タイトル | たまこ定食 注文のいらないお店 |
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原作・漫画 | 野崎ふみこ |
出版社 | 双葉社 |
たまこは、小さな店を
亡くなった父親から引き継いだ。
父と仲の良かった常連が集まる店。
すぐに受け入れてくれる人
そうでない人いろいろな中。
ご飯とみそ汁を中心に
それぞれの健康や好みに合った
レシピを展開していく。
たまこ定食 注文のいらないお店のあらすじ紹介
たまこは、長年会っていなかった
父が亡くなり、店を継ぐことになった
元は、病院の調理師。
メニューは土鍋で炊いた白いご飯と
味噌汁の具材に合わせて
出汁の種類も変える味噌汁。
それに副菜は、御客一人一人に
合わせた料理が出てくる。
中には抗がん剤治療の副作用の
味覚障害に苦しむお客もいる。
父がその女性に心開かせた
ように、たまこも
心を込めた料理を作る。
そして広がる人と人のつながり。
たった8人分の席しかない
だからこそとどけられる
たまこの想い。
たまこ定食 注文のいらないお店のネタバレと今後の展開は?
常連客にマグロ釣りに行ってくると
言ってから姿を見せなくなった
店主の店に灯りがともる。
やっと店主が帰ってきた
喜んで店に入る常連客。
しかしそこには店主の娘と名乗る
女性が料理を作っている。
その娘から、店主の死を告げられる。
フランス料理のシェフだった
父とは違い、ご飯とみそ汁
そして客に合わせたお総菜。
はじめは、お酒も出す店で
ご飯とみそ汁なんて、と
言っていた客たち。
でもそれぞれに新しい店主が
出すメニューに
ハマっていく常連客。
そんな中、美味しくないと言う
女性客がいた。
彼女は抗がん剤の副作用で
味がわからないのだそうだ。
治療は成功しているのに
味覚だけが戻ってこない。
そんな彼女にたまこは、
「お代は美味しいと思った
人からもらう」と言いう。。
その女性は、たまこの父にも
同じことを言われたと告げる。
たまこの父は、少しでも
味覚がよみがえるようにと
その女性のために工夫した。
そして父は、病気に怯える
彼女の話をいつまでも聞いてくれた。
そんな父に言えなかった
ありがとうを彼女は
たまこに伝えて帰っていく。
たまこ定食 注文のいらないお店の読んでみた感想・評価
母親と離婚した父、
ずっと会っていなかった父
そんな父が残してくれた店。
それを受けついで
自分の伝えたい味を作る
たまこに不思議な安らぎを感じます。
野崎ふみこさんの漫画は
どの作品もふんわりとした優しさを
感じますが、この作品からは温かさも。
それは、たまこが作る料理の
暖かさが、本を通じて
流れ込んでくるようなそんな感じ。
味覚障害のお客さんに
美味しくなかったら
お代はいらないと言うたまこ。
それは、長年会っていなかった
父親と同じ内容の事を
客に告げた、魂のつながり。
料理を作ったら美味しいと
言ってほしい、それは
素人でも思う事。
それでも、感じることが
できない人がいる。
けれど人は味覚のほかに
香りや食感を楽しむ
事が出来る。
味覚の代わりにそんな
機能を使って出来る限り
料理を楽しんでもらうたまこ。
そんなたまこが開く店だから
父もそんな暖かな人だったから
父の常連さんたちも来てくれる。
みんながいい人でおとぎ話
みたいだと思う人も
いるかもしれない。
でもまたそれもいいかと
想える作品。
たまこ定食 注文のいらないお店はこんな方におすすめな作品!必見
食べることが好きな人や
料理が好きな人に
おすすめしたい作品です。
主人公たまこは病院の
調理師だったと言う事で
健康的な料理満載です。
簡単にレシピがかかれている
料理もあります。
読み終わったら料理してみたい。
そんな風に思える料理もあります。
この漫画の良さは、
料理を通じた人と人のつながり。
気持ちが疲れていて
ホッとしたいな、
そんな気持ちの人にもいいです。
登場人物も寂しさを抱えていて
だからこそ、温まりたい。
誰かとつながりたい。
そんな思いを持っている人にも
優しく語りかけてくれる漫画です。
野崎ふみこ先生は病院を舞台にした
「ホスピめし」
と言う作品も書かれています。
こちらは、病院の管理栄養士の
話で、食事を通じて
病気回復の手助けをしている。
世の中にはいろんな病気があって
患者さん一人一人に
合わせた料理方法がある。
だから、たまこ食堂を
読んだ人には、こちらの本も
読んでみてほしい。
もしかしたらたまこは
ここの病院にいたのかしら。
そんな風に思える漫画です。