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先輩と彼女のネタバレと感想です!どうなる結末は!?

先輩と彼女

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル 先輩と彼女
原作・漫画 南波あつこ
出版社 講談社

高校1年生のりかは
同じ部活のミノ先輩に恋をする。

夢見ていた甘い恋の始まりに
浮かれるりかだったが、
ミノ先輩には秘密があって…。

素直で一途な高校生たちの等身大な
恋模様がこの上なく切ない
傑作ラブストーリー。

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先輩と彼女のあらすじ紹介

主人公 都築りかは高校1年生。

ある日学食で美野原圭吾
(通称みの先輩)に出会い、恋をする。

先輩の先輩らしさや優しさに
どんどん憧れ、惹かれて行くりか。

持ち前の素直で天然な性格から
みの先輩に可愛がられるりかだけれど、
りかが先輩を想うように、

みの先輩にもまた忘れられない
先輩がいたーーー。

嫉妬や葛藤、報われない片思い、
初めて本気で人を
好きになるという事…。

明るく楽しいだけじゃない、
10代のリアルな恋心を描いた
切ないラブストーリー。

先輩と彼女のネタバレと今後の展開は?

高校に入学したばかりの主人公
都築りかは、2つ先輩の美野原圭吾
(通称みの先輩)が部長を務める

現代文化調査研究学部に入部する。

第一印象からみの先輩に惹かれていた
りかだったが、彼のぶっきらぼうな
優しさや後輩に対する面倒見の良さ、

先輩らしさに触れ彼に恋をする。

夢見ていた甘い恋の始まりかと思いきや、
みの先輩は部活のOGである沖田葵に
長年片思いをしていて、

卒業し他に恋人もいる彼女を
未だに想い続けているのだった。

夏のある日、部室に大学生になった
葵が遊びに来た。

りかは初めて葵を、葵に恋する
みの先輩の姿を目の前にする。

そしてその日の夜、みの先輩が葵に
キスしている現場を
目撃してしまうのだった。

しかし二人は付き合っておらず、
みの先輩は葵にフラれていたらしい。

みの先輩の気持ちが変わることを信じ、
彼を想い続けたりかは、
その年の冬

ついにみの先輩と付き合える事になる。

しかし、みの先輩の心の中には
やはり葵がいて、

そのことに気が付いたりかは
大好きなみの先輩と別れ、
彼を忘れる決意をする。

みの先輩の高校卒業の日が近づき、
もう会うこともない二人。

式の当日、たまたま部室に立ち寄った
りかはそこでみの先輩と再会する。

葵への気持ちを断ち切ったみの先輩は
りかに会いたくて、自分の、
そして二人の思い出である

部室でりかを待っていたのだった。

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先輩と彼女の読んでみた感想・評価

タイトルの「先輩と彼女」ですが、
読者目線からは「先輩(みの先輩)と
彼女(主人公りか)」でありながら、

りか目線から見た「先輩(みの先輩)と
彼女(葵さん)」であり、

みの先輩から見た「先輩(葵先輩)と
彼女(りか)」という意味でも
捉えることができると思います。

ヒロインとヒーロー双方の
報われない片思いを軸にした
とても切ないストーリーなのですが、

登場人物たちが皆自分の恋に正直で
一途でとても純粋。

大人になってから読むには
少々眩しすぎるくらいでした。

明るく素直で天真爛漫な主人公が
純粋な恋の中で嫉妬を知り、

自分の中の黒い感情を知り、
あざとさを知る。

人の恋心なんて簡単に変えられると
考えていたけれど、

自分も本気の恋をして、
決してそうじゃないことを思い知る。

報われなくても
相手を好きでいることを
やめられない気持ち…。

初めて本気で人を好きになることの
リアルを上手く描いていると
感じました。

10年以上前の作品ですが、
「明るく元気で前向きに恋をする
主人公」という当時の少女漫画の

王道的主人公像(いわゆる読者が
憧れるような主人公)とは違う、

同じく恋をしている同年代が
心から共感できるような
主人公だったと思います。

先輩と彼女はこんな方におすすめな作品!必見

10代の、特にこの物語の登場人物たちと
同じ高校生にオススメです。

10年以上前に発表された
作品ではありますが、

相手を想う気持ち、
報われない片思いの辛さ、
本気の恋の切なさなど

どんなに時を経ても色褪せず
共感を呼べる感情が
丁寧に描かれています。

絵柄も可愛く構図もおしゃれな
シーンが多く、古臭さを感じません。

登場人物のキャラクターが
イロモノではなく非常にリアルなので、

主人公はもちろん、ヒール役の人物ですら
「あ?現実にこういう女いるよねぇ」
なんて言える楽しみがあります。

また、自分に好意がある異性の中から
相手を選ぶ形の交際や

条件ありきの出会い、
打算的な恋を経験した大人でも、

この作品を読めばきっと人生に
二度とはない、純粋な恋愛に
ひたむきに向き合える若い時期の尊さや

心の美しさ、青臭さに
胸を打たれることと思います。

最近メディア化もされたようですが、
ぜひ原作を多くの人に
読んでいただきたい作品です。

全2巻とは思えない満足度でした。

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