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PERFECT TWINのネタバレと感想です!どうなる結末は!?

PERFECT TWIN

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル PERFECT TWIN
原作・漫画 きたがわ翔
出版社 集英社

人には見えないものが見えず
携帯電話が苦手な柴田時波。

しかし彼はある時幻で見たのと同じ
姿をした美少女と出会い……。

リアルな文化の進展と、
ノスタルジックなものの良さが
交錯するような世界観の中、

ちょっと変わった、
でもキラキラした物語が展開される、
超能力系青春物語です。

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PERFECT TWINのあらすじ紹介

テレビ電話が当たり前に普及し、
注文すればすぐにご飯が届く、
SF的な進化を遂げた近未来。

しかし少年柴田は、
他人には見えない様々なものが
目に映るという体質があり、

しかも携帯が苦手だったりと
イマイチデジタル全盛の
現代には合いません。

さらに足繁く通っていた
古本屋の店主のおじさんが、
急に倒れてしまうなど、

冴えない日々を送っていましたが、
ある日幻で見たのと同じ姿をした
美少女川上密木と出会うのでした。

密木もまた特異体質の持ち主で、
親しい人にも理解されなかった柴田は、
共感してくれる密木と急速に、

仲を深めていくのでした。

PERFECT TWINのネタバレと今後の展開は?

十五歳の柴田時波。

高校進学を間近に控えた
平凡な中学生ですが、
彼には唐突に他の人には見えない、

色々なものが見えてしまうという
「体質」に悩んでいました。

そのためにトンチンカンな
受け答えをしてしまうこともあれば、
女の子に笑われてしまうこともあります。

情報技術が進歩し、在宅勤務や
通信授業がごく一般的になり、
紙よりも電子ブックが普及した現在でも、

彼の異変の正体は分かりません。

そんな柴田のお気に入りの場所は、
クラシカルな古本屋さん。

自分に似たエピソードはないかと
超能力関連の古本を収集し、
店主のおじさんと語らえる場所ですが、

商売なのでどうしようもなく、
来月で店を閉めると告げられます。

しかしある日、C組に転校してきた
髪の長い美少女は、柴田が幻視した
女性の姿とまったく同じであり、

興奮した彼は思わず彼女の肩を
掴んでしまいました。

しかし凄いことが起こったと、
報告しようと古本屋に向かうと、
店主のおじさんは倒れており、

重態という報を聞き、
再びヘコんでしまいますが、
そんな中密木の体質を知ります。

密木は執拗なほどに、
柴田に関心を抱きますが、
そこには自身の家族が絡む、

独自の事情があったのでした。

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PERFECT TWINの読んでみた感想・評価

ゴツゴツしたオカルト系の
超能力物語かとも思いましたが、
女の子は可愛く青春の雰囲気もあり、

内側にこもる感じでないのが
非常に良かったですね。

本作の面白さとしては
まず「リアルな近未来感」を
挙げることができるでしょう。

多くのSF作品では、一様に
激しく文明が進展した社会が
良くも悪くも描かれますが、

実際はそう画一的に
街や社会の風景は変わりません。

今私たちが住んでいる街のように、
ピカピカのビルと古いビルが隣り合い、
あるいは最近のIT機器と古美術品が、

隣同士の店で売られることもあるのが、
世の中のリアルというものです。

本作はそうした「現実」を巧みに
作品の中に落とし込み、
キラキラした学園生活の良さと、

どこか乾いたSF的な先進文化の現実を、
同時に見せてくれますので、
非常にワクワクして物語を追えました。

また双子ならではの感覚共有や
幻視などの超能力者でも、
ごくごく普通に暮らしていたり、

本来は厄介なはずの感覚を利用し、
コミュニケーションを取ったりと、
全体に前向きな雰囲気もあります。

創作上の超能力と言うと、
ついついお色気方面か、あるいは
完全なシリアス路線に進みがちで、

日常には縁遠いイメージですが、
本作ではうまく青春と噛み合い、
肯定的なのも良かったですね。

PERFECT TWINはこんな方におすすめな作品!必見

人に見えないものが見える、
感じられないようなことが分かる、
そうした能力を持っていると主張する人、

あるいは創作上の登場人物は多いですが、
もし仮に「見えたり」するとしても、
それがオイシイ能力とは限りません。

例えば細かな気象の変化に過敏だと、
室内で仕事をしていても、出来栄えが
天候に左右されたり、

人の本心が分かることで、うっかり、
相手の配慮を台無しにしたりと、
生きにくさを感じることもあります。

本作はそうした「能力者」ならではの
生きづらさと青春の悶々した感じが
巧みに重なり合って、独自性の強い、

若者物語としての色彩を強めています。

同級生と揉めたり浮気を疑われたり的な、
ごくごくありがちな状況を絡めつつも、
超能力や共感覚といった、

ちょっとクラシカルで斬新な要素を
満喫したいならば本作は、
まさに最適と言えると思います。

また、これは一般的な話とは
言いにくいかも知れませんが、

天候の変化に敏感だったり、
何かが「見え」たりすることで、
生きにくさを感じてきた方にも、

本作は極めて有意義だと言えます。

さらに言えば、電子ブックや
在宅勤務などの技術が進展して、
新しい生き方ができている中でも、

青春の面白さや素晴らしさが
明確に描かれているのも
素晴らしかったですね。

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