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バラ色の明日のネタバレ(結末、最終回)ってどうなるの?早く続きが読みたい!

バラ色の明日

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル バラ色の明日
原作・漫画 いくえみ綾
出版社 集英社

たとえ義理の兄妹になる相手にも
心が動いてしまうこともあれば、
先輩への秘めた想いもある。

様々な状況、様々な人たちの
繊細かつ微妙な心の機微を
誠実に丁寧に描き切った、

小学館漫画賞も受賞した、
人間ドラマの傑作短編集です。

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バラ色の明日のあらすじ紹介

上岡家で暮らすナナとイチ。

彼らは双子であり、何をするのも
一緒という男女でもありました。

両親はいませんが、祖父母と一緒に
平穏な毎日を過ごしていました。

しかし、ナナたちが卒業証書を
貰った帰りに見知らぬ男から、
自分が父親だと声をかけられます。

父親はいないと応じて帰る二人ですが、
いきなりの来訪者に実はドキドキ、
しかも再会したその男性は、

二人が生まれた時の
率直な感想を述べつつ、
大人しく帰っていきますが、

彼には黙っていた事がありました。
(「お日さまの日々」)

バラ色の明日のネタバレと今後の展開は?

大学に入学してものの、
コンパに飲み会、カラオケと
騒ぎ続けていた頼は、

そんな日常に疑問を感じた頃、
高校の時バスケ部で一緒だった、
栗田先輩と再会します。

彼女は頼を見るなり大爆笑し、
その勢いのままに話を
弾ませていきましたが、

頑張り屋さんで健気で、
小さい体で一生懸命に
バスケのゴールを追っていた彼女は、

頼とその親友敦志と別れての二年で、
髪型も内面も変わった様子でした。

もっとも頼もその二年で大人になり、
彼女ができたという近況などを
話していく中で、

まだ小さい頃に食中毒になって、
温かくて光にあふれた場所に
行った気になった臨死体験を

先輩たちに述べたりしました。

軽い気持ちでの話でしたが、
先輩はうっとりと「素敵」と
感想を口にし、

敦志がいなくなったタイミングで
頼に驚きの提案をします。

意外な言葉に拒絶というよりは
信じられなかった頼ですが、
先輩との付き合いは続きます。

楽しいやり取りもありましたが、
先輩はいつも一人でいて、

敦志の働く店に来ては、
ひどい酔い方をして
帰ってしまうという日々でしたが、

そんな中先輩に関する
驚きの知らせが頼たちに
入ってくるのでした。

(「巷に雪の降る如く」)

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バラ色の明日の読んでみた感想・評価

大長編よりもどちらかと言えば
短編集の方が好きな私にとって
まさに待望の一作といった感じでした。

例えば歳が離れていても、
第一印象が最悪でも
条件が合いさえすれば、

当人たちの関係などお構いなしに
「落ちて」しまう恋の厄介さや
制御の難しさだったり、

進学を機にすっかり変わった
先輩との微妙な感情だったり、

はたまた顔も知らないような
「父親」との出会いだったりと、

とにかく難しく複雑な
いくつものシチュエーションを
繊細で叙情的に仕上げているのが

本当に印象的でしたね。

ごく自然に見えるような
各登場人物の所作や言葉遣い、
それを作者が意図的に描くのが、

どれだけ大変かということは、
少しでもお話を作った方なら
分かる部分だとも言えますが、

本作はとにかく「自然な」
雰囲気作りや距離感がうまく、
だからこそ他の作品にはない、

繊細で微妙な世界観が
あますところなく表現されていると
感じ取ることができましたね。

キレのある展開からの
予想もしなかったラストや
意外なほどの登場人物の変化が、

限られた分量の中でも
楽しむことができたりと、

内面的で深い基本の軸はありつつ、
優れたショートショートを思わせる、

アイディアが含まれているようにも
感じることができました。

バラ色の明日はこんな方におすすめな作品!必見

様々な作品を楽しめるのが、短編集の
面白さであり醍醐味とも言えますが、

雑然とし過ぎても一冊としては
統一感はなくなってしまいますし、
かと言って縛られすぎても、

意外性がなくなってしまい、興味を
惹きにくくなってしまいます。

その点本作は様々な年齢や状況での男女や
親子の微妙な感情のやり取りや
人間が織り成すドラマをなんべんなく、

そして意外な形でも表現しており、
まさに自由な連作集といった感じで、

鮮烈なエピソードを求める方に、
まさにピッタリという一作です。

一方でブレない価値観と言うか
人と人との心のやり取りという
基準の「軸」はしっかりしており、

統一感がない作品によって、
全体のバランスがバラバラに
なってしまうようなこともありません。

全体的な繊細さはもちろんのこと、
その細やかさをキープしたままで
大胆に話を進めていける強さもあり、

年の離れた恋や、浮気性な彼氏との
ゴタゴタした関係など、分かりやすい
「純愛」とするには難しいテーマも

少なくありませんが、そこを
誠実で抜群の筆力で破綻なく
素晴らしい納得感をもたらす作品に

仕上げている点など、
本作ならではの美点も数多くあり、

いくえみ先生の作品の中でも
手に取りやすいシリーズだと
言えるのではないでしょうか。

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