タイトル | あまガミ |
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原作・漫画 | 東雲太郎 |
出版社 | 白泉社 |
白い季節クリスマスに送る恋の物語が
テレビアニメ放送時のキャッチコピー…。
この漫画は、絢辻詞、棚町薫、
各ヒロインオリジナル編になっています。
1~3巻が絢辻詞、
3~4巻が棚町薫、
5巻がオリジナルです。
テレビアニメセイレンにも
あまがみキャラクターが出演しています。
あまガミのあらすじ紹介
主人公、橘純一は過去に
クリスマスのデートを約束して
すっぽかされるという事があった。
そのため、クリスマスや女の子に
苦手意識を持っている設定になっている。
絢辻詞編では主人公純一がホームルームで
クリスマス委員の話し合いを
眺めているところから始まる。
ヒロイン絢辻詞が立候補して決まる。
放課後…
絢辻詞の落とし物を拾ったことで物語が始まる。
棚町薫編では主人公純一が
昼寝をしているシーンから始まる。
中学からの腐れ縁…
友達といった関係性を軸にスタートする。
あまガミのネタバレと今後の展開は?
絢辻詞編ではクリスマス委員になった絢辻詞が
一人で作業している所を手伝ったりしながら、
二人の関係が始まる。
ある時、絢辻詞の落とし物を純一が拾う。
手帳を確認しているときに
絢辻詞が教室に落とし物を探しに来て
運悪く?見つかってしまう。
「手帳の中身を見たわね」と言わていまう。
いつもの彼女とは違った雰囲気で…
有無を言わさず純一を神社の境内に連れていき
純一を脅す(笑)。
その後、絢辻詞の
クリスマス委員などを手伝いながら
絢辻詞との関係が変わっていく。
彼女の孤独や苦しみを理解していき、
理解されていく。
このことで、絢辻詞もちょっとずつ…
変わっていく。
最後、クリスマス委員がけがをした時には
クラスメイトから文句を言われ爆発する。
今までの彼女では
ありえなかった言動を起こし、
クリスマス委員を辞することになる。
しかし、クラスマスパーティーは無事成功し、
ハッピーエンド!!
棚町薫編では
これまでの腐れ縁という関係から、
徐々にステップアップしていく。
デートをする関係…
キスをする関係…
その過程で、棚町薫の家庭の事情など
自分ではどうしようもない事が降りかかる。
これに対しての捉え方や、
それまでの関係とは違う棚町薫を
純一は見ていく。
あまガミの読んでみた感想・評価
まず、あまがみは原作がゲームであるが、
その原作を大体忠実に再現できている。
あまがみの魅力として各ヒロインの人間性、
人間には裏もあって表もあるという
人間のリアリズムが出ている作品だと思う。
例えば、絢辻詞編では
優等生というポジションにいる絢辻詞にも
人間としての弱さや他人に対しての苛立ちなど。
棚町薫編では
いつもふざけている態度で他人に接している。
だが、母親に対しての感情、
父親に対しての感情といった事が
作品のヒロインに共通している。
これが今でもあまがみシリーズが
愛されている理由の一つである。
この東雲太郎作のあまがみでは、
アニメ版とはちょっと違う部分がある。
主人公のトラウマに触れる部分などは
少なく、あまりそういう面を感じさせない。
どちらかというと、
積極的な面を出す作品になっている。
そして、5巻では各ヒロインの
アフターストーリーなどが展開されており
こちらの方が好きという人も結構いると思う。
最後にヒロイン理沙は
主人公のトラウマを作った原因になっている。
だが、主人公の過去からの脱却…
といった面で…
理沙編を最後に持ってきた構成は素晴らしい
あまガミはこんな方におすすめな作品!必見
まずは、思春期を迎えた少年などに
読んでほしいと思う。
思春期を迎えた少年たちは
大人の汚さや人間の汚さなど
そういった物を理解し始める年代。
人間の面白さ、
人間の苦悩も同時に考えていくには、
もってこいの作品だろうと思う。
あまがみシリーズは
ただのギャルゲからのアニメ化…
漫画…という人間も結構いた。
そのため、
あまり話題に上ることも少なくなった。
でも、いまだにツイッターなどで
アニメにかかわった声優さんが
ツイートしたりしていることも多い。
ぜひ、そこらへんもチェックしたうえで、
あまがみがどういった作品だったのかを
理解してもらえたらと思う。
そうすることで、一層あまがみの良さが
伝わるのではないかと思う。
あまがみの良さは
人間に焦点を当てた作品であること。
人間というのは裏もあれば表もある。
そういう基本を忘れがちな社会に対する
アンチテーゼでもあると私は思う。
ただのラブコメ漫画としても
非常に出来は良いので
ストレスの溜まってる人にも読んで欲しい。
またセイレンにも関連キャラクターが出演。
セイレンだけは見たよ…
という人も読んで欲しい。