タイトル | うなぎ鬼 |
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原作・漫画 | 高田侑 落合裕介 |
出版社 | 少年画報社 |
おめぇの真顔は怖いんだよ
俺がしっかりお前を教育し
改造していく!
ギャンブルで生計を立てていたが
負けが続き借金生活になり
知らずうちに背負った借金は120万円。
たったこれだけの借金だが首が回らなく
なり命を取られる寸前まで行った男。
その時一人の男が彼を救うことになる。
彼の目の前に現れたのは天使か悪魔か・・・
うなぎ鬼のあらすじ紹介
ギャンブルで一攫千金を狙うが
持ち金が底を付き電柱に貼ってある
金融業者に電話をかける倉見勝。
しかしそんなに世の中は上手く行かない。
借金は膨らみ金融会社からの取り立てで
命を持って償いをしろとまで言われていた
その時近くにいた千脇に助けられた。
千脇は倉見に言う。
「俺の意思のもとに働け」
倉見は千脇に従順を誓う。
日々取り立てをしながら過ごしていた
倉見を千脇がある場所に呼び出した。
その場所に行くことで彼の
運命の歯車が外れていくことになる。
うなぎ鬼のネタバレと結末(最終回)は?
社長に呼ばれ黒牟駅に向かう倉見。
現場につくと会社の同僚の富田もいた。
早速社長とともに向かった先は
マルヨシ水産という看板が立っている
社長の弟が住んでいる場所であった。
その中で千脇が彼等に運送屋の
臨時特急便をやってもうらとだけ
言うが彼等は乗り気ではない。
しかし余計なことは聞かず
指示通りにやればいいと凄む千脇。
それに圧倒され2人は渋々了承する。
運ぶ荷物の中身の確認はせずに
ただその荷物を黒牟に運ぶだけと
千脇は念を押す。
たったその言葉だけで2人は恐怖だった。
そんな中顔合わせということで
敷地内にあるうなぎ養殖場に
案内される2人。
そこで紹介された2人の男を見て
2人は萎縮してしまう。
一人は普通の老人だが何か雰囲気がある。
そしてもうひとりは顔半分が火傷で
覆われとにかく不気味な表情。
圧倒されていた2人を怒号し
今晩お世話になりますと言い残し
頭を下げ挨拶をして帰る間際。
「この件はくれぐれも
口外しないように」
と釘を差しこの場から帰っていく。
2人の運命はどうなるのか?
うなぎ鬼の読んでみた感想・評価
嘘でもなく本当の話。
借金をしている人や様々な
裏社会の話だと思います。
私の前職はいわゆる街金と
いわれる金融会社。
今と違い以前は至る所に
大手関係なく様々な金融会社があった。
確かに中にはとても評判が悪い
取り立てや貸付をしたりしていた。
ただそんな所ばかりだとは
思ってほしくないというのが
私の本音です。
うちの会社は本当に金利で貸し
時には金利を割ることもしていた。
ただ世の中は変わっていった・・・。
本当にお金に困りお金を借りに来る方は
最初は泣きながらお金を借りに来て
返す時は怒りの形相で返しに来る。
そしてメディアで取り上げられ
つまらない知識を振りかざして
金利を下げに来る。
何かそのあたりからこの日本や
社会がおかしくなっていった感じがします。
昔からもありましたが最近このマンガ
のように取り立てを厳しくするマンガ
が多々連載しています。
確かに高い金利はだめですが
それぞれのマンガではごく当たり前の
事を言っているだけなんです。
「貸した金は返せ!」
当たり前だと思いませんか?
もし自分が友人等にお金を貸し
帰ってこなかったらどうしますか?
知らんぷりしますか?
しませんよね。
そんなことを描いているマンガです。
少し裏社会過ぎますがね・・・。
この漫画の作風が好きな方は
『外道の歌』と『善悪の屑』
なども読んでみるのもいいと思います。
※ただかなりグロイので注意が必要です。
こんな方におすすめな作品!必見
アウトロー好きやこれから
社会に出て行く人へオススメ。
このマンガは金融の話をメインに
裏社会の話も出てきます。
お金が欲しいがために未成年の
女の子は身体を売り歩く。
それを支える大人もいる。
強い心を持っている人間なんて
誰一人いません。
ただ未成年の子はまだ経験が
大人より足りないためわからない
だけです。
それを変な道へ進まないようにする
ことをするのが大人だと思います。
ただ今の世の中で大人の男性が
未成年の子に対し話し掛けたり
注意するとすぐに警察に通報する。
確かにこんなことになれば
誰も話し掛けませんよね。
当然私もそうです。
面倒だから注意はしない。
というふうになりますよ!
なんで日本はそんな国になって
しまったのだろうと考えてしまう。
昔は知らない大人でも
悪いことをすれば頭を叩かる。
子供はその場で悪いことなんだと
認識し謝る。
でも今はね・・・。
そのような社会風潮になったのは
私達中年世代がダメなんですよね。
口では中々言えない昨今。
このマンガの作者は若い子に向け
この世界は怖いんだというメッセージを
送っているのだと思います。
若い方はこの作品を観なければ損ですよ!