タイトル | あかりとシロの心霊夜話 |
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原作・漫画 | 西尚美 |
出版社 | グリーン出版社 |
小説奇談で仕事を日々学んでいる
瀬尾あかりは新人の編集者です。
霊感体質のあかりは、
本人が意図しないところで霊体験を
してしまいます。
それは時に恐ろしくもあり、
そして時に心優しくもなる・・・
霊との交流でも有ります。
あかりとシロの心霊夜話のあらすじ紹介
真夜中に猫があかりの部屋の窓を
カリカリカリカリと引っ掻きます。
あかりが餌を与えている近所の野良猫は
何かのメッセージを
あかりに発しているのでしょうか。
あかりが担当する事になった、
小説家の暮林先生。
愛妻家の暮林先生は、
大きなお屋敷に二人で住んでいます。
体の弱い奥さんの面倒を
良く見ている様子の暮林先生は
人当たりの良い感じの紳士です。
あんなに素敵な暮林先生と結婚した
奥さんは幸せ・・・
あかりはそう思っていました。
あかりとシロの心霊夜話のネタバレと今後の展開は?
暮林先生の担当になったのを機に、
あかりは毎夜悪夢に
うなされる様になります。
そしてその悪夢は
夜寝ている時ばかりでは無く、
日中もあかりを苦しめる事になります。
ー悪夢の原因は何なのだろうー
今日も悪夢にうなされる、あかり。
カリカリ、カリカリ
白い野良猫の窓を掻く音で
悪夢から覚める事が出来た、あかり。
猫に対する思いも強くなり、
野良猫にシロと言う名前を
付けるのでした。
あくる日、暮林先生と話をしていると
そこに強い視線を感じるのでした。
そんな日の夜はいつも、
悪夢に苦しめらるのでした。
悪夢に出てくる女は、日に日に鮮明に
なっていき顔がはっきり見えそうに
なってくるのです。
夜道で偶然に暮林先生と会った時、
先生のライターを拾ったあかりは
翌日にライターを手渡ししました。
「君のところにあったのか」と、
思わせぶりな言葉を奥さんの前で言う
暮林先生に不信感を感じるのでした。
ー奥さんの病弱な身体の理由それはー
暮林先生の策略だったのです。
奥さんを嫉妬で長年苦しめて、
命を削らせていたのでした。
そして悪夢の原因が分かったのでした。
あかりとシロの心霊夜話の読んでみた感想・評価
女性は嫉妬深いとはよく言いますが、
その事を逆手にとって
パートナーをしに追いやる・・・
そういった事の恐ろしさを感じました。
男性って、もっとサッパリした感覚の
生き物だと勝手に思っていたので
こういった周到さは怖いです。
奥さんが本当に夫の事を愛していたのか
それともただ単に執着していたのか、
またそれを愛と呼ぶのか
でも振り向かないい相手だと
尚の事、振り向かせたくなる気持ちは
なんだか分かる気がしますよね。
あかりさんが経験した悪夢は
本当に恐ろしかったと思います。
眠れてないから、
日中も朦朧としてしまい結果として
昼夜生き霊の影に怯えてしまう。
デパートのトイレで、生き霊が天井を
這っているところはギョエー!と
驚いてしまいました。
どこからが夢で現実なのか、
あかりさんが作中で言っていたように、
その境目が分からない恐怖
そこが正常と異常の均整の取れた、
人の精神を壊してしまうと思いました。
個人的には、シロが窓をカリって
起こしてくれている事が良かったです。
またその救世主に猫が使われている事が
猫好きとしては嬉しかったです!
あかりとシロの心霊夜話はこんな方におすすめな作品!必見
心霊夜話ですが、身も蓋もないような
恐怖的な話では無い感じがしました。
なのでホラーが苦手です!って
人も安心して読める漫画だと思います。
逆に究極の怖い話を
求めている人には多少物足りなく
感じてしまうかも知れません。
ですが!!ストーリーが面白く!
内容が濃いので、そこで楽しむことも
大いに出来ます。
それにまつわる前置きがあって、
今があって展開する様な、
きちんとした流れが楽しめました。
読んでいて惹き込まれるのは、
そう言ったプロセスが
きちんとしているからでしょう。
自分もその街の住人になったような
親近感はちょっとしたホラー体験です!
シロって名前の野良猫が、
大いに活躍する漫画でもあるので
猫を飼っている人は注目出来る漫画です
確かに、猫って何も無く誰もいない所を
ジッと見つめていたり、
ニャーニャー鳴いている時が有ります。
もしかしたら、
漫画の中であったように我が家の猫も
霊の存在を感じているのかな?
そんな夢物語的な事を、
ちょっと想像してしまいました。