よるくものあらすじとネタバレ！終わり方（結末）が見たい！

主人公であるキヨコの住む世界は、
裕福な人間だけが暮らす「街」、
中間層の人間が暮らす「畑」、

そして最下層の人間が潜む無法地帯である
「森」の３種類の社会に分類されています。

「畑」で安い飯屋を営むキヨコと、
「森」の無垢な殺し屋、小辰。

２人が出会ってしまったことにより、
平凡だったキヨコの日常が
狂いはじめます。

よるくものあらすじ紹介

キヨコと母親が営む飯屋に、
常連である中田が突然連れてきた青年は、

森で生まれ、学もなく、痛覚もなく、
善悪の区別もつかない無垢な殺し屋、
小辰。

口数が少なくどこかズレている
小辰のことを放っておけず、
徐々に惹かれていくキヨコ。

森の人間である小辰とキヨコを
引き離したい母親。

自分の命が長くないことを知り、
キヨコを自分の後継者にしたいと
考える中田。

中田と小辰を狙う、森の支配者
「荒磯精肉」の御曹司である王子と
その妹。

森の深い闇に触れ、キヨコの世界が
少しずつ壊れてゆきます。

よるくものネタバレと今後の展開は？

小辰に惹かれていくキヨコを止めるため、
キヨコを街へ修行に行かせようとする母親。

それを阻止するために、
中田は母親を殺してしまいます。

何よりも一人ぼっちになることを恐れる
キヨコは、中田と小辰とともに
森に移り住むことを決意しましたが、

森で生活していくうちに、
思っていた以上に森が恐ろしい
場所であることや、

中田の勤める荒磯精肉が
どんな仕事をしているのかを知り、

さらに母親を殺したのは
中田であることを知ってしまい
畑に逃げ帰ります。

しかし、店はすでに人手に
渡っているうえに、昔の常連さんは
森の人間になってしまったキヨコを怖がり、

もうキヨコの居場所は
どこにもありませんでした。

茫然自失になったキヨコは
王子の妹によって
荒磯精肉に連れて行かれ、廃人状態に。

一方、中田と小辰は王子を殺すために
荒磯精肉を訪れたが返り討ちにあい
中田は死亡、小辰は監禁されてしまいます。

正気を取り戻したキヨコは、
小辰を取り戻すため、
王子との死闘に挑みます。

よるくもの読んでみた感想・評価

一見、アンダーグラウンドな世界を
描いた漫画のように見えてしまう
作品ですが、

本当のテーマは
「生きることと食べること」
なのではないかと感じました。

ご飯を食べることは、
食べ物の命をいただくこと。

当たり前のことなのですが、
普段意識する機会は
あまり無いかもしれません。

私たちは命を食べて生きてゆく、
ゆえに食べ物に感謝しなければならない
ことを改めて実感させてくれる作品です。

母親と中田が死に、店も失い、
異常なほどに１人ぼっちになることを
恐れるキヨコにとって、

自分と一緒に居てくれる人間は
小辰だけになってしまいました。

小辰にご飯を食べさせるという行為は、
キヨコにとって唯一の生きる理由に
なったのではないでしょうか。

小辰に出会ったことで狂ってしまった
キヨコを、最後に救ったのも
小辰なのかもしれません。

魅力的な登場人物が多く存在しており、

できればもっと彼らのことを
知りたかったし、
もっと見ていたかったです。

たった5巻で終わってしまうには
勿体無い作品でした。

よるくもはこんな方におすすめな作品！必見

生きることと食べることがテーマの
作品なので、年齢や性別に関係なく
読んでいただきたい作品です。

と言いたいところですが、
作中では人が死んだり殺される
シーンのほか、

ダイナマイトを抱いた子供が
カバンに詰め込まれるなど、

非常にショッキングなシーンが
たくさん登場するため、

そういったものに耐性のある人に
読んでいただきたいです。

他の命を奪って食べることによって、
自分の命を繋いでいかなければ
ならないこと。

当たり前だけど、生きていくうえで
大切なことを改めて
思い出すことができます。

アンダーグラウンドな雰囲気ただよう
作品ですこし躊躇してしまう
かもしれませんが、

クレイジーで、人間臭くて、
そして必死に生きている
魅力的な登場人物たちと、

作り込まれた世界観に
きっと引き込まれてしまいます。

読んだ後には凄まじい余韻が残り、
何度も読み返したくなるような
作品です。

キヨコと小辰がこれから
どのように生きていくのか、
ぜひ見届けてください。

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