タイトル | ピアノのムシ |
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原作・漫画 | 荒川三喜夫 |
出版社 | 芳文社 |
傍若無人で口が悪く
接客は最悪。
だが彼のピアノ調律は
右に出る者がいない。
彼の手にかかれば今まで
死んでいたピアノも
あっという間に生き返る。
そして彼の仕事を分かっている
人間は様々な願い事をするが
暴言を吐き断る。
こんなピアノ調律師の物語。
ピアノのムシのあらすじ紹介
蛭田敦士。
この物語の主人公であり
巽ピアノ調律所の社員で
ピアノ調律師。
だが彼は自分が気に入った
仕事しかしない。
気に入らない仕事に無理矢理
行かされれば顧客に暴言を吐く。
だが彼は決してクビにはならない。
なぜかというと彼は
知る人ぞ知る腕利きの
ピアノ調律師だからである。
彼の手にかかれば状態の悪い
ピアノでも生き返させることができる。
そんな彼には様々な
依頼が舞い込んでくるが・・。
それぞれのピアノと蛭田の
ストーリーの始まり。
ピアノのムシのネタバレと今後の展開は?
ある時蛭田は知り合いの
ピアノ店の社長から呼び出され
店舗に向かった。
店舗に入ると女性にピアノの
説明をしている店員がいるのが
目に入った蛭田。
しかしその店員は売ることだけしか
考えていない店員で様々な嘘を並べ
客に売りつけようとしていた。
そんな店員に蛭田は近づき
今売られようとしているピアノの
酷さを客に説明した。
そして言う。
「ピアノを選ぶときは音に気をつけろ。
人間は嘘をつくが音は嘘をつかない」と
当然店員は激昂するが社長が
間に入りこと無きを得る。
その後社長からピアノの詐欺を
手伝えと言われた蛭田だが
例の如く暴言を吐き断っていたその時。
別の部屋からピアノを
弾く音が聞こえた。
その弾いている子供はこの音が
おかしいと言うが先ほどの店員は
おかしくないと言い張る。
そこで蛭田はピアノの調教を始めた。
調律がおわった後の音色の美しさは
先ほどと全く違っていた。
先ほどの店員に騙され掛けていた
女性はその調律を見ており
蛭田に家にあるピアノの調律を頼んだ。
しかし蛭田の返事はノー。
いつも通りだった。
ピアノのムシの読んでみた感想・評価
わたしはこのマンガの主人公の
ような裏方さんの話がとても
好きです。
調律師さんのことを裏方と
言ってしまうのはとても
心苦しいですがすみません。
こういう方がいないと今便利に
使えている道具などは一切
使えなくなってしまう。
一度は廃棄することを考えるが
やはり今までとは愛着がある品を
簡単に捨てることはできない。
そんなると専門の業者さんに
たんでもらう。
わたしも大してうまくないですが
ベースをやっています(いました)
その時どうしても自分では
治せなくなり専門の人に
頼みました。
ただわたしが頼んだ人は
とても仕事が雑で結局は
前より酷くなり帰って来ました。
この漫画でもいましたがそういう方は
とてもプライドが高い。
まぁ一応プロを名乗っているんで
文句を言ってもくだらない専門用語で
返して来ましたね。
まあわたしも負けなかったですが。
もうこういう人って何にプライドを
持っているのかと不思議に思いました。
一応プロを名乗るならある程度の
仕事だけはして欲しいのが本音です。
この漫画の主人公はクセはありますが
とても素晴らしいプライドの
持ち主だと思います。
読んでいて気持ちが良かったです。
ピアノのムシはこんな方におすすめな作品!必見
長く同じ会社に勤めている
自分の忘れていたことを
思い出させてくる漫画です。
職業についている方は
間違いなくその会社のプロだと
いうことを忘れないで欲しいです。
とにかく何でもいいから
売りつけて後は知らない。
なんていう業者さんが
とても増えている気がします。
購入前はすぐに連絡がついた
担当者が購入後はほとんど
連絡が取れなくなる。
これって本当にプロ意識
掛けていますよね。
わたしも長く営業を続けています
のでお互いの気持ちはわかります。
ただ売る側としては買う人がいての
売り上げですのでこれを忘れないで
欲しいと思います。
まぁこんなわたしに言われなくても
そんなことわかってると怒られて
しまいますが・・。
この気持ちを忘れていなければ
売れない物も売れる可能性が
出て来ます。
アフターケアが本当に大事な世の中に
なって来ているのは確かです。
とにかくどの職業でも全く
同じことが言えると思います。
本当にこの漫画を読んで
そんな気持ちを思い出しました。