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スキッパーのネタバレと実際に読んでみた感想!すごく結末が気になる!

スキッパー

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル スキッパー
原作・漫画 鍋島雅治 笠原倫
出版社 秋田書店

ホテルのリネン室に勤める若者、桐生。

しかし彼には恐ろしいほどの冷徹さと
明晰な頭脳、そして勤めるホテルへの
積年の恨みがあった……。

ホテル内の階級世界や、
鼻持ちならないホテル上層部の態度など
ハードな部分にも言及した、

意外な展開や仕掛けが光る、
ダークヒーロー・ストーリーです。

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スキッパーのあらすじ紹介

巨大ホテル「キングダム」の
リネン室担当、通称「地下組」として
働く青年、桐生。

しかし彼には辛い過去があり、
救ってくれた恩人が、
「キングダム」の経営者逸見のために、

ひどい目に遭ったという
恨みを持っていました。

そこで桐生はホテルの内側、地下から
ホテル全てにスキップ、つまり
悪い仕掛けを打つことで、

ホテルを乗っ取って、
積年の恨みを晴らすために
動き始めます。

しかし桐生は氷のようにクールで、
しかも明晰な男であり、
彼は自らの身を削って、

信頼できる仲間を引き付けることから
「仕事」を始めていくのでした。

スキッパーのネタバレと今後の展開は?

まるで巨大な城のようにそびえる、
高級ホテル「キングダム」。

そのリネン室、通称「地下組」の
一員として地道に働く桐生滉一は、
そのギラついた眼光の強さから、

単なる従業員ではないと、
主任の関口から目をつけられ、
陰湿なイジメと標的になりますが、

上司にバットで殴られようと、
上階から落ちてきた食器で
額を割ろうと平然としています。

ただ彼はクールなだけの
優男でなく、暴走族を標的に
暴力行為をやってみせたり、

食器投下のお詫びに何でもすると
言う同僚に警告を述べたりと
底知れぬ恐ろしさがありました。

そんな桐生の目的な、単なる
リネン室付き職員の身分ではなく、
より大きなホテルの「奪還」で、

その野望のために内懐に入り、
チャンスをうかがっていたのでした。

そんな桐生はある日、
ホテルのロイヤルスイートに
マスターキーであるゴールドキーが

刺さっているのを発見し、
交渉に打って出ます。

桐生はなんとロイヤルスイートに
居座ってタバコをふかし、
関係者が来るのを待ったのです。

そしてやがてやってくる関係者に、
ゴールドキーの引き渡しを
ゴネにゴネることで、自らの

立場を優位に持っていくとともに
別の狙いをクリアするように
誘導していくのでした。

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スキッパーの読んでみた感想・評価

一般的な復讐劇かと思いきや、
ホテルの中の「階級」までも
うまく使いこなしていて、

桐生の底の見えなさもあいまって、
非常にハラハラドキドキでしたね。

多くの大企業を相手にした
復讐もの作品の場合、
自分も権力を握る必要から、

何らかの形での「出世」を
強く狙っていくものです。

しかし本作の桐生はあくまで、
出入りが激しそうな「地下組」の
「スキッパー」の立場を崩さず、

冷酷かつ徹底的に
ホテルという巨大な城を
狙っていくわけですね。

ただ単に本丸を狙い、
攻めていくのとは違い、
最初は嫌なことがあっても我慢し、

「手駒」になりそうな人間を、
探して策を打つクレバーさなど、
ドキドキする展開が満載でした。

しかし、その一方で、攻撃を
仕掛ける理由は私利私欲ではなく
人のためになることであり、

王である逸見たちもまた
強烈に傲慢ですので、仕掛けに
胸が傷まないのも良いですね。

重層的な主人公を映えさせるには
かえってシンプルな構図が良いと
分かっているような全体像でした。

スキッパーはこんな方におすすめな作品!必見

外見こそ華やかなものの、内情を見れば
実に泥臭く辛いということは、
どこの業界にも有り得る話ですが、

ある意味では明確にお客に対しても
「階級」を定めているランク社会は、
ホテル業独特のものかも知れません。

となると当然、働く側としても
明確に階級が定められていますが、
外部からはイマイチそこが分かりづらい、

ホテルという一つの「巨城」を舞台にに
壮大かつ毒気たっぷりな陰謀を
巡らせていくのが本作です。

知られざるホテル業界の内実の一端を
ハードに知れるという点でも
業界ものとしてオススメですし、

復讐に至るまでの動機の説得力も
逸見たちがえげつないだけに
十二分に強力なものがあります。

そして、コインロッカーに捨てられ、
氷のような感情を持ちつつも
深い部分に熱さを持つ桐生の、

主人公としてのインパクトも
なかなか強力なものがありますし、
「スキッパー」の悪さも光ります。

一方で、ワルが改心するような
典型的ないい話にも、
色々な毒を忍ばせていたり、

予測不能でクセの強過ぎる
行動をする敵がいたりと、
読んでいて飽きることもありません。

いわゆるダークヒーローものとして
カチっと決まっている感じですね。

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