タイトル | 悪魔とドルチェ |
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原作・漫画 | 鈴木ジュリエッタ |
出版社 | 白泉社 |
「神様はじめました」の
鈴木ジュリエッタによる、
女子高生見習い魔女と、
魔女に召喚された悪魔の
ドタバタ恋愛ファンタジー。
人間関係に不器用な見習い魔女マユリと、
マユリに呼び出された
人間界の常識を何も知らない
上級悪魔ベルゼビュート。
召喚者と召喚された悪魔の
関係の二人の距離が、
お菓子を通じて近づきます。
悪魔とドルチェのあらすじ紹介
主人公はお菓子作りが趣味の
女子高生、マユリ。
実はマユリは魔女の見習いで、
魔法陣を書いて悪魔を
召喚することができます。
でも、見習いなだけに、
呼び出せる悪魔は小さな使い魔ばかり。
いつものように小さな使い魔に
家事の手伝いをお願いして、
ご褒美にお菓子をあげようと思って
悪魔を召喚したマユリですが、
なんと現れたのは上級悪魔の
ベルゼビュート!
つまらないことで召喚されたことを
知ったビュートは怒るけれど、
マユリの手作りお菓子を
食べさせたら・・・!?
悪魔とドルチェのネタバレと今後の展開は?
上級悪魔のビュートは
悪魔としての能力も高く、
イケメンだけれど、
甘いお菓子にめっぽう弱く、
マユリの手作りお菓子に
メロメロにされてしまう。
マユリは、最初のうちはお菓子をエサに
ビュートに能力を使ってもらおうとするが、
悪魔なりに思いやってくれる
ビュートの優しさを知り、
だんだんと好きになってしまう。
しかし、ビュートが好きなのは、
自分ではなく、自分の作った
お菓子であると気づく。
マユリの恋は前途多難。
一方、ビュートは友達のいない
マユリのために自分の部下の悪魔、
メフィストフェレスにマユリの友達として
生活するように命令する。
メフィストはマユリの友達、
マコちゃんとしてマユリのクラスメイトに
なって、学園生活を一緒に送る。
友達ができてマユリは
とても幸せそう。
マユリのためにと思って
友達を用意したビュートだが、
距離が近すぎるマユリと
マコにイライラを募らせる。
更には、ビュートのことを好きな
悪魔が現れ、マユリに危害を
加えようとする。
ビュートは、マユリがいなくなって
しまうことを怖いと感じる。
マユリとビュートの気持ちが
通じ合ったようにと思われたが、
初デートに行くと、人間界の常識に
とらわれないビュートは、
デートでとる態度とはとうてい思えない
ひどい態度を取った上、
途中で一人で帰ってしまう。
傷つくマユリ。
その直後、マユリは悪魔に
さらわれてしまう。
喧嘩中なので助けてもらえないと
嘆くマユリの元に、
ビュートが現れる。
悪魔とドルチェの読んでみた感想・評価
悪魔をお菓子でメロメロにさせる
という設定が、とても面白かったです。
能力が高くて偉そうなビュートが、
マユリのお菓子にトリコにされてしまう
展開には、
女の子ならみんな頬が
緩んでしまうと思います。
ビュートをお菓子で釣って言いなりに
させることはできるけど、
ビュートが好きなのは自分ではなく、
お菓子とマユリが思うシーンは
切なかったです。
みどころは、ビュートのことを好きな
悪魔によって、マユリの命が
奪われかける回です。
意識を失うマユリを助けようと
帆走するビュートのことを
見ていた悪魔は、
「男の人が鳴くのを初めて見た」
と言います。
その後、助かったマユリのことを、
ビュートは遠くから怯えるように見て、
「怖い、お前は怖いやつだ。」
と怖がります。
マユリのことが大事すぎて、
失う恐怖が自分の器を超えてしまう
耐えられないという気持ちを、
ビュートは好きという言葉ではなく、
マユリの存在を怖がるという形で
表現しているのです。
このビュートの姿がとてもおかしくもあり、
最高に愛しくもあり、
とてもときめきました。
悪魔とドルチェはこんな方におすすめな作品!必見
鈴木ジュリエッタの
他の漫画が好きな方にオススメです。
特に、作者の作品の
「からくりオデット」で
サイボーグのオデットと、
人間の朝生の関係が進まないことに、
もやもしていた方には
ぜひオススメしたいです。
オデットでは、サイボーグという点が
ネックになって恋愛関係が進展せずに、
閉塞感を感じる部分がありますが、
こちらでは二人の仲が
ちゃんと進展していくので、
スッキリします。
また、人間世界での生活前提の
ファンタジー恋愛ものが好きで、
人間世界の常識を知らないがために
ちょっとズレたことをするシーンや、
種族が違う二人の胸キュンシーンが
見たい方にオススメです。
話の筋はあまり複雑ではないので、
もっと本格的に同じような作品を
楽しみたい方には、
同じ作者の「神様はじめました」を
おススメしたいです。
「からくりオデット」と
「悪魔とドルチェ」よりも、
ファンタジー要素、恋愛要素が色濃く、
ストーリーも壮大なものになっていて、
メインの二人以外にも
魅力的なキャラクターが多数登場します。