タイトル | 食と薔薇の日々 |
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原作・漫画 | 松苗あけみ |
出版社 | 白泉社 |
庶民出身で美味しいものを食べる事と
作る事が大好きな主人公小畑米と、
お嬢様で毎日美味しいものを
食べているはずなのに
何も美味しいと感じられない
美国和菓子の二人の物語です。
米と偶然再開した和菓子は
優れた料理の腕を持つ彼女を
自分が経営するレストランで
雇う事を決意します。
食と薔薇の日々のあらすじ紹介
庶民出身で兄弟がたくさんいて
いつも食べるものに困っていた米は
小学校の時に豪華なお弁当を持ってきた
和菓子にそのお弁当を分けてもらいます。
それがとても美味しく、
米の中でいい思い出として残ります。
そこから10年後、働いていたお店が
急に閉店が決まり、働く場所も
住む場所にも困る事になってしまった
米は偶然和菓子と再開します。
和菓子は22歳で家業である
美国フーズを受け継ぎ、
そこの社長になったばかりでした。
米に料理の才能がある事を知った
和菓子は、彼女を自分が経営する
レストランで条件付きで雇うようにします。
その条件は米が働いている間、
そのお店の業績がアップしないと
クビというかなり厳しいものでした。
食と薔薇の日々のネタバレと今後の展開は?
米が前に働いていたレストランには
一人の男性常連客がいました。
その男性常連客は米の料理の腕を
認めており、彼女のまかない料理を
楽しみにしていました。
ですが、レストランが潰れてしまい
米の行方を心配していました。
その男性は実は美食探求をしていて
和菓子の知り合いでもあった
白洲一穀という人物で、
米と和菓子の再会の場に
偶然居合わせます。
この時に込めの料理の腕前を知った
和菓子は米を厳しい条件で雇います。
米は生まれ持った明るい性格で
その条件を大喜びで引き受け、
働く事を即決します。
そして次々色々なレストランで働き、
米はその才能を思う存分発揮します。
ある日、米は一人の高齢のフランス
女性料理人である宮さんと出会います。
宮さんは一人でレストランを切り盛り
しており、一穀は米をそのレストラン
最後の営業日に招待します。
そこに和菓子も偶然居合わせ、
宮さんの腕に惚れ込み
ディナークルーズのシェフに選びます。
それがきっかけで、宮さんはまた
料理への熱を取り戻します。
その姿をかっこいいと思った米は
自分もこんな風になりたいと思い、
料理の勉強を始める決意をします。
食と薔薇の日々の読んでみた感想・評価
食べ物を美味しそうに描くのは
とても難しいです。
さらに食べ物を美味しそうに
食べる人を描くのは難しいです。
この食と薔薇の日々に出てくる食べ物は
全てが確かな画力で絵描かれています。
どれも美味しそうで思わず読んでいる
自分自身もお腹が空きそうに
なってしまうほどです。
さらにこの漫画の魅力をアップさせて
いるのが主人公の米です。
米はいつでも楽しそうに料理を食べ、
そして作っています。
どんな困難が待ち構えていても
常にポジティブに働く米の姿は
読んでいていつも羨ましいと感じます。
もう一人の主人公である和菓子は
常に美味しいもの食べているセレブです。
経営者としての腕は確かで、
色々な料理をどんどんプロデュース
しますが実はとんでもない味音痴で
ラーメンを中心にB級グルメしか
美味しいと感じられない舌の持ち主です。
米とは何もかも正反対の存在で、
男性に対しても積極的に動きます。
何だかんだいいながら徐々に
米の腕を認めていくようになる、
なかなか素直になれない和菓子の
心理描写も丁寧だなと感じました。
食と薔薇の日々はこんな方におすすめな作品!必見
食べる事や料理を作るのが
大好きな人にオススメの漫画です。
おせち料理やフレンチ、イタリアンに
チョコレート等出てくる料理の全てが
どれも美味しそうに描かれており、
見ているだけで幸せな
気持ちになる事ができます。
恋愛漫画が好きな人にも
オススメしたいです。
恋愛に関してとことん鈍感な米に
ずっと片思いをしている佐分礼、
そして米の料理の腕前にとことん
惚れ込んでいる一穀と恋愛に対して積極的、
かつ愛を求めている和菓子の
複雑な関係は見ていてとても面白いです。
米がさっぱりした性格なので
ドロドロの関係になる事はありませんが、
でもゆるやかに関係が
進むところが見どころです。
食と薔薇の日々が好きなら、
くりた陸先生の給食の時間が
おすすめです。
給食やご飯を通して人の心を動かす漫画で、
心が暖かくなります。
主人公の小学生、未来は都会で
色々嫌な思いをして
田舎の祖母のいる場所に引っ越しをします。
その祖母の家には未来が通う
小学校の給食を作っている健も
一緒に住んでいて、
この二人が中心になり物語は進みます。
二人の距離が近づく姿は
とても微笑ましいです。