タイトル | えんじぇる・まじっく |
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原作・漫画 | あゆみゆい |
出版社 | 講談社 |
主人公の美里は
大好きな本田くんに名乗らずに
差し入れをしている女の子です。
ある時から本田くんが
特別な存在になり、
日々その思いは強くなります。
そんな美里の前に
ある日天使があらわれます。
天使、アンジーは
美里が願ったから
来たと言います。
えんじぇる・まじっくのあらすじ紹介
夏休み前に
作業を手伝ってもらったのを
きっかけに美里は
本田くんの事を
好きになり、
名乗らずに差し入れを
送る日々を続けています。
ある日、学校の帰りに美里は
天使の絵を見かけ、
本当に天使がいるなら
なかなか両思いにならない
この辛い日々から
助けてほしいと願います。
そんな美里の前に一人の少年、
アンジーがあらわれます。
彼の背中には羽が生えており、
しかも美里の願いを
聞いてやってきたと言います。
さらにアンジーから
両思いになったら自分は
天上界に帰れると
言われてしまいます。
えんじぇる・まじっくのネタバレと今後の展開は?
アンジーは小さな羽を見せ、
手助けできるのは
3回だけと言います。
しかも羽に力を込めたので
背中の大きな羽は
消えていました。
願いが叶ったら
その力で天上界に戻れると
言われた美里ですが、
この時はこの出来事を
夢だと思います。
ですが、翌日
アンジーは天野安寿として
美里のいる学校に転校してきます。
驚く美里に
アンジーは声をかけます。
近くの席になった二人ですが、
アンジーに
「両思いになりたいなら
告白するように」と
無理矢理美里を
本田くんのところまで
突き飛ばしてしまいます。
いきなりだったので
告白できなかった美里は
アンジーに
もっと自然な感じで
告白したいとお願いします。
その後、アンジーの力で
隣同士になる事ができた
美里ですが、
羽の力で少しだけ
本田くんとの距離を
近づける事ができました。
そしてできれば
アンジーの力を使わず、
自分の力で
天上界に戻したいと
美里は言い、
彼もその気持ちを
応援します。
かっこいいアンジーと
いつも一緒にいる美里は
クラスメートの女子から
疎まれてしまいます。
ある日、手を怪我した
本田くんの代わりに
ノートをとっていた美里は
彼にノートを手渡す時に
一緒にいた女子達から
「本田くんと安藤くん
天秤にかけるつもり?」と
言われてしまい、
ショックを受けます。
さらに本田くんからも
「実は気になってる人がいる」と
言われてしまいます。
えんじぇる・まじっくの読んでみた感想・評価
「デリシャス!」や
「チム・チム・チェリー」で有名な
あゆみゆい先生の
初期の単独読み切り漫画です。
丁寧な絵柄とストーリーで
読者を惹き付ける力があります。
「えんじぇる・まじっく」は
好きな人がいる、でも
自分に自信がなくて
なかなか告白できない女の子、
美里の前にかっこいい天使、
アンジーが来る物語です。
好きな人がいても
目の前に優しくてかっこいい、
ちょっとキツイところはあるけど
可愛い部分も持っている
アンジーを目の前にしても
本田くん一筋の気持ちを貫く美里は
見ていて応援したくなります。
この漫画の魅力は
何と言っても天使のアンジーです。
彼のようなかっこいい人が
目の前に来たらと
誰にも言わずに
こっそりと天使に
お願いをした
女性も多いかと
思います。
私もこんなにかっこいい天使が
来るなら迷わず
お願いするのにと
夢中になりながら
読みました。
作中一番心に残ったのは
美里の恋をするのは辛い、
でもそれだけ自分を
変えられるという
セリフです。
私も恋愛ではありませんが、
同じくらい好きなものがあり
美里の気持ちに
とても共感しました。
美里に負けないように
自分も成長したいです。
えんじぇる・まじっくはこんな方におすすめな作品!必見
片思いをしている人に
特におすすめです。
願いを叶える力を
持っている素敵な天使、
アンジーがすぐそばにいるのに
本田くんへの思いを
貫き通そうとしている上に
軽々しく使わずに
できるだけ自分の力で
思いを伝えようとする
美里の姿は多くの片思い中の人に
勇気を与えると思います。
また、丁寧な絵柄とコマ割り、
ストーリー展開等
少女漫画家を目指している人なら
色々勉強になるはずです。
この漫画が好きになったら
同じくあゆみゆい先生の
「あじさい色のシーン」を
おすすめします。
この物語は
なかなかクラスメートに
話しかける事ができずに
悩んでいる主人公、
佳代の物語です。
ある日、雨が降り出したのに
傘を持っていなくて
困っている佳代のところに
クラスメートの太田くんが
傘を持ってやってきます。
仲がいいのに
なかなか距離が縮まらない二人を
思わず応援したくなる物語です。
特にタイトルにもあるように
あじさいがある場所での
二人の会話は微笑ましく、
自分もこんな穏やかで素敵な
恋愛ができたらと
心底思いました。