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おじさんと野獣のネタバレや感想を書いてます!最終回ってどうなってるのか続きが気になる!

おじさんと野獣

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル おじさんと野獣
原作・漫画 糸井のぞ
出版社 新書館

逆玉に乗り、何不自由ない生活を
続ける会社員高田。

しかし彼はオヤジ狩りに遭ったことを
きっかけにある館に迷い込み、
そこで妙な野獣に出会う。

中年男性のリアルなキツさを、
ちょっとトボけた野獣とのやり取りで
マイルドに包み込みつつ、

人間の内心までを深く描き抜いた、
個性的なハートフルコメディです。

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おじさんと野獣のあらすじ紹介

平凡な会社員ながらも、
実は全国的エステサロン経営者の
娘との逆玉で婿に入り、

とても美人の双子の娘まで
持っている高田さん。

しかし、周りからはリア充だと
完全に思われているにも関わらず、
家族との距離を感じる彼は、

夜の公園でのオヤジ狩りをきっかけに、
妙に大きくて人の言葉を喋る、
ヘンテコな野獣と知り合うことに。

しかしその野獣サミーは、何やら、
子供じみた言動が多い割に、
人気ブロガーでもあり、

外に出られない彼に代わり高田さんは
女性と会うことになりますが、
その相手は高田さんの娘だったのです。

おじさんと野獣のネタバレと今後の展開は?

近代的な大邸宅に暮らす
会社員の高田さん。

全国チェーンのエステサロンを
経営する高田朱鷺子の娘婿で、
世間的には逆玉とされており、

しかもとても美人の双子の娘まで
いるという、兄も素直に
羨むほどの素晴らしい境遇です。

しかし、高田さん自身は
家族との距離が埋めがたいほどに
離れていることを痛感していました。

だからこそ手を尽くして、大人気の
「ラビモン」のぬいぐるみを、
会社を抜けてまでゲットして、

娘たちへのプレゼントにしようと
頑張っていました。

しかしそんな折夜の公園で、
若者たちの「オヤジ狩り」の
標的にされてしまいます。

もちろん体力的にも人数的にも
かなうはずがなく、一方的に
やられる高田さんでしたが、

「ラビモン」まで奪われそうになり、
つい逆行して反撃して、
不良の一人をボコボコにします。

元々向こうに非があるとは言え、
棒にべったりと血がつくほど、
ひどく殴り潰してしまったために、

怖くなった高田さんは、あてなく走り、
そして妙な館へとたどり着きます。

人気のない館で、とりあえず
一息つくことができた高田さんは、
色々と思いを巡らせる中で、

娘がバラを好きなことを思い出し、
手近なバラを引き抜きますが、
そこで声をかけられます。

高田さんを怒鳴りつけたのは
大きくてブサイクな感じの、
何故か人の言葉を喋る、

「野獣」であり、高田さんは、
「彼」の機嫌をおさめるべく
雑用をすることにしたのでした。

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おじさんと野獣の読んでみた感想・評価

ファンタジックホラー系かと
予感させる導入ながら、
意外とサミーは面白く個性的で、

異色の人間ドラマとして
独自の立ち位置を成しているのが
素晴らしかったですね。

まず本作で語るべきは、
何と言っても主人公の高田さんです。

もの凄い実力のある家との逆玉で、
何不自由ない生活が約束され、
もの凄い美人の娘もいる状況。

しかしまったく「評価」されず、
重んじられない状況は、まるで
いじめられたシンデレラ的であり、

しかも弾みで若者をボコしてしまい、
逃げた先の館には、
巨大な獣がいるんですね。

まるでホラーのような、救いのない
ひどさが滲む展開ですが、意外にも
館にいるサミーは人間味に満ちており、

ブサカワな容姿と子供のような性格が
不思議と苦労人タイプの高田さんと
ガッチリハマります。

だからこそ要求してくるサミーに
嫌悪感を抱くこともなく、また、
高田さんが抱えている「苦境」にも、

非常に納得ができるところがあり、
物語がスっと入っていきました。

また、基本的には普通かつ温和に
接しているように見える高田さんと
娘二人の普通の会話の中にも、

よくよく比較してみると、
初対面に近いサミーとのような
距離の近さがなかったりします。

つまりこれは高田さんたちが、
長年時間をかけて培った
「実績」のようなものであり、

だからこそ高田さんが抱える
閉塞感が強烈と分かる部分は、
凄い描写力だと思いました。

何故多くの人が、平穏で
幸せに見える家庭を捨てて、
家を出たりしてしまうのかを、

ここまで説得力をもって
描いた作品は、
決して多くはないと思います。

おじさんと野獣はこんな方におすすめな作品!必見

冴えない人が何やら不思議な世界へと
迷い込んでしまったりする物語は、
「異世界転生」が流行する前から、

古典的な定番として存在していましたが、
夢見がちとみなされなくなってからも
当然夢は見るものです。

それは分かりやすい苦境にいるという
人たちだけでなく、逆玉に乗り、
絶世とも言える二人の娘に囲まれた、

会社員であるという高田さんもまた
例外ではないのでしょうが、
一方で悪夢の現実も存在します。

それはついついものの弾みで
因縁をつけてきた若者を
グシャグシャにしてしまったり、

何かを言われたりはしないものの、
尽くしてきた家族との異様な距離を
痛感するような突然のものです。

しかし本作は、キツい現実を
ボカさずに描き抜いた上で、
それだけでない現実を見せています。

また、何かと子供っぽくて、
ブサイクながらも不思議とキュートな、
サミーの奔放かつ繊細で、

他のモンスターとはちょっと違う
所作は周りを和ませるものがあり、
ブサカワ好きにオススメです。

さらにはほろ苦い感じの現実を、
トボけた感じのサミーが
妙に中和してくれる意味でも、

本作は個性的な良さがあり、
辛いだけの人間ドラマが嫌だと
思う方にもオススメですね。

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