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カンペキな彼女のネタバレと感想です!結末ってどうなる?

カンペキな彼女

この記事は約 7 分で読めます。
タイトル カンペキな彼女
原作・漫画 あきづき弥
出版社 双葉社

まさに全てが「カンペキ」な彼女が
初めて好きになった男の子は、

まったく釣り合わないような
フツーの男の子!?

容姿、学力、体力、性格……
どれも非の打ち所がない……
はずだったのが、

意外なところから彼女の生活は
大きく変わり始めて……。

双葉社主催の新人登竜門、
第一回「カミカゼ賞」入賞の
あきづき弥の記念すべき初連載作品!

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カンペキな彼女のあらすじ紹介

学業成績優秀なのは当然、
美術でも抜群のデッサン力を発揮、

調理実習でつくったシフォンケーキは
食べたものを愕然とさせるぐらいに
うまかった……。

真面目で上品。

クラス委員も勤めあげる諏訪ひなこは、
まさに「カンペキ」が服を着て
歩いているような最強の存在だった。

ただし、恋愛に関しては全くダメ。

興味はなく、軽蔑すらしていた。

その美しさに言い寄ってくる男子生徒は
数多くいたが、ことごとく撃沈。

孤高の美少女として、
周囲になかなか近寄りがたい
雰囲気を醸し出していた。

しかし、隣の席の武田のりひさだけは、
そんな空気を全く気にもせず、

ひなこに対して普通に話しかけ、
いつも明るく接する。

最初は嫌悪感すら感じたひなこだが、
ひょんな出来事から、
全てが大きく変わってくる。

床に落としてしまったのりひさの
ゲームソフトを踏んづけてしまった
ひなこは、責任を感じて弁償を申し出る。

中身は問題なく、パッケージに
多少足形がついただけなので、
笑って許したのりひさだったが、

ひなこはその「カンペキ」な性格からか、
自分の気が済まないと
同じソフトを購入する決意をしていた。

「カンペキにパッケージのイメージを
記憶した」ひなこは、翌日
「同じソフト」をのりひさに手渡した……

が、受け取ったのりひさは大爆笑する。

それは全く似ても似つかぬ
別モノのソフト、さらに別のハード
対応のものだった。

ゲームなどほとんどしたことのないので、
当然といえば当然だったが、

ひなこの思わぬ弱点を
さらけ出すことになってしまった。

「意外とドジだな」という言葉に
多少むくれるひなこだったが、

のりひさはこの日、いや、これ以降
彼女にとってトドメとなる一言を発する。

「でも、その方がかわいいけどな!!」

赤面しまくり、心臓のドキドキが
止まらなくなるひなこ。

自分で自分の気持ちがわからない
ひなこの苦悩が、唐突に幕を開けた。

カンペキな彼女のネタバレと今後の展開は?

自分の気持ちが何なのか最初は
わからなかったひなこだが、

次第にのりひさのことが
「好き」であることに気付いていく。

その最初の大きな転機が、
のりひさと同じマンションに住む
幼なじみ・常磐かなめの登場である。

ざっくばらんにのりひさに接するかなめに、
ひなこは初めて「嫉妬」を覚える。

ご近所、幼なじみであるから
当然かもしれないが、

そんなことを知らなかった
当初のひなこは純粋に
嫌悪感を感じる。

しかし、「カンペキ」であろうとする
ひなこは、その感情を表に
だすことはしなかったが。

かなめの方は、のりひさに対しての
恋愛感情など全くなく、逆に

ひなこに対してある種
プラトニックな感情を抱いており、
何とか近づきたいと思っていたのだが。

のりひさと2人で何かしようとすると
かなめが入ってくる。

この「奇妙な三角関係」がしばらく
続くにつれて、ひなこはのりひさに
対する気持ちを自分の中で整理していく。

やがてかなめとひなこは友達になる。

かなめが「暴走」しかけて
冷戦状態になったりもするが、

のりひさの姉リカのとりなしもあり、
文化祭の終わりに固い握手をして
友情を確認する。

ここで、一段落、と思いきや、
今度はのりひさの「ゲーム仲間(?)」
である初瀬ことみが登場。

口数少ない彼女だが、周囲公認の
「武田の彼女」枠にはまってしまい、
ひなこに再び危機が訪れる。

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カンペキな彼女の読んでみた感想・評価

本編には特に強調されて表示されては
いないが、この物語はひなこの
「初恋」の物語である。

最初の方では
「どうして恋愛なんてくだらないものに」
という台詞があるように、

恋愛自体に偏見があるようで、
人生の妨げ(?)ぐらいに
思っている節もある。

全てを「カンペキ」に、というひなこの
「哲学」は、物語の時間軸である
中学2年生までは

うまくいっていたようである。

成績も優秀だし、他の何をしても
優秀・カンペキにこなしている
ひなこだが、一方でそのために、

周りに「壁」をつくってしまい、
何人たりとも寄せ付けない

孤高な状態になっていたのに
気付いていなかった。

そのことを悲しく思ったりとか
不快に思ったりとか、そういう
感情すらわいてなかったようである。

その「カンペキ」という鎧が、
人を好きになることで、いとも簡単に、
するすると外れていくのが見ていて、

なんともいえないほほえましさを感じる。

人を好きになったことで、
その相手だけでなく、周りとも
打ち解けられるようになっていく。

天才系美少女を主人公にした
物語では王道かもしれないが、

それでもみていて
すがすがしさを感じる。

それと、ひなこが1人で悩んで、
1人で爆死して、1人で立ち直ったり、

そのコロコロ変わる有様も
見ていて楽しいところだ。

最終話において、新たな物語の
予兆も感じさせるところはあった。

是非とも続きを見てみたいところ。

どこかで続編をやってくれないかな、
と思ったりもした。

カンペキな彼女はこんな方におすすめな作品!必見

あきづき先生の画風、特に主人公の
美少女については、安心できる
可愛らしさのようなものがある。

オーソドックスといえば、
そうかもしれないが、

派手派手しくもないが
「くどい可愛らしさ」はちょっと、
という人にはいいと思う。

物語についていえば、ひなこを見ていて
思い出すのは、かの庵野秀明監督が
「エヴァ」後初となったアニメ作品、

そしてその原作である、津田雅美先生の
「彼氏彼女の事情(通称カレカノ)」、
その主人公・宮沢雪野である。

彼女もとにかくカンペキを目指していた。

学業では一番、体育も優秀、
おまけにクラス委員。

誰からも尊敬される真面目な性格。

しかし、その実態は「仮面優等生」、
ウチではお古のジャージを着て
ひたすら勉強。

学校での姿とは正反対、しかも
虚栄心の固まりで、ただ人から
褒められたいだけ、

という意外と姑息な人物。

それが、彼氏となる有馬総一郎の登場で、
仮面ははがれ、普通の「女の子」として
青春していくようになる、という物語。

雪野ほど露骨ではないが、
ひなこもかなり似たところはあると思う。

シフォンケーキのシーンでも、
家で事前にいくつもの試作を重ねた、
というようなところが描写されていた。

モノローグの発言も、
実際よりはちょっとゲスな面も出ている。

カレカノ自体は、有馬の背負ってきた
ものや、2人に訪れる危機など、
少し重いところがあるが、

この作品はあくまでカレカノになる前も
あるが、ライトな感じがする。

カレカノ既読の方が、重ね合わせる形で
読んでみるのも面白いかもしれない。

カレカノ風カンペキな彼女、とか
脳内変換も可能なので、そういう
「遊び」が好きな人にも

ぜひおすすめしたい。

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