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千夏のうたのネタバレや感想を書いてます!最終回ってどうなってるのか続きが気になる!

千夏のうた

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル 千夏のうた
原作・漫画 きたがわ翔
出版社 集英社

自然豊かな田舎に、祖母とともに
引っ越してきた少女、千夏。

天真爛漫な笑顔と仕草を持つ彼女は
いっぺんに田舎を気に入るが、

一方で彼女の不思議な力を持つ歌も、
自然の中で素晴らしい影響を
周囲にもたらしていき……。

思春期に入る直前のごく一瞬、
皆で冒険を楽しめたあの頃の
キラキラした思い出が蘇ってくる、

青春映画を思わせるような、
傑作ハートフル漫画です。

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千夏のうたのあらすじ紹介

祖母が暮らした田舎に
引っ越すことになった千夏。

彼女にとって、眼下に広がる
海も潮の香りも、自然豊かな山も、
全てが魅力的なものでした。

一方村の少年である冬紀には、
風変わりで笑顔がキラキラして、
さらには素晴らしい歌声を持つ千夏は、

特別な印象を抱くに十分な存在でしたが、
それは少年ならではの錯覚ではなく、
千夏の歌には凄い力があったのです。

時には人に蝶々を幻視させ、
またある時には喧嘩をおさめてしまう、
千夏の歌の凄さを知った冬紀は、

彼女に対して特別な印象を
抱くことになるのでした。

千夏のうたのネタバレと今後の展開は?

ある夏千夏は祖母と一緒に、
かつて母も子供時代を過ごした
ある町に越してきました。

大人から見れば、長い階段だらけの
行き帰りにも不便な土地ですが、
千夏は早速、広がる海と潮の香りを、

満喫していました。

するとその浜辺で少年が、
貝を焼いているのを見付けます。

冬紀というその少年はすぐに、
貝を取ったことを咎められ、
その場を退散しますが、

追ってきた千夏に対しては、
金をくれと意地悪を口にします。

しかし千夏は笑顔を崩さず、
お小遣いを貰ったらあげると
平然と応じたので冬紀は思わず、

千夏の前から走り去りますが、
なおも千夏は追ってきます。

追いついた千夏は、冬紀の
持っていた美しい石に興味を示し、
一緒に山に入ることにしますが、

冬紀は意外とタフな千夏に、
わざとトカゲをぶつけ脅かします。

すると千夏は驚きついでに
足をくじいてしまいますが、
助けた冬紀に素直に感謝し、

そのお返しにと「歌」を
披露してくれたのでした。

風のようなその優しい歌は、
蝶々がたくさん来るような幻を
冬紀に見せるほどの衝撃を与え、

冬紀は千夏に特別な印象を
抱いていくのでした。

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千夏のうたの読んでみた感想・評価

非常に素晴らしい「あの季節」を
活き活きと描写しており、
多くの大人に昔の思い出を、

蘇らせてくれる、
青春映画のような一作です。

本作の良さは何と言っても、
「少年たちの青春の季節」です。

親や家族に付き添われていないと
何もできないほどは小さくなく、
また、勉強や恋愛を中心にするには、

まだ大人ではないという、
わずかな期間の視線や心の揺れが、
見事なほどに表現されています。

だからこそ千夏の天真爛漫さにも
一切の「つくり」や「演技」がなく、
ごく自然に受け入れられました。

また、昔ながらの季節感と、
豊かな自然に恵まれた環境の中、
千夏の天使の歌声が響くという、

作品の本筋を彩る展開が、
実に泣かせるものがあります。

これが都会だったりしますと、
人が多いために、「うるさい」と
迷惑がられたりしますし、

悪くすると他の子供たちから
からかわれたりもしがちです。

穏やかな環境音に満ちた
田舎だからこそ、千夏の個性は
周りに認められ、また、

その千夏の歌声で他の人たちが
癒されていくといった
好循環もとても素敵です。

際立った事件が導入になくても、
ここまで軸のしっかりした、
感動的な物語になるという、

見本のような存在だとも
個人的には思ってしまいました。

千夏のうたはこんな方におすすめな作品!必見

裏山での探検や虫との格闘、そして、
空や野の花の美しさへの感激……、
子供の頃の思い出というのは、

時に一生の宝物になることもあります。

世界的にみれば珍しくもない、
もちろんテレビで紹介されたり、
新聞に出たりすることなどないような、

本当にささやかな出来事なのですが、
昔味わったあの素晴らしさは、
ニュースを超えるものがあります。

本作で描かれている千夏が目にする、
季節感溢れる自然の素晴らしさや、
ふとした経験へのトキメキは、

きっと私たちの多くも体験し、
しかし「忘れて」しまった
出来事なのだと思います。

しかし本作の千夏が経験する、
季節感も自然も豊かな中でも
キラキラした日々は、

そうした私たちの記憶を
蘇らせるに十分な
インパクトがあると言えます。

「恋愛」が主軸になる前の、
しかし親の保護は必ずしも
必要ではない一瞬のタイミングの、

忘れられない経験を
素晴らしく追体験したいのなら、
本作はとてもオススメできます。

また千夏自身も、天使のような
歌声という素晴らしい財産があり、
読み手の心を癒すものがあります。

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