タイトル | Dr.スランプ |
---|---|
原作・漫画 | 鳥山明 |
出版社 | 集英社 |
自称・今世紀最大の大天才発明家こと
則巻千兵衛(のりまき・せんべえ)。
そして彼が創りだした
女性型アンドロイド・則巻アラレが引き起こす、
ハチャメチャでハートフルな日常!
平和なペンギン村の
ハチャメチャ物語──「Dr.スランプ」
Dr.スランプあらすじ紹介
のどかなド田舎ことペンギン村。
今日も今日とて何事もなくに一日が始まり、
一日が過ぎていく中、彼女は造られていた。
頭を悩ませながら、配線を組み込み、
機器を組み込んでいく作業。
気難しそうに顔をしかめているのは、
自称天才科学者である
ペンギン村の発明家でもある
則巻千兵衛(のりまき・せんべえ)だった。
そんな彼とは対照的に、
欠伸をしながら眠たそうに
退屈を持て余す一人の少女がいた。
感情豊かに顔を動かす彼女は、
顔以外は無く、全身はまだ作成中のままだった。
そう彼女はサイボーグ。
千兵衛博士が制作中の
アインドロイドだった。
そんなアンドロイド開発に
頭を悩ましている博士を尻目に、
退屈そうにしている少女。
手を少し動かしてみてくれと言うも、
ズムっと博士の股間を強打してしまう。
マイペースすぎる彼女に頭を悩ましながら、
無事に身体が完成したと頭と身体を装着させ、
完成したと一息つく千兵衛博士。
だが、空を飛べないと言う彼女。
飛ぶ必要はないと怒鳴るも、
今度はお腹からミサイルがと言うが、
出す必要はないとツッコミを入れる千兵衛博士。
悪の組織と戦うにはどうしたらというが、
別に戦う必要はないと言う博士。
先行きの不安になる、
そんな彼女──則巻アラレは
こうして誕生したのだ。
Dr.スランプネタバレ・今後の展開
天才科学者と自称する
則巻千兵衛に作り出された、
アンドロイドのアラレちゃん。
でも自分は他の漫画のロボット主人公とは違い、
悪の組織と戦うためではないと
怒鳴られてしまいます。
そんなマイペースにアラレちゃんは
博士の顔が変に見えると言います。
視力があっていなと、眼鏡をかけさせますが、
博士の顔がキングコングだと、
自分の生みの親にも遠慮のない彼女に
振り回されてしまいます。
とりあえず今後の身の回りの事も必要だと、
アラレちゃんの服を買いにデパートへと
向かう事になります。
博士が適当なものを見つくろう中で、
最大の問題にぶつかってしまう事になります。
それは……女性ものの下着を
購入する事でした。
男性の、しかも28歳の男が
女性ものの下着を買ってしまえば、
間違いなくに変態と思われてしまう。
そのため躊躇してしまいます。
でもそこは天才科学者。
博士はある妙案を思いつきます。
妻の頼まれた買物だと、口紅を購入し、
婦人服コーナーへ母へのプレゼントだと、
服を見立ててもらいます。
男子トイレへと入り、髭を剃り、
かつらをつけ、女装する博士。
でも見立ててもらった服はセーラー服だったと、
世にもおぞましい
女子校生になってしまった博士。
はたして下着を購入する事が
できるのでしょうか?
Dr.スランプ読んでみた感想・評価
1980年代の漫画を代表する作品。
昭和の時代を盛り上げた一因でもある
漫画「Dr.スランプ」。
あの『ドラゴンボール』の
鳥山明先生の代表作とも言われています。
後の「ドラゴンボール」へと続く、
根幹ともなった作品が、
この「Dr.スランプ」です。
大抵の人は、この作品をアニメである
「Dr.スランプ アラレちゃん」で、
知っている人が多いと思います。
その為にアラレちゃんが
主役だと思われがちではあります。
しかしこの作品の主人公は、
実は彼女の生みの親でもある博士こと、
則巻千兵衛が主役だった経緯があったのです。
が、男性を主人公にするよりも、
アラレちゃんを主役にしたら面白い。
編集サイドの打診により、
主人公の交代劇がありました。
知られざる事情を経て、
主役に抜擢にされてしまったアラレちゃん。
1980年代のヒロインの中で、
斬新な元気なキャラクターイメージを
創り出しました。
それまでにあった眼鏡をかけた
ヒロインの在り方を
変えた主人公とも言われています。
当時の眼鏡をかけている事は、
陰険だと誤った偏見がありました。
が、眼鏡をかけた少女の
アラレちゃんが活躍する事で
変化がありました。
眼鏡をかけるのが嫌だったと言った女の子が、
眼鏡をかけて居たらアラレちゃんと一緒で
可愛いと言われたなどのエピソードがあります。
それまでの陰鬱なイメージを
払拭したキャラクター像。
それまでのヒロインにあった
清楚さとは違っています。
ギャグマンガのヒロイン像の先駆けともなり、
大人から子供まで楽しめる作品として、
多くに人気を博した作品となりました。
アラレちゃんと
その仲間達と冒険。
そのハチャメチャな日常を楽しめる
ハートフルなコメディ作品の
基礎ともなった今作。
いまだに色褪せない昭和の漫画作品を
楽しみたい人におすすめした作品です。
一度は読んでほしい80年代の代表作とも言えるギャグ漫画
1980年代を生きていた人に、
またその時代にアラレちゃんを
見ていた人にお勧めしたいのが、
この「Dr.スランプ」です。
鳥山明先生を人気作者へと押し上げ、
後の「ドラゴンボール」の快挙と繋がります。
週刊少年ジャンプを代表する
漫画作品である「Dr.スランプ」。
1980年代を代表する漫画と言っても
差支えの無い作品となっています。
昭和の時代に描かれた筈の
作品である「Dr.スランプ」は、
今もなおも見ても、面白いと思える内容。
独特な世界観にギャグセンスなどが
盛り込まれた傑作とも言えます。
またロボットな少女がと、
メカ美少女の原型とも言える、
主人公のアラレちゃん。
ハチャメチャに強く、
地球すらも瓦割の如くに
あっさりと割ってしまう。
他では真似のできない作風は、
今の時代でも十分に伝わります。
また作品内で登場するロボットなどに、
当時は心を奪われた、
メカ好きな読者も多かった筈。
かつてはそんな作品を楽しみに待っていた、
あの頃のままのペンギン村。
色褪せることなくに、そのままに残り、
読めばかつての昔に読んだ気持ちを
思い出させてくれます。
1980年代の楽しさを、
そのままに凝縮しています。
また読んだことの無い若い世代にも、
十分に惹き付けさせる
魅力を持っている作品でもあります。
ハートフルでハチャメチャであるも、
それが楽しくて仕方がない。