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【むこうぶちのネタバレ】とあらすじは?感想や無料試し読みもあり!

この記事は約 6 分で読めます。
タイトル むこうぶち
原作・漫画 天獅子悦也
出版社 竹書房

バブル時代、高レート麻雀に巣食う
『人鬼』に魅入られ
堕ちてゆく者たちのドラマ。

『傀(カイ)』の前では全ての者が
等しく人生の岐路に立たされる。

誰が堕ちて誰が生き延びるのか。

バブル期の異常な熱気を
背景にした麻雀サスペンス!

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むこうぶちあらすじ紹介

バブル経済真っ只中の1980年代、東京。

一般的な雀荘のレートでは飽き足らない。

1000点1000円やそれ以上、
またアリスや割れ目などの
インフレルールがある。

1晩の内に数百万が動くこともある
高レート麻雀の世界があった。

競技麻雀の研修生・水原祐太は
大会で決勝まで残った。

しかしまだ研修生ということで
古参のプロたちからは
冷たい目で見られていた。

終始リードを守って決勝を進めていたが、
安永プロから24000点の
直撃を受けて逆転・・・

と思いきや、同卓のプロの頭ハネで
救われた形になり優勝。

「勝って強さを証明する」

との思いでプロ入りした祐太にとって
本意ではない勝利。

イラついていたところを
古参たちに揶揄されたことで
暴力を振るってしまう。

その結果、優勝を剥奪されてしまう。

祐太の苦悩を見かねた安永は
『東空紅』に祐太を誘う。

その雀荘で安永に見せられたのは
『傀(カイ)』と名乗る
黒ずくめの不気味な男だった。

セオリー無視としか思えない打法で
次々とアガリを決める傀。

祐太にはそれがデタラメの
マグレとしか見えないが・・・

安永の意図が読めないまま後日、
『東空紅』で打つことにした祐太。

その辺の素人には負けないつもりだったが、
ブラフ気味の仕掛けに引いてしまう。

また逆に突っ張りすぎての暴牌と
完全に東風戦の負けパターンに
ハマってしまう。

プライドを粉砕された祐太は
「忘れ物だぜ」と大会の
優勝トロフィーを渡される。

暴力で剥奪された優勝の証は
あまりにも空虚だった。

むこうぶちネタバレ・今後の展開

ボロ負けに終わり財布も
空っぽになってしまった祐太。

その後も文なしで『東空紅』を訪れては
卓の後ろで見学する日々を送ります。

学生時代の仲間内での麻雀は負け知らず、
プロに入っても研修生の内に
いきなり大会優勝。

完全に鼻が伸びきった天狗と
『東空紅』のマスターは祐太を分析します。

そしてそんな負けん気の強い若者が
屈辱に耐えて見学を続けている姿に、
いずれ大化けする可能性があるとも。

見学の毎日に疲れてきた祐太の前に、
再び傀が現れます。

相変わらずわけのわからない鳴きから入り、
逆に鳴くべきはずなのに鳴かない。

挙句には一発出アガリなのに
ロンを発声せず
一発ツモをする不思議な光景。

親カブリを食らってわめく同卓者に
傀は「御無礼しました。

ここで勢いを殺せませんので」
と答えます。

その瞬間、これまでの惨敗と合わせて
傀の打法を理解した祐太。

単にアガリに向かうなら
非効率だった傀の打法は、
ツモを呼び込むための布石だったのです。

悪形をさばくためでなく、
良形を作るための鳴き。

それに気付いた時、
もはや祐太は以前の彼では
ありませんでした。

連勝に連勝を重ね、かつて坊主と
侮っていた常連たちに
悲鳴を上げさせる祐太。

見事に成長を遂げた彼は、
しかし競技麻雀の世界からも
会社からも姿を消す。

そして闇の世界の住人と
なってしまいます・・・

祐太だけではありません。

氷のような心と精密な分析で
相手を追い詰める裏プロ。

車椅子に乗った凄腕の女ディーラー。

赤牌を駆使する裏プロ・・・

様々な強者たちが傀に魅せられ、
敗れてなお傀に固執し見果てぬ勝利のために
闇の世界へ引き込まれてゆくのです。

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むこうぶち読んでみた感想・評価

対戦者たちのドラマが濃い!

破産寸前になり一発逆転を狙って
高レート麻雀に飛び込む経営者。

ミカジメ料より割の良い
ビジネスとして強制参加の
地域麻雀大会を開催するヤクザ。

土地を抵当に出させるため
ラーメン屋の店主を
高レート麻雀に連れ出す不動産屋・・・

果てには漁師、和菓子屋、力士、作家などなど
様々な人々が傀と対戦しては追い込まれ、
そこに様々なストーリーを見せてくれます。

挽回不可能なことに気付かず、
負けを取り戻そうと躍起になって
資金を溶かしてしまい破滅する人たち・・・

寸前で自分の力量を悟り、
自分が守るものを思い出して
リタイアする人たち・・・

『傀』という舞台装置を前に
誰もが人生の岐路に立たされ、
決断を余儀なくされるのです。

基本的に2~4話完結を
一区切りとして話は進んでいきます。

が、作中での時計の針はしっかり動いていて、
かつて無様に敗北した対戦者が牙を研いで
リベンジに来る展開は胸が熱くなります。

しかし負けた者も場合によっては
資金を溶かしたことで
身の丈に合わない野心から解放されます。

逆に傀に認められる強者は
世俗の何もかもを捨てた
麻雀の鬼となっていて・・・

幸せとは何だろう?

とも、読んでいて
考えさせられる時があります。

そして何より魅力的なのが、
普段は解説役に甘んじている
安永の活躍する回ですね。

トップではないものの
常にプラスを確保します。

危なげなく傀とは適度な距離を
保っているかに見える安永。

実は誰よりも傀からの勝利を
切望しているのです。

万年2位が絶対的強者に挑む展開・・・

燃えますよ!

むこうぶちがハマる方は
『哲也~雀聖と呼ばれた男~』
『アカギ』や『ムダヅモ無き改革』
などがおすすめです!

『ムダヅモ無き改革』
すこしギャグ要素が強いですが・・・

日本の首相(小泉さん)が出てきます。(笑)

ギャグとシリアスな部分がいい具合に
混じり合って中だるみがない漫画です。

麻雀や推理ものが好きな人におすすめ

麻雀がわからない人にも
展開がわかりやすい反面、
闘牌描写にはしっかり力を入れています。

傀がおかしな打牌をして何故なのか・・・?

の引きから、その意図が
明らかになっていく展開。

推理小説好きな方などに特にオススメです。

もちろん麻雀好きな方は必読!

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