タイトル | ナビガトリア |
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原作・漫画 | アサダニッキ |
出版社 | 講談社 |
働いていた会社に不満を持ち
ネットで知り合った女性に会いに
行ったこより。
でもそれはネットによくあるなりすまし
話していた相手は中学生。
中学生の家族も一緒に来ていて
彼らと、一緒に島根県の観光を
しようと言う事になったが。
結局、その家族の家に
行くことになったこより。
酔っぱらったこよりが、発言した
長男と結婚するって言ったことが
大きくなってしまった。
ナビガトリアのあらすじ紹介
ネットで仕事の愚痴を言い合って
いた女性の中身は中学生で男の子。
それをこよりが知ったのは
島根の空港についてから。
彼の家族は一緒に来て謝ってくれて
島根を案内してくれようとする。
いろいろ話しているうちに
こよりは、野々村家に行く
ことになった。
野々村家は両親が亡くなり
社会人の長男、高校生の長女
中学生の次男、おばあちゃんの家。
女っ気のない長男の所に
東京から女が訪ねてきた。
それの情報は小さな町に
広がって、あっというまにこよりは
長男昭(あき)の恋人扱い。
近所のお年寄りたちは頑張っている
あきにやっと嫁が来たと大喜び、
みんなが集まってお祝いの会。
おばちゃんたちのあとは、
近所のおじさんたちが夜の
宴会になってしまった。
こよりは、酔っぱらって
プロポーズされたと言ってしまい。
ナビガトリアのネタバレと今後の展開は?
会社の働かせ方を愚痴っていた
相手は中学生の男の子と知り
愕然としたこよりだった。
でもきちんと謝りに来た中学生の
兄姉に招かれて、野々村家に行く。
東京と比べて何もない島根という県。
車がなければどこにも行けない
そんな状況だけど、その分
空に広がる満天の星。
長男のあきの恋人に間違えられて
最初は困惑するこよりだったけど。
この町の人達の温かさに惹かれて
いく自分を感じるこより。
休みが終わって帰る時には
またここへ来たいと思い、
あきにもその気持ちを伝える。
そんなこよりは、会社の業績の
悪化により解雇されてしまう。
そんなこよりが、向かったのは
野々村家だった、空港には
あきが迎えに来てくれた。
こよりが来た時、あきの昔の
彼女も空港にいた。
彼女は離婚して島根に
戻ってきたところ、
こよりにライバル心を燃やす。
ライバルと言ってもいろいろ
協力してくれる仲間に
なっていく。
野々村家に着くとおばあちゃんが
怪我をしていて、前に来た時より
みんなが大変になっていた。
みんなの状況を見てこよりは、
この町で就職して野々村家と
関わって生きていく。
ナビガトリアの読んでみた感想・評価
ネットでの出会いは
相手をきちんと確認しなければ
怖いことも有る。
今回、こよりは、大人をからかう
中学生に騙されたけど、家族が
いい人でいい方向に向かった。
ネットには、怖い人もいるから
気を付けろと、きちんと
登場人物の言葉で書かれてる。
色んな事件があるから、
この本を読んだ人にも
絶対に気を付けてほしい。
社会的なことをもう一つ言うと
地域の過疎化についても書かれて
いる点もいいなと思った。
もちろん女性向けの漫画らしく
田舎の空気のようにゆったりと
進んでいくところも好き。
最初の訪問で、主人公こよりが
この町に来て、みんなであきの
結婚を誤解とはいえ祝うシーン。
なんだか暖かくていいな。
その中で、次男である実と
長女梢の学生らしい悩みが
合わせて描かれている。
子供の頃から家事ををして居たから
普通の主婦よりも手際も
料理の腕もいい梢。
誰にも弱音なんて見せなかった
彼女が、こよりには、弱音を吐く。
吐き出せる場所をつくるって
大切だと思う。
こよりも最初は、相手を大人の女性と
思って実に打ち明けていたことも
そんな心の息抜きだったし。
ナビガトリアはこんな方におすすめな作品!必見
気持ちが少し疲れて、癒しが欲しい
そう言う人に心をリフレッシュ
するのに読んでほしい。
もちろん誰もがみな、こんな風に
旅をすることは出来ないけど。
一歩踏み出したら違う生き方も
できるってこともあるって
そんな風に思ってほしい。
逆にこの漫画の小森家のように
外に出てみたいと言う憧れを
持つ人にも共感できる。
いったん外に出て戻ってきた人。
親の介護で、田舎でネットを駆使
して頑張っている人など。
出てくる人の人生も感じることが
できるこの漫画だから、
多くの人に勧めたい。
この漫画を読んだ人に勧めたいのは。
ドラマ、映画、アニメ化もされた
東村アキコ先生の
「海月姫」
この作品は、鹿児島から東京に
出て来て、自分たちの世界を愛する
人達と一緒に成長する物語。
普通なら絶対出会わない人との
関係性を築いていく月海の
頑張りがコミカルで楽しい。
あとは、上原きみこ先生の
「いのちの器」
この作品の最初は、夫の不倫に悩む
産科医の話だったんだけど。
巻を重ねて、主人公が長野県を
舞台に、人と人のつながりを
暖かく描いている。
命のうつわは、少しうまくいきすぎ
って思うけど、そのお気楽さに
気持ちが楽になる。