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亭主元気で犬がいいのネタバレと気になる結末は?あらすじや感想もあり!

亭主元気で犬がいい

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル 亭主元気で犬がいい
原作・漫画 徳弘正也
出版社 小学館

兄が殺人事件を犯したことで、
世間から拒絶される少女、マリは、
誠実な教授と出会うが……、

犯罪の当事者と関係者、
真実の愛、そして転生など、
なかなか難しいテーマを、

ギャグやお色気といった
エンタメ的要素でうまくまとめた、
社会派の良作です。

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亭主元気で犬がいいのあらすじ紹介

自分には非はないものの、
兄が殺人を犯してしまったことで、
社会からのバッシングを受ける、

九頭龍 マリ。

元々は将来を有望視された
空手選手でもありましたが、
家族が身の回りからいなくなり、

将来にも展望が見えない中で、
交際していた男性にも捨てられ、
自暴自棄になっていましたが、

そんな時、突飛な行動をしてまで
自分を助けてくれようとした
水田教授と出会います。

自分よりもずっと年上の
水田教授にマリは惹かれ、
水田もまたマリを愛しましたが、

事件の被害に遭った人たちの
遺族によって水田は殺され、
マリも家を追い出されてしまいます。

しかし、水田の魂が、
街の犬に転生したことによって、
二人は意外過ぎる再会を果たします。

亭主元気で犬がいいのネタバレと今後の展開は?

空手の選手として、
何度も雑誌に出るほど
注目されていた少女、

九頭龍 マリ。

しかし、マリの兄が、
博打にハマった挙句に
無差別殺人をしてしまったため、

彼女の運命は暗転してしまいます。

世間からの敵意と非難を浴びる中、
父は自殺し母は失踪、
その上自分も男性に騙されて、

自殺しようとすら考えます。

だがその時、橋から
唐突に男性が飛び込みました。

ろくに泳げない様子の彼を
反射的に救ったマリですが、
彼の行動自体がマリを助けるためであり、

彼の身を呈しての優しさに、
家に転がり込んだマリは惹かれていきます。

マリの背景を知っても、動じず、
自身の妻としようとする水田は、
周囲からの反対をもものともせず、

見事に誠意を貫き通しますが、

そんなマリの幸せを、
マリの兄に家族を殺された遺族は
どうしても許すことはできません。

彼らの歪んだ復讐心は、
マリと結婚した水田をも標的にします。

社会との偏見と戦うことを決意した
水田教授は、復讐者が運転する
トラックによって殺されてしまうのでした。

失意のどん底で水田家を
追い出されたマリですが、

そんな厳しい日常の中で、
妙に言葉を理解した感じのある
犬と出会うのでした。

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亭主元気で犬がいいの読んでみた感想・評価

とても考えさせられる部分が多い、
そんな作品でした。

重大な殺人や事故を発端に展開する
作品は非常に多いですが、
多くの場合、主人公は被害者側です。

その方が復讐という明確な目標と、
力を振るうための大義名分ができ、
描き手にも読み手にも負担なく、

物語を展開できるようになります。

しかし本作は、主人公を
無差別殺人犯の妹にするという
非常に「難しい」状況を作り、

しかも彼女に救いの手を
差し伸べるべき教授を、
復讐者が殺してしまうという、

とても救いのない事態を
作っていっています。

多くの場合、ここまで負荷があると、
エンタメ作品としてはかなり辛く、
読み進めにくいものになりますが、

本作の主人公であるマリは
性格的に強い上に優しく、
周りにも優しい人がおり、

マリを見守る水田教授も、
犬になってはいるものの、
様々な手で意思疎通を続けたりと、

とにかく逞しさを感じる部分が多く、
だからこそ読み進める勇気めいたものが
わいてきたことは事実です。

もちろん、エンタメで長い間一流の
仕事をし続けてきた徳弘氏の作品ですから、
ギャグもお色気もとてもレベルが高く、

しんどい部分もある作品における
清涼剤的な位置付けもしっかりと
加えられていました。

色物に見えますがその実、
非常に骨太な作品ですね。

亭主元気で犬がいいはこんな方におすすめな作品!必見

重大な事件が発生し、その遺族が復讐のため
力を振るっていくという作品は多いですが、

事件を起こしてしまった側の家族や身内に
焦点を当てた作品は多くありません。

共感できるかどうかという難点が
この傾向を生み出しているとも言えますが、
本作ではその難しい部分から一切退かず、

無差別殺人をしてしまった犯人の妹を
主人公にして物語を展開させています。

それだけでも独自性は十分ですが、
さらにそこから「生まれ変わり」により
ヒロインのマリの夫になった水田氏を、

何と「犬」に転生させてしまうなど、
徳弘作品ならではの熱さは健在です。

人とコミュニケーションを取れる犬は、
「狂四郎2030」のバベンスキーを
ほうふつとさせますが、

蓄積が活きた形と言えるかも知れません。

シリアスな作品テーマだけでなく、
そこから巧みにギャグやお色気、
迫力ある格闘シーンへと

変幻自在に展開させていく筆力は、
まさしく「ターちゃん」以来のもので、
その冴えはますます円熟しています。

ともすればシリアス一本、ひどく
辛いものになってしまう作品を、
娯楽作品として形にしてみせた本作は、

その総合力の高さという点で、
類型の作品とは一線を画しており、

より評価されるべき部分が多い
エンタメ的な傑作とも言えます。

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