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ペン先にシロップのあらすじ&ネタバレ!最終回(結末)はどうなる?

ペン先にシロップ

この記事は約 6 分で読めます。
タイトル ペン先にシロップ
原作・漫画 七尾美緒
出版社 小学館

漫画が大好きな新人編集者、桐島菜花。

しかし彼女はわずか一年で、十人もの
作家にNGを出されるほど、
実務力が壊滅的だったが、

新たに担当になった天才少年作家伊吹は、
そんな菜花に対していきなり、
恋をしたいと言い出して……。

単なるドタバタではなく、相当に
リアルなレベルでの使えなさを、
ボカすところなく描きつつも、

恋のドキドキや漫画への情熱も見える、
かなり異色の業界もの作品です。

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ペン先にシロップのあらすじ紹介

家では熱心に漫画を読み込むなど、
熱意は認められる新人編集者、
桐島菜花。

しかし実務能力は壊滅的で、
そのためにたった一年で、十人もの
漫画家からNGを出され、

いよいよ後がない状況で、天才作家
伊吹との仕事に入っていくことに。

しかし伊吹のリクエストは、
菜花で「恋」の経験を積むことで、
漫画に対して愛情を持つ菜花は、

大反発しますが、クビが迫る中では、
提案を受け入れざるを得ません。

しかし、頑張って仕事をしようと
気合いを入れてみても、菜花は
相変わらず成果を出せず、

唯一「アイディア」を褒められるものの、
それが原因で思わぬ事態を
招くことになってしまったのでした。

ペン先にシロップのネタバレと今後の展開は?

漫画編集部に入ったばかりながら、
一年間で十人もの作家に、
NGを出された桐島菜花。

半年間頑張ってみたものの、
もう限界だと取り乱す作家は、
取り付く島もないレベルでした。

しかしその時、後ろの席で、
編集部のエースである仙川と
打ち合わせをしていた、

天才少年作家伊吹が立ち上がり、
編集者を交換しませんかと
提案してきました。

もはや菜花以外なら誰でもいいとまで
追い詰められていた作家は、
思いがけぬ申し出を快諾し、

その結果として菜花は、天才付きの
編集者になることに。

しかし、その「経歴」のため、
編集長のケントから、笑顔ながらも、
もの凄い強烈に釘を刺された上、

伊吹が描いているのは医療漫画ですが、
菜花にはドイツ語の資料が読めず、
のっけから冴えない立ち上がりです。

実際、赴いた伊吹との打ち合わせでは、
菜花の意見が異様にふわっとしていて、
もう打ち合わせはしないと、

早々に見限られてしまいますが、
実は伊吹の希望は、菜花に息吹と、
恋をして欲しいとのことでした。

あまりにシステム的な
選定基準と編集としての戦力外通告に、
大反発する菜花ですが、

漫画のアイディアどころか、
掃除やコピー取りすらまったくできず、
かえって家を壊してしまうほどでした。

伊吹は菜花を見捨てようとしますが、
クビになりたくない菜花はやむなく、
その「リクエスト」を了解し、

二人は漫画家と編集でありながら、
ローテーション的に恋人もやるという
奇妙な関係をスタートさせるのでした。

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ペン先にシロップの読んでみた感想・評価

天才作家との二人三脚ものですが、
予想以上に桐島さんがヤバく、
リアルなピリピリ感なども含め、

他の業界ものでは味わえない、
実感に溢れた意欲作でした。

本作は何と言っても、
桐島さんが軸になっています。

こうした業界ものでは、
主人公の編集者や漫画家が、
色々ミスをすることがありますが、

桐島さんのやらかしは、
打ち合わせが機能していなかったりと、
作家生命に関わるレベルなんですね。

「実務」も見なければいけないのが、
長丁場の漫画制作ですが、桐島さんは
家具を叩き壊してしまうレベルの、

強烈な不器用さがあったり、
知識が災いして作家にパクリネタを
描かせることになってしまいます。

なるほど、これなら編集長が
激怒するのも当然ですし、
行き詰った作家が壊されるのも、

有り得ると納得できる仕上がりで、
ホラー漫画とは違う形での
怖さを感じてしまいました。

しかし、無気力だったり、
適当だったりするわけではなく、
何事にも全力投球なので、

作中でもそうですが読者も、
一緒になって悩んで
考えてしまうんですね。

これだけズバ抜けている以上、
うまくハマれば大ヒットを
量産させることもあり得るが、

だからこそ「作品以外」を
仕上げる必要がある伊吹が
コンビとして適任に思えます。

また、最終的に仕事上の
仲間とくっつくのではなく、
「最初」の段階から、

同僚と恋人の顔を見るという、
珍しい展開なので、キャラの反応も、
独自性が高くて良かったですね。

ペン先にシロップはこんな方におすすめな作品!必見

文才に関わりなく、自分に関係する事なら
本が書けるといったことも
言われることもありますが、

選び抜かれたプロが自らの業界について、
描いていく「漫画家もの」の漫画は
必然的にディテールが生まれ、

また情熱も加わることから
傑作と呼ばれる作品が
非常に多かったりしますね。

とは言え、今後もずっと仕事をする、
自分のフィールドを描く以上、必然的に、
「ヤバ過ぎる」展開には至りにくく、

編集者は情熱に満ちたイイ感じの
プロといった形のキャラ付けが
なされていることが多いですね。

しかし本作に関しては、
ヒロインの桐島さんは、数多くの
作家さんたちからNOを言い渡された、

「ホンモノ」の人材です。

異様なほどにフワっとした打ち合わせや、
壊滅的な家事能力などなど、
「ここはしっかりやって欲しい」部分を、

完璧に外してくるヤバさは、
仕事で描いているプロならではの描写で、
かつてない「説得力」があります。

トラブルやギスギス感も含めて
とにかくリアルな仕事像の
一端を楽しみたい方にオススメです。

また、仕事は仕事でやってくれなきゃ、
絶対に困るという本音がありながらも、
「恋人役」でもあったり、

努力する姿が見えたりと、
奮闘する桐島さんには、結果だけでは、
評価できない要素も見えます。

だからこそ、至らぬ新人を、ハードに
鍛え直すといった定番に留まらず、
体温のある人間ドラマとして、

漫画業界にさほど興味がない方にも、
オススメできるだけの仕上がりに、
なっているように思えます。

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