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吼えろペンのあらすじ&ネタバレ!最終回(結末)はどうなる?

吼えろペン

この記事は約 6 分で読めます。
タイトル 吼えろペン
原作・漫画 島本和彦
出版社 出版社

人気漫画家として、
プロダクションを率いる炎尾燃。

しかし人気と前向きな性格が災いし、
お盆前の多忙な時期、まったく
締め切りに間に合いそうもない状況に。

そこで炎尾は仕事で行った専門学校に
連絡をつけ、自分のことを
ファンだという生徒の中から、

アシスタントをスカウトすることに
成功するが……。

弱音も諦めも乗り越えて原稿に魂を
注いでいくプロの心意気がとにかく痺れる、

熱く激しく楽しい
「漫画家漫画」の傑作です。

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吼えろペンのあらすじ紹介

一線級漫画家として
「炎プロダクション」を率いる
炎尾燃。

デビューから年月を経て
プロダクションも大きくなり、
仕事も順調に入ってくる毎日ですが、

炎尾は提示された仕事を、
とにかく「出来る」と思って
引き受ける癖や、

原作付きのコミカライズの仕事でも
「パワー」を注入し過ぎたために、
本来の形とはズレたりする癖がありました。

そういった癖は時にプラスにも
マイナスにも作用しますが、

炎尾はとにかく原稿に
向き合い続けます。

超がつくほど忙しい中で臨時の
アシスタントが命を狙われたり、

また炎尾自身が殺し屋のターゲットに
されても原稿を落とすことはなく、

また超有名漫画家よりも
一部では人気を獲得してもいます。

しかし、プロとプロの本気が衝突して
作られるのが商業漫画の世界であり、

そうやって力を尽くして
仕上げた漫画であっても、
そのまま採用されるとは限らず、

担当編集者との苦闘が
待ってもいるのでした。

吼えろペンのネタバレと今後の展開は?

人気漫画家、炎尾燃。

デビューから随分時間が経っても
なお高い人気をキープし続け、

今では率いる炎プロもいっそう活発になり、
一国一城の主としての風格も
出てきました。

しかし、お盆前の忙しい進行の中、
締め切りまであと一日しかないのに

二十四ページもの原稿を仕上げねば
ならないという状況に、さすがの
炎尾も弱音を吐きつつありました。

ファミレスでの作戦会議で、
アシスタントの力強い言葉により
気を取り直した炎尾ですが、

しかしいくら気を張っても物理的には
無理な状況から、
外部にヘルプを頼むことに。

しかしお盆前の多忙状態が響き、
どこも手一杯で引き受ける
プロが見つかりません。

いよいよ追い詰められた炎尾ですが、
仕事で訪れた漫画専門学校で
自分のファンだという生徒の

掲示があったことを思い出し、
どうにか助っ人の確保に成功します。

ところがヘルプに来た前杉英雄は、
タクシーで来るべきところを
自転車で来てしまい盛大に遅刻した上、

来る途中で怪我をしていました。

これでは作画作業は無理と判断した
炎尾は、英雄に資料集めの仕事を
命じましたが、

そこでなんと英雄は殺人事件に
出くわしてしまい、バンバンと
写真を撮ってしまったことで

犯人に追われる羽目に
なってしまったのでした。

前触れなく命を狙われることになった
英雄の窮状に、締め切りの迫る炎尾は、

どうすべきか結論も出ないまま、
ひとまず仕事場を飛び出すのでした。

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吼えろペンの読んでみた感想・評価

続編ものということで、安定路線に
進んでしまうかと思いきや、
ますます勢いがヒートアップして、

作品の「軸」が出てきたような
シリーズでしたね。

本作のキーマンは何と言っても、
前杉英雄(ヒーロー)だと思います。

元々は作業状況が苦しくて
仕方がない時のヘルプに
過ぎなかったはずが、

インパクトの強過ぎるエピソードを
挟んで炎プロの正式メンバー、
そしてその先へと進んでいくわけですが、

未熟ながらも一本気でパワフルな
彼の気質は完全に主人公的であり、

炎尾とはまた別の「力」を持った
英才といった感じがしました。

また、プロダクションのトップである
炎尾自身も、デビューから随分
時を経て、「部下を使う」という

ことにも良い意味で慣れてきたような
雰囲気があるのも良かったです。

一人に過度に肩入れせず、
しかしあくまで親身に、
周りを良く見ながらも

最後の決断は自分ですることで、
自然に責任を被っていく。

本シリーズの彼の姿には、
一人の熱血漫画家というだけでなく、
より成熟したプロとしての姿が見えて、

読んでいて胸が熱くなりました。

普段はホワっとしているものの、
ペンを握ると人格な豹変したりと、
今風なキャラたちも

どんどんと登場してくるため、
「古さ」がまったくなく、一方で
作業の物凄さには

イマドキ珍しいほどの熱量が
あったのも素晴らしかったですね。

吼えろペンはこんな方におすすめな作品!必見

漫画家の方が漫画業界のことを語る、
いわゆる「業界もの」のジャンルは、

他のビジネス作品と比べても
ディテールやリアリティの部分が
非常に緻密で面白いのですが、

あくまでもフィクションである以上、
その「虚実」はとても
気になるところです。

しかしあまり現実に沿っても
描きにくいことが増えて
結局踏み込めなかったりしますし、

逆にフィクション方面を攻めると
リアリティという利点が消されたりと

扱いに難しい部分が多い
ジャンルでもあります。

だからこそ多くの作品では
「さじ加減」を大事にする感じが
強く見えるのですが、本作では、

冒頭から炎尾が殺し屋に狙われたり
銀行強盗に襲われたりと
分かりやすく有り得なさそうな展開を

ぶつける一方で、折々にねじ込まれる
漫画家としての情熱と執念を
感じさせる言葉の数々は、

まさに「肉声」と言えるだけの
存在感を持っているという作品です。

内輪的なゴタゴタをうまく回避した
感じで動きつつ、これ以上ない
漫画家たちの本音を垣間見える

強烈な作品を読みたい方には
最適なだけでなく、頭の先から
つま先まで漫画一途な炎尾が

時に妥協せずにはいられないほど
厳しい漫画業界の現実を
知ることもできます。

また、本作は島本先生の
燃えよペンからの続編にあたり、
炎尾の熱さのみならず、

脇を固めるヒーローや仮面編集など
個性豊かな(豊か過ぎる場合も)面々が
顔を揃えるという点で、

一番勢いがあるシリーズといっても
過言ではありません。

折々の名言の威力に関しても、
実際に読んでみなければ
分からない部分が多く、

漫画家を志すならば、
一度は読んでおくべき
作品だと思います。

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