タイトル | ジョジョの奇妙な冒険 第4部 ダイヤモンドは砕けない |
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原作・漫画 | 荒木飛呂彦 |
出版社 | 集英社 |
西暦1999年。
開発されたばかりの平凡な街。
M県S市杜王町(もりおうちょう)
にて再び始まる。
過去から回り続ける因縁の歯車と、
それに立ち向かう黄金の意志を持つ
若者達の挑戦の物語──
『ジョジョの奇妙な冒険
第四部ダイヤモンドは砕けない』について!
ジョジョの奇妙な冒険 第4部 ダイヤモンドは砕けないあらすじ紹介
1999年。
世界は比較的緩やかに時を進ませいた。
かの預言者ノストラダムスの
予言の年であるも、
世界は何事もなくに流れていた。
かつて世界の目運を賭けた吸血鬼DIOと
ジョースター家の因縁の戦いから数十年。
世界を救った男──空条承太郎は、
日本へと訪れていた。
M県S市杜王町。
人口は約5万人。
東北地方の中心都市郊外にある
大規模なニュータウン都市。
町の花は「フクジュソウ」。
特産品は「牛たんのみそづけ」。
歴史は古く、かつては江戸時代には
侍たちの避暑地として利用され、
海と山に囲まれ、恵まれた土地。
夏のサマーシーズンに訪れる観光客に潤う、
そんな街に、海洋冒険家となった
空条承太郎は訪れていた。
目的は自分の叔父にあたる男──
東方仗助(ひがしかた・じょうすけ)に
出会う為だった。
東方仗助……
彼は、自分の祖父ジョセフ・ジョースターの
隠し子であり、血縁上自分の叔父となると、
なんとも奇妙な血縁関係のある男だった。
高齢となったジョセフ・ジョースターが、
自分の死後の遺産配分の為の調査をする中で、
彼の存在を知ったのが全ての始まりだった。
妻──スージーQとの一悶着の後。
彼の居場所を把握する為にジョセフは
自身のスタンド能力──
ハーミット・パープル(隠者の紫)にて
念写をするが、そこに写っていたもの。
それは東方仗助では無く、
かつて日本中を震撼させた、
ある死刑囚の姿が写り込んでいたのだ。
それが、この物語。
この平和な街の影に蠢く、
どす黒い殺意と対峙していく、
黄金の意思を持つ者達の物語の始まりともなる……
ジョジョの奇妙な冒険 第4部 ダイヤモンドは砕けないネタバレ・今後の展開
平凡な日常に包まれる街である
東北地方中心都市の郊外のニュータウン──
M県S市杜王町が舞台。
「ジョジョの奇妙な冒険
第4部ダイヤモンドは砕けない』
が始まります。
あの「柱の男」達と死闘を繰り広げ、
蘇った「DIO」を孫の空条承太郎と共に倒した、
おちゃらけた策士。
ジョセフ・ジョースターの隠し子──
東方仗助を主人公に新たなる
ジョジョの物語が紡がれていきます。
物語の序盤の内容は、
ジョセフも高齢となります。
遺産の分配の為に調査をしていく中で
ジョセフのスタンド──
ハーミット・パープル(隠者の紫)が
念写した写真に、ある男が写っていました。
その写り込んでいた男は、
片桐安十郎(かたぎり・あんじゅうろう)こと
アンジェロ。
日本犯罪史上最悪の連続殺人鬼でした。
何故に東方仗助の念写に
映り込んでいたのか?
それはアンジェロが
この街に潜んでいたからです。
凶悪な殺人鬼が、
仗助と何か関わりがあるのか?
承太郎はジョセフの代わりと
杜王町へと訪れます。
そこで広瀬康一(ひろせ・こういち)
と呼ばれる少年と出会います。
そして個性的な髪形により
不良に絡まれていた
東方仗助と出会います。
が、彼もまたスタンド能力を
発現させたスタンド使い──
クレイジー・ダイヤモンドの
使い手だったのです。
髪形をけなされる事に、
どんな理由があれブチ切れてしまう、
危ない性格の持ち主の彼。
アンジェロの存在を教えますが、
その日、仗助はコンビニ店員を人質にした
強盗事件に出くわしてしまいます。
強盗に髪形をけなされ、
ブチ切れてしまった仗助。
強盗を倒しますが、その強盗には
アンジェロのスタンド──
アクア・ネックレス(水の首かざり)が
憑りついていたのです。
次なる標的にされてしまった仗助。
彼の母親がアクア・ネックレスに
憑りつかれようとした時。
仗助のスタンド能力である
クレイジー・ダイヤモンドの
「治す力」が活躍。
アクア・ネックレスは
瓶に閉じ込められてしまいます。
自分のスタンドを捉えられてしまった
アンジェロは焦ります。
しかしそこに彼の因縁のある
人物が現れてしまいます。
それは仗助の祖父である
東方良平(ひがしがた・りょうへい)
の姿を見つけます。
過去に自分を掴まえた
彼の行動を知るアンジェロは、
彼を殺害してしまいます。
祖父を殺され、彼を捕らえる事を
決意する仗助と承太郎。
はたして二人はアンジェロを
捕らえられるのか?
ジョジョの奇妙な冒険 第4部 ダイヤモンドは砕けない読んでみた感想・評価
ジョジョの奇妙な冒険の第四部である
「ダイヤモンドは砕けない」。
『第一部』、『第二部』や『第三部』と打って変わり、
日本のとある街を舞台に物語が展開します。
平和で平凡な日常に、突如して
スタンド能力を発現させてしまう人々。
中に凶悪な犯罪者もいれば、
ごく平凡な一般人もいる中で起こる
奇妙な物語が、この作品の主題。
戦闘向きなスタンド能力のイメージが、
今作では日常的な補助の役割のある
スタンド能力などが目立ちます。
中にはスタンド能力で犯罪をする者もいれば、
生活の助けに使うものもいると、
日常を舞台に物語は進みます。
後のジョジョの物語の
重要なキーパーソンになる、
スタンド能力を発現する「弓と矢」。
これが初登場した作品でもあります。
また数多くの名言を残す
キャラクター岸辺露伴。
味の良いキャラクターなど登場し、
見どころ十分な作品に仕上がっています。
そして今回の一番の見どころは、
殺人鬼である吉良吉影(きら・よしかげ)
の存在感です。
人を殺さずにはいられない、
恐るべき性癖を持ちます。
許されざる殺人衝動に身を任せながらも、
平穏な日々を迎えたいと願い、
何事もなくに生きようとする。
その存在感は、
この物語の一番の見せ場とも言えます。
彼の独特な精神論と、また異常者であるも、
それを受け止め、幸福に生きようとする。
悪人なのに引き込まれてしまう、その魅力。
殺人鬼の心情をあえて穏やかにし、
憎まれるだけの悪役ではなく、
読者に親しみを沸かせてしまう彼の存在感。
ジョジョの作品の中でも
印象深いキャラとなっています。
平穏な日常に潜む影と悪意に挑む、
そんな様々な想いが交差する物語を
楽しみたい方におススメです。
第4部はジョジョの名言が多く出た必見の作品!
ジョジョ好きならば、
必ず読んでいてほしい作品の一つ。
後のジョジョの名言が多く出た、
記念すべき第四部は、
個性的なキャラクターに満ちています。
またジョジョ立ちなどの
個性的なポーズも多い。
前作のジョジョの奇妙な冒険には
なかった明るさと、
暗さが独特に織り交じった作品。
ジョジョファンが
納得できる内容になっています!