タイトル | だいすき!!~ゆずの子育て日記~ |
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原作・漫画 | 愛本みずほ |
出版社 | 講談社 |
軽度の知的障害のある女性ゆずの
妊娠・出産・子育てが描かれます。
知的障害があっても
人を好きになり、
愛を確かめ合うことも有る。
相手が事故で亡くなったことで
シングルマザーとして育てるゆず。
障がいのある人への世の中の目や
協力する人達が描かれます。
だいすき!!~ゆずの子育て日記~のあらすじ紹介
軽度の知的障害があるゆずは
同じ作業所に通う
草ちゃんが大好き。
彼と男と女としてお互いを
愛し合って確かめ合って。
でもそんな草ちゃんは、
交通事故で亡くなってしまう。
病院で草ちゃんに会って
ゆずは、倒れてしまう。
そしてその時に柚子の妊娠がわかる。
ゆずに子育てが出来るわけはない
そう言って、周りの選んだことは
中絶させることだった。
けれど、ゆずの強い意志により
子供を産み、ゆずが育てることに。
母の協力、弟や父の優しさで
生まれた子、ひまわりも
すくすく育つが。
その先にはゆずに
障がい者であるが故の
偏見や問題がたくさんあった。
だいすき!!~ゆずの子育て日記~のネタバレと今後の展開は?
26歳のゆずは、毎日障がい者向けの
作業所で出来る仕事をしています。
ある日、仲良くしている草ちゃんが
作業所に来ないことに気が付きます。
気にして周りに聞くゆず。
その夜、柚子が仲が良かったからと
草ちゃんの死がゆずに告げられます。
ショックを受けて倒れたゆずのお腹には
草ちゃんの子供がいます。
草ちゃんは天涯孤独。
ゆずのお腹の中の子供の事は
柚子の家族にゆだねられます。
ゆずに子育ては無理だと言って
まわりは、中絶を勧めます。
障がい者同士の子供が
元気に章がいなく生まれてくるのか。
そんな疑いもありました。
けれどゆずは、どうしても産むと
そう言って譲りません。
まわりも生まれてから養子に出す
そんな選択肢も考えながら
出産させることになります。
ゆずは、元気な女の子
ひまわりを産みます。
家族で協力してひまわりを
育てることになりました。
たくさんの失敗をしながら
頑張るゆずです。
ひまわりが、保育園に通う時期には
親が障がい者という理由で
いろいろな問題が出てきます。
保育園やゆずの就職など
世間の目の厳しさの中での
ゆずとその家族の頑張りが描かれます。
だいすき!!~ゆずの子育て日記~の読んでみた感想・評価
身体的な障がい者の恋愛・結婚
そして出産を描く漫画はあります。
けれど知的障がいのある漫画に
出会ったのは、初めてでした。
淡い恋を描く程度なら「ピュア」という
ドラマを見たことがあります。
自分自身もどう動くのかわからない
障がいのあるゆずに子育てができるのか。
親に丸投げで、ゆずは親戚の子供レベルで
関わる程度ならなんとかなるのでは。
そんな風にしか思いませんでした。
でもゆずは、大好きなひまわりの為に
一生懸命がんばります。
その一生懸命さは、読んでいて
涙が出てくるほどです。
子育ては誰でも最初は初心者で
危なっかしい失敗をすることも有る。
ゆずの場合は、少し周りが注意すればいい。
だんだんと頑張っているゆずを
応援したい気持ちが強くなりました。
けれど、ゆずと一緒の保育園を
嫌がって、最初は遠巻きにしていた
他のお母さんたちの気持ちもわかります。
物語の世界だから、ゆずに
寄り添った気持ちになるのですが。
現実問題として考えると難しいです。
ただこの漫画のタイトルどおり。
子供に対するだいすき!という気持ち。
大切にしたいです。
だいすき!!~ゆずの子育て日記~はこんな方におすすめな作品!必見
子育てをしている人はもちろん、
現在は自立支援で、職場に障がい者が
来ることが、ある人もいます。
ですから、人とかかわることのある人
すべてに読んでほしいと思う作品です。
架空の物語ですが、きちんと調べていて
描いている作品であると感じます。
困っている人がいたら、
批判するよりも先に、手を差し伸べる
そんな人になりたい人におすすめです。
この作品は、長く連載されています。
それだけ、多くの人から愛され
共感を得ているのだと思います。
最近では、ゆずの娘である
ひまわりの青春を描いた
「ひまわり!それからのひまわり」
ひまわりは、自分の母の事を踏まえて
福祉関係に進学しました。
けれどひまわりは全く違う
就職先を選びます。
周りに障がい者がいるからこの道を選ぶ
そんな人もいると思います。
この長い作品全体を通すと
自分の抱えているものを
考えて縮こまることないく生きてほしい。
そんなテーマを感じます。
自分の選びたい道をしっかりと選ぶ
女性向け、母親向けと思われがちですが
進路を決める世代にも読んでほしいです。
この作品は、2008年に香梨奈さん主演で
ドラマ化もされました。
そちらのドラマも見ごたえがあります。
私はドラマを見て、この作品を読みました。