タイトル | ADAMAS |
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原作・漫画 | 岡エリ・皆川亮二 |
出版社 | 講談社 |
「宝石使い(ジュエルマスター)」
である主人公、流崎レイカは
ダイヤモンドを守護石に持つ。
昔住んでいた家を取り戻す為に、
各国を飛び回り、宝石関係の危険な
任務の仕事をこなしていく。
クリシュナと刻印されたダイヤモンドを
はめ込んだカイザーナックル.
これを用いて戦う事から、
クリシュナと呼ばれます。
恐れられる存在になっていくレイカ。
人々を救うため、自分の信念のため、
父を探すため、巨大な敵と戦っていく。
ADAMASあらすじ紹介
お金持ちの家に生まれたレイカ。
父のクリシュナの間に置いてある
代々伝わる宝石たちに囲まれて、
愛されて育っていた。
ダイヤモンドに愛されたレイカの
素質を知った父・好夫。
その素質を育むために
惜しみなく宝石を使い、
レイカに教育を施す。
そんな父の愛を受け、
立派な大人になったレイカに、
ある日突然変化が訪れる。
父・好夫はレイカの前から姿を消し、
屋敷も他社の手に渡ることに。
そんな屋敷をいつか自分の手で取り戻し、
父と再会する為に、レイカは様々な仕事を受け、
ダイヤモンドの力を使い解決していく。
レイカの主な依頼主はヒーラ社といって、
ダイヤモンド市場を
ほぼ牛耳っている会社である。
そんな中ーー
ヒーラ社のダイヤモンド市場独占を
阻止しようとしているシャニという
代表ジェネラル・ジンという人物を知る。
エメラルド使いのエスメラルダと、
ルビー使いのヒロミはシャニから抜け出す。
レイカの家に住み付き始め、
3人で事件を解決していくようになる。
任務の関係上、敵対している
ジェネラル・ジンと接する
機会が増えたレイカ。
ジンがどういった能力を持っていて、
どういった人物なのかを、
少しずつ知る事になる。
前からレイカに好意を持っていたジンは
レイカにプロポーズ。
それに対しレイカも、
もっとあなたの事を知りたいと
ジンに逆告白をする。
日本に戻りジンの生い立ちを
本人から聞いたレイカ。
すべてを受け入れ2人は結婚する事に。
昔一緒の施設で暮らした、
ミーシャ、ミハイル、セレゲイ。
そしてブラックダイヤモンド使いである
ニコライ・ルーシーの持つ呪いの
ウィルスンダイヤによって、
動きを封じ込められ脳死したジン。
泣きながらジンの遺体を
持って帰ったニコライは、
レイカにジンの死を告げる。
しかしジンの死を諦めないレイカたちは、
仕事を辞めてジンを探す旅に出かける。
その頃、ジュエルマスターの
三賢人と呼ばれる3人が、
長年の願いを叶えるために
エジプトの地へと来ていたのだった。
ADAMASネタバレ・今後の展開
アレクサンドライト、しかもキャッツアイの
指輪を持つジンは電磁波を操り
電子機器を支配する事ができる。
また、可視光線である光を操り相手に
幻影を見せるなど、ジュエルマスター
の中でも最強であるジンは、
辛い過去を持っていた。
ソ連時代に住む場所を転々としていて、
最終的にジュエルマスターを育てる為の
養成施設に入る。
そこの仲間たちと苦労を共にしてきた事、
ようやっと施設が良い環境に変わった矢先。
ソ連が崩壊し施設には
子供たちしかいなくなった事。
生きる為に外の街に出て、
そこでも辛い子供時代を過ごした事。
やがてジンは、良心ある
大人によって見つけ出され、
シャニの施設に保護される事になった。
トラブルがあり、あとから
施設に入るはずだった
仲間たちを助け出す事が
出来なくなった事を知ったジン。
餓死寸前のところで、
施設の仲間がウィルスングループに
保護された事を知り生きようとする。
レイカとの結婚を
3か月後に控えたジン。
レイカの誕生日に飛び切りの
婚約指輪を胸に忍ばせる。
レイカとの約束の前に
敵対しているウィルスングループの
ニコライ・ルーシーと会っていた。
胸に入れていた立派なダイヤの
婚約指輪が仇となる。
ブラックダイヤモンド使いの
ニコライに束縛される。
呪いのウィルスンダイヤモンドにより、
ジンを憎むように洗脳された
ミーシャ、ミハイル、セレゲイたち。
彼らの能力によって
動きを封じられたジン。
脳死状態となってしまう。
しかし実は自らがこのダイヤの呪いを
解くために精神をダイヤの中に
入れたのだった。
ジンを救うためエジプトに
辿り着いたレイカたちは、
3賢人と呼ばれる3人に会う。
1人は幼い頃からレイカに使えていた
執事の溝口(本名はウォン・ミュンヘンで
ヒーラ社とシャニの創設者)。
2人目はエスメラルダの母、マリー。
3人目はレイカの父である流崎好夫
(本名ラッキー。ローク)。
3賢人は石の力を使いすぎた為に
石と同化し歳をとらなくなった存在で、
1番長く生きている溝口は200年以上。
この呪いを解くためには、
愛してくれている人に
石の浄化をしてもらう事。
長年の呪いを打ち消す為に、
自分たちを消して欲しいという願う
3賢人にレイカたちがとった行動とは。
ADAMAS読んでみた感想・評価
全11巻で完結する漫画ですが、
とてもシンプルに話が進みます。
本筋と関係のない話も結構でてきて、
ヒューマンストーリーみたいに読んだ後は
心が温かくなりました。
驚異的な能力を持っているにもかかわらず、
人間臭い生活や考え方をしている
主人公たちに好感が持てました。
個人的にはジンとサエコが好きです。
サエコがシャニを抜け出す前に、
ジンとパートナーを組んで活躍していた
お話もあればもっと嬉しかったですが。
さすがにそれは私のわがままですね。
書いてないからこそ、
色々と想像できて
楽しめる部分もありますよね。
とても面白くて、最初の数ページを
パラパラっと好奇心で
めくってみたらもう最後。
1巻から11巻までノンストップで
集中して読んでしまいました。
面白い漫画っていうのは、
次が気になって仕方ないですよね。
11巻まで読んで、
また2周目を読み始めてしまいました。
主人公が女性という事もあって、
皆川亮二先生の作品の中で
一番感情移入して読んだ漫画です。
レイカたちの活躍でなんとか
身体だけ生き延びる事ができたジン…
辛そうなレイカを自分は
助けてあげられないんだと
見守るエスメラルダ。
そこにいなくなったはずの
マリーの声がします。
本当に困った時だけに使いなさいと
託されたトラピッチェエメラルドの
宝石言葉は回転…
この回転の力を使い、
ジンの肉体を回転させます。
細胞をも回転させますが、
記憶まで回転させてしまいます。
レイカと会う前まで記憶が戻ったジンは、
もちろんレイカの事など忘れてしまいます。
しかしここからレイカのとった行動が
自分的には一番鳥肌がたち、感動しました。
是非、レイカがどんな行動をとったのか、
最終巻で確認してみて下さい。
愛情、友情、ファンタジー、能力モノが好きな方におすすめ
宝石の話でもあり、友情や愛情の物語。
そして作品としても
とても優れた漫画だと思います。
ファンタジーが好きな方や、
結婚を控えてる方たちが
読んでも楽しめると思います。
恋人や夫婦二人そろって
読んで欲しい漫画です。