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人事課長鬼塚のネタバレと感想です!結末ってどうなる?

人事課長鬼塚

この記事は約 6 分で読めます。
タイトル 人事課長鬼塚
原作・漫画 渡辺獏人
出版社 集英社

人事部、そこでは会社で働くもの
すべての命運を左右するような
動きが日夜起きている。

組織と個人、管理するものとされるもの、
能力をもつものともたざるもの……

様々な人間関係が複雑にからみあう
会社の問題を、強面・寡黙な
「人事の鬼」が解決する!

あらゆる組織の中間管理職を
描いてきた渡辺獏人がおくる
痛快ビジネスコミック!

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人事課長鬼塚のあらすじ紹介

大手ビールメーカー「太陽ビール」の
人事部課長・鬼塚拓郎は、

その強面と妥協を許さない態度から
「人事の鬼」として恐れられている。

「人事においては常に公平な対応を
しなければならない」という
人事の鉄則を貫き、

年功や地位が上のものであっても
理に合わない申し出に対しては
断固として拒絶する。

一方、職場の人間関係や組織の矛盾に
苦しむ社員には、厳しくも心のこもった
返答を欠かさない。

毎回のように起きる社内の問題を
人事の立場から解決し、

鬼塚流に「働くことの意味」を
それぞれの関係者に問いかけていく。

直属上司である剣崎人事部長とは
方向性でたびたび対立し、

無派閥である鬼塚を取り込もうとする
太川社長、関根副社長両派閥からは
あらゆる圧力がかけられる。

しかし、鬼塚を慕う副主任・桃瀬や
最大の理解者である営業本部長
・木下らの支えもあり、

屈することなく社員各位が
安心して働くことができる
「太陽ビール」を目指して今日も奔走する。

人事課長鬼塚のネタバレと今後の展開は?

1話完結形式で、太陽ビールを舞台に
「働くうえでおきうる問題」をとりあげ、
鬼塚流の解決をおこなっていく。

上司であろうと役員であろうと
信念を曲げることなく「人事の鉄則」を貫く
鬼塚だが、その強硬さとその容姿から

「人事権を乱用している」と
誤解する社員も多い。

しかし、実際に問題が発生して
鬼塚と対面すると多くの社員が
自らの考え方を再考し、

より頑張って働くようになる。

このように「会社員として
働くことの意味」を問いかけ、

鬼塚流の答えを提示していく形式が
134話続く。

しかし、135話からは太陽ビールを
蝕んでいる「派閥」問題に
焦点をあてた「派閥抗争篇」へ

物語が急展開する。

それぞれの派閥が勢力拡大を企図、
その動きが加速していく。

保たれていた均衡が崩れ
社長派が優位に立ち始めるが、

報復人事による組織衰退を危惧する
鬼塚は、起死回生の秘策を打ち出す。

それは、副社長派の中にありながら、
実は派閥対立を嫌悪しており、

社内正常化を強く望んでいる
緒方専務を次期社長に
擁立するということだった。

鬼塚の思いを実現させるため、
木下も協力して各役員の説得に動く。

紆余曲折を経て、何とか
緒方新体制を誕生させ
体制の一本化を成し遂げる。

が、鬼塚が全く想像だに
しなかったような新方針を
緒方新社長が出してくる。

それにより大きな苦悩に
直面することになる。

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人事課長鬼塚の読んでみた感想・評価

134話までの各話には、
社会人としてどのような姿勢で
働くべきかの金言が満載となっている。

鬼塚が太陽ビールという
会社組織を通して語り掛けてくるのは、

どの業種・業態であっても
共通するものである。

例えば、新入社員研修で、
同じチームになった相手との
相性が悪くうまく作業が進まないと嘆く

新人に対して「社会に出たら相性の悪い
相手と仕事しなければ
ならない場合もある。

しかし、それを乗り越えてこそ
自分をより大きく成長させることが
できる」と諭す。

理想論といえばそれまでだが、
働くときの基本として
頭に置いておかなければ、

それこそ社会の荒波を
乗り切ることはできない事に
変わりはない。

ハードルの高い要求を連発され、
自暴自棄になりかけた社員には

「期待するものが大きいからこそ、
高い要求をだすのでは。

また、それらは本当に
実行不可能なのか。

つまらぬ妥協をしていないか、
行動する前にあきらめていないか、
もう一度考え直してみるといい」

とエールをおくる。

会社の業績を脅かすほどの
ミスを犯して、人生の終わりす
ら実感しているような社員には

「優秀な社員がミスる場合には、
仕事に慣れ過ぎて
初心を忘れている場合が多い」とし、

あらためて自分の原点を
振り返るようにアドバイスする。

中間管理職に焦点をあてて、
部下を持った場合には
どうあるべきかも説いている。

細かく指導したり厳しいチェックを
いれたりしているが、

部下が全くやる気を見せてくれないと
嘆く係長には

「やる気をキミが削いでいるんだ。

キミは部下を全く信じていない」と
上司のあり方を再考させる。

さらに働く側に対する視点だけでなく、
「よき会社とはどんなものか」
「会社はどうあるべきか」についても

鬼塚の視点から語られている。

特に印象に残ったのは、
太陽ビールを辞めて地方の地ビール会社に

転職しようとする
社員の引き留めを行った話である。

結局、その社員の地ビールにかける
情熱を受け止めた鬼塚は
説得をあきらめる。

「会社は社員の労働力を買っても、
その精神(こころ)まで
買ってはいけないんだ」

労働意欲を強制するような
ブラック企業が問題になっている現在、
この鬼塚の言葉は非常に重く感じられる。

それぞれの経営者がこの言葉の
意味する精神を持っていれば、

もっとまともな会社が増えてくれるのに、
と思ったりもした。

人事課長鬼塚はこんな方におすすめな作品!必見

主に読んでもらいたいと思うのは、
社会人になったばかりの新人社員、
そしてはじめて部下をもった人、である。

新社会人は、会社員としてどのような
心構えで日々の仕事をしていけばいいのか、
物語を通して学ぶことができると思う。

また、はじめて部下を持った人については、
どのように部下を指導し
やる気をアップさせていくか、

そして上司としてどのようなことを
しなければならないのか、
やはり物語中に具体的に提示されている。

「鬼塚」がスーパージャンプ誌上で
連載されていた
1994年から2001年、

ビックコミックスピリッツ誌上に
連載れていた「だから笑介」が
同じような系統にあげられると思う。

こちらは中間管理職となった主人公が、
管理職として精進し部下と得意先の
心をつかんでいく話だが、

会社員としてどう働いていけば
いいのかを示すヒントが満載されて
いるという点では同じだと思う。

もし、「笑介」しか読んでいないという
方がいれば、ぜひ「鬼塚」の方も
読んでみることをお勧めしたい。

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