クーデタークラブのネタバレと気になる結末は？あらすじや感想もあり！

元は成績優秀者でありながら、
伸び悩む松崎　潤は、
女装でストレス解消していたが、

そのことが露見してしまい、
美少女絵衣子に、
弱みを握られて……、

非現実的な感のある「革命」と
女装を前面に押し出し、

ハイテンポなストーリーが
予想し辛い形で展開されていく、

後の「彼岸島」シリーズにも通じる
ハイパワー、ハイセンスの
傑作異色漫画です。

クーデタークラブのあらすじ紹介

進学校に通い、普段の窮屈で
退屈な生活に疲れる少年、潤は、

女装をすることで新鮮さを味わい、
ストレスを解消していました。

しかしそのことがバレてしまい、
弱みを握られた潤は、

双子の美少女の一人、絵衣子に
半ばオモチャにされつつも
関係を深めていき、

その中で無力で、革命部の
部長であるユウジには
勝てない自分を痛感します。

しかし、絵衣子に好感を抱く
潤は、「革命」を起こすべく
ユウジの革命部に入部し、

今までとは違う生活を
開始していくことにするのでした。

クーデタークラブのネタバレと今後の展開は？

進学校に通い、勉強に関して
強いプレッシャーを受けている
少年、松崎　潤。

大人しく地味な彼には、
人には言えない趣味がありました。

それは、本格的な「女装」、
OLさんのような姿になって、
ヒールを履き化粧をして、

街中に出るという「冒険」を
繰り返していたのでした。

しかしある日潤は、
自分の女装がバレているとの写真を
見せつけられた上に、

制服に着替えて女子高に入れとの
指示を下されることになります。

そして潜入した校内で、潤は
良く街ですれ違う
双子の美少女の一人と対面します。

動かぬ証拠を突きつけ、
潤を追い込みにかかる少女に、
潤は「化粧を教えて」と頼みます。

改めて化粧を施された潤は、
少女に連れられ「革命部という
怪しげな表札のある部屋に入り、

リーダー格の少年とすれ違い、
奥の部屋に入ります。

しかし「女子」として
談笑していても、
結局その少女の心は、

革命部部長のユウジに
向いているのでした。

一旦は日常に戻った潤ですが、
その女の子、絵衣子が気になり
現場に戻ってみると、

そこには声を荒げた絵衣子がいて、
潤は遊びに行くことになりましたが、

経験の少ない彼は、彼女を
喜ばせるような遊びを
提案することができませんでした。

クーデタークラブの読んでみた感想・評価

連載時全く先が読めなくて、
ドキドキしながら雑誌を
読んでいた記憶があります。

まず、進学校に通いながら、
女装にハマっていく、
潤君のキャラクターがいいですね。

普段は物静かで大人しく、

女性に化けるとOL風から
女子高生、そして
ちょっとコスプレっぽい感じまで、

何でもこなせてしまえる美貌があり、
かつ満たされていない感情があるので、
つい目が離せなくなるんですよね。

極端なほどにクールで鋭く、
しかしその分だけ虚無感がある

ユウジと、彼がある背景から仕掛ける
どこか現実味のない革命の数々や、
双子の美少女など、

インパクト抜群の設定とキャラ、
状況と背景を重ねながらも、
それが決して表層的ではなく、

各キャラにはそれぞれ、
深い考えや過去があり、
行動の動機につながっているのも、

読めば読むほどハマってしまう
原因だったのかも知れません。

「彼岸島」で見られたような、
ハードかつ先の読めない展開、
想像の上をいく舞台設定など、

後の大ヒット作品にもつながる
様々な「要素」を、じっくりと
楽しんでいけたのも良かったですね。

無茶な暴走が多いものの、思春期の
暴走と力強さといったテーマは
共感できる部分が多いものであり、

得てして極悪非道になりがちな
この種の作品の悪役を、

常識の「枠内」にとどめているのも
個人的には嬉しい配慮でした。

クーデタークラブはこんな方におすすめな作品！必見

漫画的に熱く面白い作品というものは、
王道を貫いたものも少なくありませんが、

定番を明確に踏まえつつも、折々に触れて、
他とは違う「要素」を盛り込んだものは、
熱烈に支持されることが多いですね。

閉鎖された島での吸血鬼パニックという
まさに「定番」の設定を踏まえつつも、

あらゆる状況で読者を驚かせていく
「彼岸島」はまさに「条件」に
当てはまっていますが、

その前に描かれた本作も、
難しい様々な要素を、
うまく絡めることに成功しています。

少年たちの不安定で、パワーに
溢れる心のあり方という下地は
青春ものの王道として定番で、

そこを説得力溢れる描写で示しつつ、
女装や登校中の「戦争」、そして
どこか現実味のない革命という、

ハードな変化球を叩き込んでいく
本作のポテンシャルは非常に高く、

学園ものとしても青春ものとしても、
アクション的でも不条理的でもあり、

非常に多くのジャンルのファンを
満足させられるだけでなく、

他では見られない作品を読みたい
リクエストにも応えています。

クールなユウジだけでなく、
色々な表情を見せる潤など、
キャラクターも先進的で、

表情も大変可愛らしく、
人を見せる作品としても
秀逸なものがあります。

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