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むすんでひらいてのあらすじやネタバレを書いています(感想もあり)

むすんでひらいて

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル むすんでひらいて
原作・漫画 水瀬マユ
出版社 マックガーデン

入学の日に鉢合わせになった先輩に
広呂はなんと十五度も続けて、
告白し続けていた……。

向こう見ずでドタバタしていて、
でもエネルギッシュで瑞々しい、
そんな高校生たちの恋愛を、

当時のリアリティもたっぷりと
追体験することができる、
傑作恋愛物語集です。

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むすんでひらいてのあらすじ紹介

特に飛び抜けた長所を持たない、
平凡な高校生である古屋広呂。

しかし彼は入学の時に、
鉢合わせになった朝日先輩に
一目惚れしてしまい、

また互いに良く知ってもいないのに
十五回も告白を重ね、
その度にフられていました。

まったく釣り合わない相手ながら、
その「暴走力」だけは友人から
賞賛される広呂ですが、

落とした携帯を拾われたのをきっかけに、
朝日先輩が広呂の家を訪問し、
しかも家のリビングでくつろぐ事態に。

しかしその時の一件を引き金に、
先輩の秘密を知った広呂は、
悩み苦しみますが、

友人たちの助言を受け
再び「暴走」して、
彼女に思いを伝えることにしました。

むすんでひらいてのネタバレと今後の展開は?

平凡な高校生の古屋広呂。

顔も中ぐらいで部活もしておらず、
おまけに成績も悪いと、
冴えたところがない少年でしたが、

彼は高校入学の際に鉢合わせした、
先輩の朝日日摩裏に、
一目惚れしてしまいます。

しかし朝日先輩は、容姿端麗にして
スタイル抜群な上性格も良く、
広呂とまったく釣り合いませんが、

それでもまったくメゲない広呂は
十五回も朝日先輩に告白を
し続けていました。

もっともその成果はまったくなく、
しかも先輩の写真を待受にした携帯を、

うっかり落としてしまって
ブルーになる広呂ですが、
コールしてみると出たのは朝日先輩。

しかも週末に携帯がないのは困るよねと、
先輩は家に来てくれることに。

このふってわいたようなチャンスに
俄然テンションが上がった広呂は、
自分の部屋を掃除しやる気満々、

しかし先輩はあくまで後輩の
忘れ物を届ける以上の感情はなく
携帯を渡して去っていきかけます。

だがその時広呂の姉、舞が、
同級生だった朝日先輩に
声をかけてくれたことで、

彼女はごく自然な形に
家に上がってくることになりました。

思いがけず訪れた先輩との団らん、
しかも舞に電話がかかってきたことで
二人きりの状況が到来し、

いよいよ広呂は勢い付きますが、
そんな彼も先輩が抱えるある秘密は
想像すらしていなかったのでした。

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むすんでひらいての読んでみた感想・評価

まさに王道にして定番ながら、
セリフ回しや構成は独創的かつ鮮烈で、
センスが素晴らしかったです。

小説やドラマ、そして漫画など、
学生を主人公にした多くの、
恋愛物語を読んできました私ですが、

その際にはどうしても、
大人っぽい感じや客観的な部分を
感じることが多かったものでした。

商業的に流通している作品の場合、
ほとんどは既に作者は大人ですし、
当然展開も見えていますから、

多かれ少なかれそうした要素は
当然ついて回るものですが、
本作にはそれがないんですね。

高校生男子の無茶な理論と、
そこから生まれる「枝」の多い
ヘンテコな言葉の数々、

昔よりはマシになったけど、
まだまだ客観視ができないから、
やらかしてしまう行動……。

こうしたことはまさしく
「男子高生あるある」なのですが、
よくよく考えてみれば、

高校の校舎ならぬ商業漫画という
まったく別のフィールドで、
それが描かれているのは凄いです。

だからこそ極めて自然な形で、
各キャラの仕草や表情が描かれ、
それが説得力につながっています。

単なる高校生の恋愛話ではなく、
「昔そうだったかも知れない自分」を
リアルに実感できて、

心の底から笑ったり残念がったりと
夢中で読み進めてしまいました。

むすんでひらいてはこんな方におすすめな作品!必見

まだ恋愛とは呼べないほど幼い感情から、
人生最後と言えるような恋愛まで、
「恋」のお話は、老若男女問わず、

テーマにできるジャンルと言えますが、
中でも非常に多いのは
学生の時の恋愛話です。

大人の恋愛のように打算が入らず、
幼い時とは違って自分の気持ちに、
きちんと気付ける頃だけに、

恋愛をするにはまさに
「最適の季節」と言えるでしょう。

しかし作品作りにおいては
古今東西無数の前例があるだけに、
かえって描きづらい部分もありますが、

本作に関しては高校生ならではの
周りを気にしない勢いと、
繊細な感情が徹底的に、

巧みに描き抜かれています。

恋愛はいつでもできますが、
高校の頃しかできない恋愛を
物語の中で満喫したいのなら、

本作はまさしく最適な一作と
呼ぶにふさわしいものがあります。

また、良い意味で舞台設定が
現実的な部分で落ち着いているので、
恋愛話に神経を集中できるのも、

読み手としては嬉しかったですし、
画力、構成ともに素晴らしく、
引き込まれる感じも楽しかったです。

一言で説明してしまえば、
オーソドックスな話だからこそ、
その良さが際立っていましたね。

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