タイトル | イキガミ |
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原作・漫画 | 間瀬元朗 |
出版社 | 小学館 |
日本である法律が制定された。
「国家繁栄維持法」
これは国民に対し命の
大事さを認識させる為に
生まれた法律。
この法律に従っていれば
全国民が幸せに暮らせた。
一部の人間を除いては・・・・。
除かれた人間はどうなってしまうのか!?
イキガミのあらすじ紹介
「国家繁栄維持法」により
小学校入学時に必ず「予防接種」を
受けなければならない。
だがその予防接種の注射の中には
特殊なカプセルが混入している。
その特殊なカプセルは1000人に
1人の確率で混入しておりそれを
打たれた人間は青年になる前に死亡する。
その時が来るまで国民は
自分が死ぬのではないかという
思いがあることで成長すると思われている。
そしてそれが国家の生産性が
高められていくことになる。
そしてその死亡する人間に
対して死亡予告書。
通称「逝紙(いきがみ)」を
配達する部署がある。
それを配達する部署に配属に
なった主人公の藤本の物語。
イキガミのネタバレと今後の展開は?
「逝紙」を配達する部署に
配属になった藤本は一応
この仕事に誇りをもっていた。
だが彼はイキガミを家族に渡す際に
見る資料がとても憂鬱だった。
それはこれから死ぬ人物の
家族構成から今までの
経歴を確認することだった。
それに目を通すとその人間の
人生が頭に浮かんでくるからだ。
だが任務は遂行しなくてはならない。
それを読み終わりイキガミを
渡す家に着き役所に人間だと
いうと必ず不審な顔で出てくる。
だが回りくどい言い方はしない。
「死亡予告書を届けに参りました」
だがそれを言われて信じるものはいない。
ほとんどの家族は混乱し狂乱する。
これからがイキガミを渡す人間の
本当の仕事が始まるのだ。
まずは家族をなだめてこれから24時間
どのように過ごすか考え最期をみんなで
向かえるようにすることを考えさせる。
そして最後の言葉として
「死んだ人の死は決して無駄になりません」
といって理解を求め仕事を終える。
だがイキガミを渡された人間は
今までの恨みを晴らそうと
犯罪を犯すことも多々ある。
今回藤本が届けた家の人間も
その1人になる・・・。
イキガミの読んでみた感想・評価
面白いマンガの一言ですね。
最初読んでいる時は結構抜け穴
ありそうだと思っていましたが
ほぼなかった様に感じました。
まぁこの物語の内容は絶対に
これからの日本ではないとしても
共感できる部分もありました。
このマンガの寂しいところで
今まで苦労していた人間が結局は
死んでしまうということ。
これは現実の世界でもありえる
ことだと私は思います。
イジメを受けてきた人間は
本当に苦労して学生時代や
人生を過ごしてきました。
でもイジメてきた人間達は
今も何の不自由もなく暮らして
いると思いませんか?
不自由もないどころか金持ちになり
とても優雅な生活を送り
人生を謳歌している人間もいるはずです。
まぁ実際私の周りでもこのような
人間は数名知っております。
何か変な気持ちですが私も
イジメられてた人間を助けられ
なかったのでこの人間と同じでしょう。
本当にこのマンガのように
復讐されても文句は言えません。
でも本当によくできた法律を
マンガでも考えたと感心しております。
イキガミはこんな方におすすめな作品!必見
ヒューマンドラマ好きな方に
オススメいたします。
とてもよく練られたマンガで
読んでいてとても楽しく読み続け
られました。
このマンガを読んだら確実に
考えることが出てきますよ。
それは自分は誰かに迷惑や
恨まれることをしていないか。
あととても重要なのが命の
大事さでしょう。
マンガの世界のことでしょうが
これは私たち生きている人間も
考えなければならないことです。
何か最近は簡単に自ら命を
立つような人が多いような
気がします。
私も精神の病気に若い頃なりましたので
その気持ちは痛いほどわかります。
私も毎日死にたいと思っていました。
でもよく考えてみてください。
死んでどうなりますか?
死んでも何も生まれないのですよ。
いま電通の過労死問題が
公になっております。
この方が自ら命を絶って
何か変わったでしょうか?
冷たい言い方ですがあまり
変化はありません。
死んでも変わらないんですよ・・。
うつ病の辛さは心の底から
わかります。
なんて言っても死のうと
思っていなくても屋上に
立っていたりしますからね。
でも一瞬我に帰る瞬間があるんです。
そこで会社を辞めることを
もう一度考えれば
いいはずなんです。
それさえ乗り越えれば死ぬことは
なかったはずです・・・。
まぁ経験者は語るです。
決して頑張れとはいいません。
少しの勇気を出してくださいと
私はいいたいですね。
少し話がズレましたが
いろいろ考えさせられて
とても面白いマンガです。