タイトル | とんでもスキルで異世界放浪メシ |
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原作・漫画 | 江口連 赤岸K |
出版社 | オーバーラップ |
いきなり異世界に飛ばされた、
ごく普通の会社員、向田。
しかし彼にはただ一つ、
人間界のネットスーパーを
自在に使えるというスキルがあり……。
剣も魔法も冒険も満喫でき、
しかも実に快適な生活も楽しめる、
旅情系異世界グルメ漫画です。
とんでもスキルで異世界放浪メシのあらすじ紹介
異世界もの作品を沢山読んできた、
平凡な若手会社員向田は、
ある日突然、異世界へと、
巻き込まれる形で飛ばされます。
しかしまったくスキルのない彼には、
現代人間界のネットスーパーが、
使えるというチート的な能力があり、
便利さと、食べ物により従ってくれた
フェンリルのおかげで、
実に快適な異世界ライフでした。
しかも人間界の料理や素材は
異世界の存在にとっては当然、
「異世界」のものでもあるわけで、
衝撃的なおいしさや能力付与など、
驚くべき変化を周囲にも
与えていくことになります。
とんでもスキルで異世界放浪メシのネタバレと今後の展開は?
平凡な二十代のサラリーマン、
向田剛志は、ある日気付くと、
ファンタジックな世界にいました。
その手の小説を読んでいたため、
動揺なく異世界転生だと
気付いた向田は、
自分が巻き込まれただけだと察し、
懇願する王様たちがヤバい系だと、
敏感に察します。
そして「離脱」を申し出ると、
「ネットスーパー」が使える以外、
さしたる能力のない向田は、
無事いくばくかのお金を貰い、
服を着替えて異世界の
一般人として暮らし始めます。
とは言え向田はステータスを
詳細にチェックした上で、
現在日本のネットスーパーを、
自在に呼び出し異世界のお金で
買い物して配達して貰えるので、
当面の生活には困りません。
ただ王が治める領地の
状態が危ないと悟った向田は、
早々に馬車に乗り立ち去ることに。
実際この国の状況は
かなり悪いという噂が立っており、
乗合馬車と止めるなど、
かなり強引な手を使って、
国側は人を留めていました。
そこで向田は奮発して
冒険者グループに護衛を頼み、
準備を万端にして国境を目指すことに。
現代日本の知識と道具を使い、
作られる向田の料理は
まさに絶品と言えるデキであり、
しかも特典も付加されていましたが、
それ故にもの凄い存在を
呼び込むことになっていくのでした。
とんでもスキルで異世界放浪メシの読んでみた感想・評価
最近非常に多い、
異世界料理ものと思いきや、
おいしいものを満喫して、
のんびり旅をしてと、
異世界を存分に楽しめる
配慮が嬉しかったですね。
本作の最大のポイントは、
ムコーダさんの、
チート的能力ですね。
何しろ「ネットスーパー」を
いつでも呼び出して、
瞬時に荷物が届くのですから、
衣食住の問題はいきなり
ほとんど解決します。
実際、高純度の胡椒など、
異世界でも通用する物品で
お金を稼ぐ描写もありますが、
本作はそれに留まらず、
生姜焼きを作ったら
伝説の魔物が従ってくれました。
この展開には驚きでしたが、
フェルさんは意外と面白キャラで、
食いしん坊でもあるため、
ただでさえ快適な旅が
いっそう楽しめましたね。
個人的には次元のゲートが繋がり、
異世界への観光ができるのなら、
本作のような感じがベターだと、
想像してしまいました。
もっとも、周りが何でも
やってくれる感じであるので、
サバイバルの緊迫感とは、
ちょっと遠いかも知れませんが……。
とんでもスキルで異世界放浪メシはこんな方におすすめな作品!必見
物語の軸に大事件がありつつも、
「旅情」や「癒し」を楽しめるのが、
旅情ミステリーの特徴ですが、
ではどうして楽しめるのかと言うと、
主人公が犯人とは「遠い」ために、
狙われるリスクが少ないからです。
一方見知らぬ土地を動くジャンルに
異世界ものがあるわけですが、
世界観がシビアな上に各所から狙われ、
とてもではないが旅を楽しむような
余裕など持てないという作品が
極めて多いのが現状です。
しかし本作は、「ネットスーパー」を
フル活用して人間界のものを
いくらでも楽しめる能力があり、
さらに超強力な味方が
うまい人間界の料理によって
早々に生まれる展開です。
ネットスーパーで超高純度の
胡椒などを買っておけば、
異世界でお金に困らないなど、
とにかくあらゆる面で楽に
快適に動けるので、
じっくりと世界を楽しめます。
本気の救世主ではなく、
気楽な立場で観光しつつ、
異世界を満喫する気分を、
存分に味わいたい方には
とてもオススメな作品ですし、
画力が高いのもいいですね。
また、一から料理を
作らねばならない縛りもなく、
むしろネットスーパーで、
お手軽に買った人間界製の、
おいしい品々の方が、
ボーナスがあったりします。
苦労ではなく楽しさを
重んじる作品と言えますね。