ここは
特に国内の争いが多いところでした。
しかし、それを落ち着かせたのは
長尾虎千代の父である
「長尾為影」です。
元々、長尾家は「越後の国・
上杉家の『守護代』」であり、
中でも、長尾為影は、当時領主であった
上杉家よりも実質的に
力を持っている状態です。
そして、ようやく豪族を押さえて、
国内を治めた後、その家督を息子の
長尾晴影に譲り、為影は静かに死去します。
しかし、為影の死を知った豪族たちは、
何とその葬儀の日に、山麓を多くの兵で
埋め尽くし、再び反旗を翻します。
上杉謙信のネタバレと今後の展開は?
本作では、1巻では上杉謙信の
子供時代から始まり、国内の反乱の
様子などが描かれますが、
2巻ではついに宿敵である
武田信玄との戦いが本格的に
描かれていきます。
武田信玄は、降雪の影響により
身動きがあまり取れない謙信に対して、
次々と城を落とし、謙信に迫っていきます。
段々と追い詰めれていく謙信ですが、
上野原の地で、再び信玄と対峙します。
そして、上野原での信玄勢の陣地を見て
不審に思った謙信は、挑発をして
信玄の動きを探ろうとします。
このように2巻では話が進んでいきますが、
この作品のラストでは、
手取り川の戦いで幕が閉じられます。
手取り川の戦いとは、織田信長軍との
争いになりますが、
この合戦では、謙信が勝利します。
そして、作品内でもっとも濃く描かれた
川中島の戦いは、結局、5度の争いの末、
両者痛み分けという形で幕を閉じました。
結果的には、信玄軍では智謀にたけた
「山本勘助」や、「武田信繁」などが、
第4次の川中島の合戦で
討ち取られました。
上杉謙信の読んでみた感想・評価
刺激的で面白い漫画を求めている人にも、
お勧めできるような作品です。
迫力ある画風で描かれており、
戦国時代にあまり詳しくないという方にも、
「説明」と「キャラクター同士の会話」
という内容でストーリーが進むので、
分かりやすい内容です。
日々に少し退屈しているという人に
とっては、その退屈を吹き飛ばして
くれるかもしれません。
本作では特に、
川中島の戦いに注目できます。
川中島では、戦国時代に天才と呼ばれた
「謙信」と、化け物じみた実力で、
あの信長ですら恐れていた「武田信玄」が
真っ向からぶつかります。
結局、戦いは5度にも渡り、
最終的には、武田側では智将でもあった
「山本勘助」や「武田信繁」が
討ち死にをしました。
このように、実話に基づく
ストーリー展開で、
戦国時代の勉強にもなります。
つまり、この作品を読むことで、
楽しみながら歴史の勉強もできるので、
一石二鳥になる歴史漫画と言えるでしょう。
日々に少し退屈しているという方などは、
一度是非、手に取って読んでみては
いかがでしょうか。
上杉謙信はこんな方におすすめな作品!必見
時代劇漫画で、楽しんで、のめりこめる
ような面白い漫画を探している人に
とっては、嬉しい漫画だと思います。
以下で、その理由について
説明しますが、本作では、
わずか2巻という巻数ながらも、
その内容は非常に
濃いものとなっています。
まずは、画風です。
画風としては、綺麗ながらも、
迫力満点で描かれています。
しかし、ヒール役に回っている
武田信玄などは、その悪役ぶりが.
分かるような描かれ方です。
つまり、正義は正義として描かれ、
悪は悪として描くように、
分別がされています。
このことで、読者にとっては、
キャラクターに対して
混乱することがありません。
次に、実際の戦闘シーンを含んで、
戦略的なやり取りが多くみられます。
特に、信玄と謙信が真っ向から
ぶつかった「川中島の戦い」でも、
それは見られます。
こういった深い戦闘描写がある点は、
読者をより深く引き込む要素でしょう。
さらに、ラストシーンをあえて
あっさりと締めくくることで、
ライバル同士の「謙信・信玄」の
戦闘を際立たたせている点は、
見事な話の進め方だと思いました。