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ねがいのネタバレや結末が気になる漫画!

ねがい

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル ねがい
原作・漫画 楳図かずお
出版社 小学館

内気な小学生が友だち代わりに
作った木の人形。

それは等身大の見るからに
不気味な人形だったが、

彼は大満足して本当の友だちのように
大切に扱い、「動き出しますように」と
”ねがい”をかけるが、

叶わないうち彼に
本当の友だちができ…。

小学生のたわいない遊びが
最悪の恐怖となる、
楳図かずおの短編ホラーマンガ。

人形のビジュアルはトラウマ級です。

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ねがいのあらすじ紹介

真面目で成績優秀だが内気な
小学生等(ひとし)が、
友だちがいない寂しさから、

廃材を使って等身大の
不気味な木の人形を作り、
母親の心配をよそに、

「人形が人間の友だちのように
動きますように」と”ねがい”をかける。

しかし、クラスに可愛い転校生が
やってきて親しくなり、
楽しい日々を過ごすうち、

等は人形を邪険に扱い、
不気味だと思い始める。

一方その頃、奇しくも”ねがい”が
叶ったという兆候があり、

不気味に思った等は人形を
工事現場に捨ててしまう。

そして彼がその存在すら忘れかけた頃、
捨てたはずの人形が動いて戻り、
等に襲いかかるが…。

ねがいのネタバレと今後の展開は?

等は成績優秀だが
気弱で友人ができない小学生。

工作も得意な彼は、
拾った廃材で等身大の
不気味な人形を作ってモクメと名付け、

人間の友だちのように大事に扱う。

それを知った母親は動揺するが、
父親は「男子の成長過程には
ありがちな事で、すぐ飽きるよ」

と傍観している。

しかし日を追うごとに等の思い込みは
加速し、ある日、ライトスタンドに
念力をかけ

「人形が動きますように」と
願いをかけるが、
何事も起らずに終わる。

やがてクラスに可愛い少女の
転校生が来て親しくなり、
モクメの存在が疎ましくなった彼は、

工事現場に捨ててしまう。

奇しくもその時”ねがいが叶った”
という証拠に、
スタンドが壊れる。

モクメは彼のねがいどおり、
動き出して戻ってくるが、
等に拒絶されて狂暴化し、襲い掛かる。

等は反撃して人形を打ち壊すが、
「お前がいると友だちができないんだ!
ごめんね!ごめんね!」と号泣し、

後悔と謝罪の言葉を口にする。

後には、完全に破壊されたモクメと
泣き疲れた等が残され、
帰宅した両親が抱きしめる。

「子供の頃の この素晴らしいねがいは、
二度と奇跡を呼び起こす事は
ないだろう」という語りで物語は終わる。

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ねがいの読んでみた感想・評価

怪奇漫画家楳図かずおによる
不気味な人形のビジュアルは
トラウマ級ですが、

思春期の少年の成長物語としても
心に残る切ない名作です。

短編ながら、弱気な自分を恥じ、
それでも友人を作ろうと思い悩む
真面目少年が、

少女への淡い恋心や当時流行ってい
た念力などのエピソードを絡めつつ、
繊細に描かれ、切なく胸に染みます。

また、少年の背景として、昨今ありがちな
家庭不和やイジメなどは一切登場せず、

母親が、家にひきこもり不気味な人形に
血道をあげる息子に動揺する様も
至って自然で、一方、

父親が同性として静かに俯瞰する
頼りがいのある良き父親である事も
着目したいところで、

健康優良な思春期の子供が、
あと少しで成長できる狭間に
立っていたという設定も見事です。

ちなみに、初掲載は昭和50年の
少年サンデー16号だそうで、
もっと恐ろしい印象だったんですが、

等少年だけは懲らしめ程度の傷は
負うものの、他にケガ人死人が
出ないのもある意味驚きでした。

幼かった当時、昭和の理想的家族が
崩壊の危機に晒される怖さも相まって、

怖いだけの人形ホラーとしての
印象が残っていた本作ですが、
年齢を重ねた今、彼を、

彼の両親目線で見つめ、
がんばれとエールを送りたい作品です。

ねがいはこんな方におすすめな作品!必見

当時から、モクメと聞いただけで
ゾッとする、人形が苦手になったという
被害者続出だった本作ですが、

幼い頃トラウマだったという方には、
ぜひ再見し、別な目線から
楽しんで頂けると思います。

また等と同じ立場の小中学生には、
友だちがなかなかできない事は、

悲観すべきではないということを
知ってもらえると同時に、

一度愛情を注いだ物や人形は、
粗末にせず、感謝の気持ちを込めて
きちんと処分しないと、

時には手ひどいしっぺ返しがあるという
教訓にもなると思います。

また怖い人形といえば、
山岸凉子の「わたしの人形は良い人形」が
おススメです。

こちらは少女漫画で、亡くなった子や
その親の無念がこもった人形が動き出し、
主人公を襲うというオカルトモノです。

人形はモクメと違って美しく
大ぶりな市松人形で、留守宅で
ジャーのご飯を喰い散らかす、

小さな足音が走り回るなどの
見えない恐怖や、人形が無表情で美しい分、
怖さもひとしおな人形ホラーの傑作で、

解決のため活躍する霊力を持った
青年もカッコよく、魅力的な作品です。

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