タイトル | おはよう、いばら姫 |
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原作・漫画 | 森野萌 |
出版社 | 講談社 |
いたんだ、本当に――
親に就職することを
認めてもらうため
哲はお屋敷で掃除のバイトをしていた。
哲が庭の掃除中
うたたねをしているところを
一人の少女に見られてしまう。
その子は噂で聞いていた
屋敷のはなれに住む
誰も見たことのないお嬢様だった――
謎の少女から明かされる
衝撃の事実!?
森野萌原作
ラブストーリー!
おはよう、いばら姫のあらすじ紹介
美郷哲(みさとてつ)は、親に
就職することを認めてもらうため
お屋敷でバイトを始める。
哲は掃除中
幽霊とうわさされていたお嬢様に
うたたねを見られてしまう。
急いで立ち去った哲だったが
通帳を落としてしまったので
またお嬢様の住むはなれに訪れる。
そして哲がお嬢様にうたたねを
黙っていてほしいと頼むと
お嬢様も哲に二つお願いをしてきた。
一つは体を大事にすること。
もう一つは、自分
「空澤志津(からさわしづ)」に
また会いに来てほしいということだった――
おはよう、いばら姫のネタバレと今後の展開は?
なぜ志津がそんなお願いをしたのか?
色々考えたがよくわからないまま
哲はまた、はなれに行った。
聞くと志津は家の外にも出ず
家族ともかかわっていない
ということだった。
すっかり同情した哲は
流星群の話を聞いて
志津を誘うことにした。
夜になり、哲は
屋敷を抜け出した志津と一緒に
夜空の流星群を見た。
哲がはしゃいでとなりを見ると
夜空を見上げて涙を流している
志津がいた。
この時はじめて、哲は自分の
志津への気持ちが恋だと
気が付くのだった。
「笑っているあんたが好きです!」
そう思わず口にする哲に
志津はほほえむが、友達として言われたと
通じていなかった。
哲が恋愛感情として好き、と伝え直すと
志津は顔をくもらせて
次の哲の出勤日に来てほしいと言う。
約束の日に哲がはなれに行くと
志津はあきらかに
流星群を見た、あの夜の志津とは違った。
志津の口から出た言葉は
「あなた、誰」
哲はわけがわからなく、怒鳴って
帰ってしまう。
暫くして志津が哲の家にやってきて
自身の衝撃の事実を告白する――!
おはよう、いばら姫の読んでみた感想・評価
この物語はラブストーリーでありながら
謎が少しずつ明かされていきます。
予想をしても全く読めない展開で
とにかく面白かったです!
志津と哲の隠されたストーリーが
明らかになりつつ、
二人の気持ちがどう動いていくのか?
簡単に話がすすめばいいのですが
なかなかそうはいかないところも
大変読みごたえがあります。
読んでいると、志津は
本当に可哀想な運命のもとに
生まれてきた少女なのです。
一人はなれで暮らしているだけでなく
母親から全く理解されていない・・・
どんなに孤独なのだろう?
考えるだけで泣けます。
しかし、同時に、哲も
相当に悲惨です。
告白して次会った時「だれ?」と
言われるショック・・・
はかりしれません。
これは普通にふられるより
ダメージが大きいと思いますよね。
それなのにまだ、哲には突きつけられる
厳しい現実が待っています。
もう、この展開ははっきりいって
予想ができず、
この先も分かりません。
これから二人が
かかえている問題を前に
どう立ち向かっていくのか・・・
これからのストーリーにも
注目です!
おはよう、いばら姫はこんな方におすすめな作品!必見
お姫様ストーリーが好き!
という方に人気の作品です。
この物語はいばら姫(眠れる森の美女)を
モチーフに、ちょっと悲しい
現代版にアレンジしてあります。
沢山の悲しい謎と、金と人間という
現実が描かれていて
とても読みごたえがあります。
主人公はお姫様ではなく、哲という男の子で
王子様視点からのお話であることも
この物語のポイントです。
私はいばら姫は大好きで、小さいころ
よく読みました。
でも王子様がお姫様を助けるシーンは
あれ?と思うくらい
あっという間に終わってしまうんですよね。
よく考えたら、王子様もすごく
大変だったはずなので、この物語の
王子様視点はとても面白いと思います。
さらに、いばら姫では、姫と王子が
出会うところでハッピーエンドですが
この作品ではそこからがスタートです。
確かに、初めて会う二人ですから
姫と王子の物語のスタートは
そうあるべきですよね・・・。
勿論、全てがいばら姫ではなく
オリジナルのストーリーとしても
十分に魅力ある作品で、読む価値ありです!