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どうらく息子のネタバレや結末が気になる漫画!

どうらく息子

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル どうらく息子
原作・漫画 尾瀬あきら
出版社 小学館

保育園での「お話」が、イマイチ
受けなかった翔太は、寄席を見に行き、
その奥深い話芸の世界に惹かれていく。

あくまで正統派で硬派ながら、
落語の楽しさから人情味まで
フルに堪能していくことができる、

王道の落語漫画です。

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どうらく息子のあらすじ紹介

親戚が経営する保育園で、
補助的な仕事をしている翔太。

「園芸部長」と言われるぐらい
出し物に熱を入れていましたが、
壁にぶつかっていたところで、

寄席を聞いたりして、
人を喜ばせることの楽しさに
気付いていきます。

そして、一念発起し、
銅楽師匠の一門に入り、
芸の道を進もうとしますが、

やはり落語の世界は厳しく
叱られ通しの生活の中で、
自分を見つめ直すことになります。

しかし翔太には情熱があり筋も良く、
早々に高座を任せられるなど、
単なる雑用ではなく落語家として、

頭角をあらわしていくことに
なっていくのでした。

どうらく息子のネタバレと今後の展開は?

学校を出てから親戚が経営する
保育園で働いている青年、翔太。

子供は好きでやりがいはありますが、
得意の園芸で笑わない子がいるなど
「壁」にぶつかってもいました。

そんなある日、おばである
園長先生に言われたのがきっかけで
寄席を見に行くことにしました。

そこで見たトリを演じた師匠の
銅楽さんの定番「時そば」は、
器や屋台が幻視できるほどの「絶品」で、

翔太は銅楽さんに会おうとしますが、
結局会うことはできず、
弟子である銅ら美と知り合います。

彼女の言葉から、落語が伝統ある
素晴らしい芸だと気付いた翔太は、
別れ際「了見」という、落語の

真髄を教えてもらいます。

噺の登場人物の気持ちになり、
改めてお話をしたところ、
今まで笑わなかった陽子ちゃんを

笑わせることに成功した翔太は、
その話芸を買われて老人会の
高座に立つことになり、

プロである銅ら美との
巨大な差を見せられます。

しかし、将来への岐路で再び、
銅楽さんの高座を聞いた翔太は、
「夢のお告げ」を受けて、

保育士でなく落語家をやろうと
決心し、弟子入りしようと
動き始めるのでした。

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どうらく息子の読んでみた感想・評価

「夏子の酒」や「光の島」など、
様々な物や土地に根ざした、
人たちの「心」を、

極めて純粋に真に迫る形で
描き抜いてきた尾瀬先生だけに、
本作の熱度も非常に高いですね。

異色な形での弟子入りですが、
中身はゴツゴツと音がするほど
本格派な雰囲気が漂っています。

厳格な師匠に厳しいしきたり、
そしてその中でも乱雑にならず、
人と触れ合える優しさ……、

今時ではない要素が登場し
追い立てられていく中では
ロマンスなど望めません。

兄弟子ならぬ姉弟子も
登場したりもしますが、
「萌え」にはとてもなりません。

しかしその分、師匠の
厳しいながらも情のある態度や、
周りからの期待の視線など、

辛い修行の中でも様々な
温かさや楽しさに触れられて
非常に充実感がありました。

結局は、時が経てば経つほど、
「世間」との差が大きく、
埋めがたいものになるのが

「伝統」の世界ですが、
それでも生き残る落語の
逞しさを垣間見た気がします。

しかし骨董品のようであっては
感心はされても感動はせず、
巧くやるだけでは、

聞き苦しくはないが
癇に障ると、落語の世界は
本当に微妙です。

その本来であれば「誤差」にも
ならないような違いを、
漫画で明確化してみせるのですから、

本作の迫力は素晴らしいものがあると
感動してしまいました。

どうらく息子はこんな方におすすめな作品!必見

ラジオやテレビの実況中継、
ネットでの生動画配信、
そして近年のトーク・ロイドブーム……、

媒体や主題は様々変わっても、人を熱くし
喜ばせる芸の根幹は「話芸」にあると
言える部分は非常に多いですね。

中でも伝統と格式があり、
ずっと高い人気を維持しているのが
「落語」というジャンルでしょう。

世襲的な部分が少なく、大人からでも
修行が間に合ったりと、常に
「新たな血」が入りやすい構造に

なっているのも、新鮮味を失わない
秘訣の一つかも知れません。

本作の翔太も、学校を出て、
勤めていた保育園を辞めて
落語の世界に入った変わり種ですが、

しかし本作に登場する落語の噺は
どれも皆超本格派で、弟子という
立場の部分にもリアリティがあります。

色々と「ひねり」を加えるのも
話芸の楽しみ、醍醐味ですが、
筋が通った本格派の物語を読みたい、

落語の本物の「入門」を
楽しんでみたいという方には、
本作はまさに最適だと言えます。

細部にわたり丁寧ですので、
落語初心者はもちろん、
ファンにもたまらないような

一作に仕上がっているのでは
ないかと思いますね。

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