月下の棋士のネタバレとドラマの原作を無料試し読み！

麻雀コミックの代表格
『哭きの竜』などでも著名な
能條純一の作品。

将棋界に旋風を巻き起こす
若き天才棋士を描いた物語で
小学館漫画賞を受賞。

プロ棋士を育てる奨励会のある
将棋会館の前に
１人の少年が現れる。

少年の手には
伝説の棋士と呼ばれる男の
推薦状があった。

そこにはこう書かれていた
この少年は将来の名人なり・・・と。

月下の棋士のあらすじ紹介

東京の千駄ヶ谷に
将棋会館という建物がある。

そこにはプロ棋士の育成を目的とする
奨励会があった。

その将棋会館に
唐突に1人の少年が現れる。

その手には
伝説の棋士として知られた
御神三吉からの推薦状があった。

その場に居合わせた
プロ棋士・虎丸は面白半分に
その少年を対局部屋へと招き入れる。

初戦の相手は2段
しかし少年は胸を貸すような強さで
対戦相手を圧倒して去っていった。

明日、また来る
強い奴を用意しておいてくれ！
と置き手紙を残して・・・。

月下の棋士のネタバレと今後の展開は？

再び将棋会館に現れた少年に
虎丸は次の相手に勝ったら
特例で奨励会に入れてやると告げる。

少年は名人戦のTV中継を眺め
先々の手を読み当てながら
対局室へと向かった。

名人戦の対局は
果たして少年の予告通りとなり
滝川・新名人の誕生となった。

そして少年は
3段リーグのトップ棋士を相手に
またもや圧倒して勝利する。

こうして奨励会員となった
氷室将介の棋士人生が始まった・・・。

特例で初段入りした
氷室に対抗心を燃やす棋士たち。

お互いに協定を結んで
氷室つぶしを企てていく。

そんな事を気にする様子もなく
別室で居眠りを続けていた氷室。

寝過ごして対局室を探す途中
偶然に訪れた一室で
将棋盤を見つめる1人の男と出会う。

男がプロ棋士だと直感した氷室は
即座に対戦を申し込んだ。

破天荒な氷室の打ち方に
「・・・・・・定跡」
と呟く男。

そんな男に
「定跡なんか将棋にねぇよ！」
と氷室は一笑した。

どの道を通ったって
最後に勝てばいいんだ・・・と。

残念ながら対局は邪魔が入り
氷室は再戦を誓いつつ
部屋をあとにした。

この対局・・・
滝川名人との次の一手を書き残して。

順調に勝ち星を
積み上げていく氷室の前に
難敵とされる男が現れる。

地獄からの使者という
異名を持つ男・村森聖
かつて滝川にも勝った実力者だ。

病に侵されつつある村森は
今回の対局に遺書を持ち
決死の覚悟で挑んできた。

素晴らしい指し回しで
対局を進める2人。

そして誰もが村森が勝ったと
確信したその時・・・。

氷室が村森にたむける
最後の一手が炸裂した！

・・・負けはしたが
村森は晴れやかな心で呟いた。

「見事な・・・、見事な指し手だった」と。

同じように氷室も
晴ればれとした表情で
次戦を楽しみに会館をあとにした・・・。

月下の棋士の読んでみた感想・評価

将棋を題材にした作品というと
堅苦しいイメージや
小難しい印象があるかもしれません。

しかし本作品は
とにかく破天荒な世界観が特徴的です。

冒頭で描かれる
少年の登場シーンの
不遜な態度と怪しげな推薦状・・・。

とても格式ある将棋界に
足を踏み入れる態度ではありません。

そんな態度とは裏腹に
将棋の腕はケタ違いに強い！！

常識外れなその素行には
常識を超えた強さが備わっていて
ある種の爽快感すら漂ってきます。

そして出てくる登場人物たちも
現実離れした特徴ある棋士たちが
次々と登場してきます。

天才、死神、プリンス、占いマニアなどの
個性豊かな難敵を相手に
冴えわたる氷室の一手も痛快です。

「盤の上で、銀がないてるぜ！！」など
相手を挑発するような
氷室の決め台詞のカッコ良さ。

一方で対局中に血を吐いたり
占いに従って対局に挑む男など
対戦相手も負けず劣らず個性的。

そんな登場人物たちによる
盤上を舞台にした
この先の激しい攻防への期待感！

そして天才・滝川名人と
将来の名人・氷室との
宿命の再戦が待ち遠しい！！

月下の棋士はこんな方におすすめな作品！必見

将棋漫画の代表作とも言える
本作のオススメポイントの一つに
魅力的なセリフがあります。

例えば氷室が頻繁に使う
「将棋に定跡なんかねぇよ！」
というセリフ。

こちらのセリフからは
常識にとらわれずに
本質を見極める大切さを学べます。

また「どの道を通ったって
最後に勝てばいいんだ・・・」
などのセリフ。

人と同じやり方ではなく
自分に合った定跡を探す大切さを
教えてくれている気がします。

本作では氷室や対戦相手たちが
そんな名セリフの数々を
披露してくれています。

将棋に限らず
何かをやり遂げようとする時々に
本作を読んでみては如何でしょうか？

『月下の棋士』の登場人物たちが
そのセリフや生き様を通して
背中を押してくれるかも知れません。

定跡に捕らわれることなく
自分なりの道を歩んでいく姿勢こそが
「この者は将来の名人なり・・・」と。

ちなみに将棋漫画と言えば
映像化もされた『ハチワンダイバー』
『3月のライオン』などもオススメ！

『月下の棋士』とは
異なる将棋の世界や
真逆な性格の主人公の葛藤が楽しめます！

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