タイトル | コタローは一人暮らし |
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原作・漫画 | 津村マミ |
出版社 | 小学館 |
「アパートの清水」。
普段は普通のアパートで特に
近所トラブルもなく平凡なアパート。
けどそんなアパートに
たった一人で生活を始めようと
している子供が入居した。
この子供一人によって今まで
しらなかった住人が顔を合わせ
様々なことを繰り広げていくことになる。
そんなアパートドラマの始まり。
コタローは一人暮らしのあらすじ紹介
デートの待ち合わせを忘れて
アパートの前で殴られている
202号室の狩野進。
彼女に愛想を疲れ部屋に戻ると
部屋のインターホンが鳴った。
するとティッシュボックスを持った
小さな少年が隣に引っ越して来たと
挨拶にきた。
「さとうコタローと申す」
なぜか殿様口調のコタロー君に
狩野は「子供連れこのアパート禁止な
はずだけど」と言った。
するとコタロー君は
「わらわは1人で住んでいるのだ」
と言った。
1人で!?
なぜ少年1人で住むのか
考える狩野だったが腹が減って
それを考えるのをやめた・・。
だがその時またインターホンが鳴る。
風呂がないぞ!
やっかいな人間が隣に
来たものだと考える狩野であった。
コタローは一人暮らしのネタバレと今後の展開は?
風呂がないと言われ銭湯の
場所を教えた狩野だった。
その時テレビから不審者事件が
多いということがアナウンスされる。
銭湯に行くことを決めた狩野。
そこで見たコタローは
シャンプーハットをしているが
シャンプーが目に入り痛がっている。
仕方なくそのまま頭を洗って
あげる狩野にコタローは言った。
「久しぶりに頭を人から
洗ってもらった・・・」
そんな銭湯からの帰り道
狩野は本当に1人でアパートに
住んでいるのかコタローに聞く。
コタローは家賃が払えるなら
別にいいと大家から言われたと
狩野に言った。
狩野はコタローに
「親はどうした?」と聞く。
コタローは一拍おき
「いたが・・・おらぬ」
この一言だけを狩野に言った。
狩野は気まずくなり自分の親も
小さい頃いなくなったとコタローに言う。
コタローは「さびしいな」と
狩野に言うが狩野はコタローに
逆に問いかけた。
「寂しいのか?お前?」
と聞くがなぜかそれ以上の言葉を
言ったらいけないと思い黙った。
ここから2人の距離は段々と
詰まっていき他の住人とも近づく
ことになるとは思わずに・・・。
コタローは一人暮らしの読んでみた感想・評価
表紙の絵は子供だけど
子供が一人暮らし?と思いながら
読み始めた作品です。
これが読んでみると思った以上に
面白くあっという間に読んでしまい
続きが気になってます。
基本的に1話エンドですが
その中から少しずつコタローの
悲しい物語が出てくる。
この描写が非常に寂しい気分に
なってきますね。
特に胸に来たのが保育園の
入園式に1人で行く描写。
一応マンガなので色々すり抜けて
いきますが私には何となく作者の
意図がわかりました。
私も2人の娘がいますので
こういう集まりに親が来れない子を
よく見かけることがあります。
やはりそういう子を見ると
可哀想な目で見てしまうことが
結構あります。
子供本人は木にしていないのかも
しれませんが周りの親は結構
気を使い話し掛けますね。
こういうのを見て私達夫婦もなるべく
行事には出るようにしていますが
出れないときってやっぱりあるんです。
仕事だったりどっちかの行事には
絶対2人で行かなければとういうことが。
こういう時は本当に胸が痛いです。
多分作者の方は子供は気を使ってくれる
けど本当は寂しいということを訴えて
いるのではと思います。
そんなことを考えさせられた
マンガです。
コタローは一人暮らしはこんな方におすすめな作品!必見
こういうマンガ良いですよね!
確かに子供が一人暮らしというのは
ありえない話だとは思いますが
ホンワカさせてくれるマンガです。
こういうところに住みたかった
というのが私の夢でしたね。
私の好きな「めぞん一刻」も
このようなシチュエーションでした。
これから下宿物というか近所付き合い
が面白というマンガを好きになった
要因ですからね。
今はというか前からマンションや
アパートなどで近所付き合いは
かなり減っていると思います。
私もマンションではなくちょいと
古めのアパートを探しわざと
そこに住み始めたことが若い頃ありました。
完全に二次元世界の住人だった
私はウキウキしながら生活や
ご近所さんと接しました。
が。
全く面白くなかったとうのが
本音ですね。
私だけ近所付き合いをしようと
しているのが恥ずかしくなるくらい
他の人は我関せず状態。
半年ぐらいで退去し別の場所に
住み始め全く近所付き合いをする
ことがなくなりましたね。
まぁそんなもんなんでしょう。
でもこのマンガは最初は
ギクシャクですが段々といい感じに
なっていくのが本当に素晴らしい。
今後も期待できるマンガの
一つです。