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セカイの果てのネタバレ(結末、最終回)ってどうなるの?早く続きが読みたい!

セカイの果て

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル セカイの果て
原作・漫画 牧野あおい
出版社 集英社

クラスで人気の男子、春日と
交際をしている千田あずさ。

彼女にはいじめられた経験があり、
そのために本音が言えなかったのだが、
強い自分を持つ隆と出会い……。

「リア充」の中にも存在する
深刻ないじめや嫌がらせの実態と、
予想外の展開が交錯する、

他とはかなりタイプが違う、
斬新な一作です。

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セカイの果てのあらすじ紹介

クラスでも一番人気の男子、
春日と付き合っている、
「勝ち組」系女子のあずさ。

しかし彼女には都会で
いじめられていたという過去があり、
そこから避けるために春日からの

告白を受けたという弱みがありました。

あずさは街で自分を助けてくれた
河口隆を手ひどくいじめたり
強引に好意を示してくる春日には

恐れを抱いていました。

しかし何も恐れず真っ直ぐな
隆との距離が縮まったことと、
さらに強引になる春日に耐えかね、

ついに自分の気持ちを正直に
述べていきますが、そのことが
思わぬ悲劇につながっていくのでした。

セカイの果てのネタバレと今後の展開は?

千田あずさは、都会からの転校組で、
学校でイケメンとして知られる
春日と付き合う美貌の少女でした。

そのため学校でも注目され、
噂されるような立場でしたが、
ある夜街で社会人と揉めてしまいます。

そこに助けに入ったのが、
クラスメイトの河口隆。

端正な顔立ちだが寡黙なタイプで、
乱暴な春日たちから
いじめの標的にされていましたが、

何をされてもまっすぐ前を向き、
逃げるということがない少年でした。

いじめの過程で脱がされ汚れた
隆のズボンと携帯を回収したあずさ。

翌日返そうとしたところ、
制服と携帯を新調するべく
バイト漬けになった隆に

「彼氏」のやったことだと
イヤミを言われたあずさは
思わず本音を漏らしてしまいます。

しかしだからと言って関係は変わらず、
あずさは嫌々ながらに春日に唇を
奪われてしまいます。

その恋人同士としては奇妙な光景を見て、
あずさからの電話を受けた隆は
改めて話を聞くことに。

実はあずさが転校してきたのは
いじめを受けていたからで、
もうこんな思いは嫌だと、

クラスの中心である春日の近くにいれば
いじめられないと思い、
告白を受けたに過ぎなかったのです。

その深刻な話の後に、隆は
「口直し」のキスをしますが、
それは春日に目撃されていました。

春日はあずさの家族に接近し
外堀を埋めてからさらに、
心理的な圧迫をかけていきます。

しかしそれでもあずさは
勇気を振り絞り「別れて」と
頼みますが、

春日はお前が好きじゃないことは
知っていたと告げ、さらにひどく
彼女をいたぶるのでした。

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セカイの果ての読んでみた感想・評価

読んでいく中で、良い意味での
様々な「予想外」を感じさせる
斬新な作品でした。

まず冒頭、社会人にあずさが
絡まれているところに隆が
助けに入るシーンは、

ボーイミーツガールの定番で、
その流れにしたがって
物語が進んでいきそうでした。

しかし実際はそうではなく、
隆は教室で派手にいじめられ、
バカにされるタイプの生徒であり、

しかもそれをやっているのが
あずさの彼氏である春日という
とても意外な展開がありました。

個人的には、よく彼氏が
恩人をボコっているのを見て
付き合いを続けられるなと

色々な意味で強い感情を
持ってしまいました。

そこにも意外な事情があり、
しかも乱暴な春日が
強制しているとも言えないなど、

話が深くなっていくにつれ
こちらの驚きも増すような
多重構造が斬新でした。

また、鉄道という趣味にも
しっかりとした「意味」を
持たせていくなど、

設定の活かし方に関しても
相当に考えられた部分があり、
無駄がない印象も受けました。

普通の恋愛物語とは
かなり経路が違う感じですが、
基礎的な部分のうまさもあって、

思わず引き込まれてしまいました。

セカイの果てはこんな方におすすめな作品!必見

古今東西、あらゆる状況に存在するのが
「いじめ」という現象ですが、
作品上においてその標的にされる人は、

男女問わずいくつかの似たような特徴を
持っていることが非常に多いですね。

内気だったり弱かったり、
経済的な問題があったりと、
分かりやすい部分がどうしても

優先されていったものです。

しかし一見充実しているようでも、
その実抑圧されているケースも多く、
本作はまさに「リア充」が、

脅しといじめの標的になっている
現実的な状況を描いています。

多くの場合意外と思われる状況にこそ
いじめが隠されていたりするわけで、
そうしたリアルに切り込んだ本作は、

ジャンルとしての新機軸という以上に
現実の問題を理解したい方にも、
ベターな一作になっていると言えます。

ルックスや外面、表面的な言動だけで
人を判断してはいけないし、
理解することもできない。

そうした「当たり前」のことを
全体として明確に示した上で、
予想もつかせぬ展開を連続させていく。

本作のスピード感と意外性は
同種の作品としては斬新で、
読者を思わぬドキドキへと、

誘っている点では
エンタメとしても非常に優秀で、
教訓的になっていないのもいいですね。

スクールカーストという言葉が
広く認識されるなど、荒れない一方で
生きづらさを感じる現代の学校社会。

その閉塞感と難しさを強烈に
表現してみせた世界観が
たまらないものがありました。

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