タイトル | 哀国戦争 |
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原作・漫画 | 小池一夫 伊賀和洋 |
出版社 | 週刊プレイボーイ |
大日本帝国時代に生まれた
旧日本軍兵士である「猪野」の、
死に場所を求めてさまよう物語です。
主人公の猪野は、旧日本軍の兵士であり、
軍に対して厚い忠誠心を持つ人物です。
物語スタートから何かと自決をしたがる
猪野ですが、物語の序盤に、
幾度も失敗してしまいます。
そして、助けられたスペイン人らの
勧めにより、スペイン内乱へと
出向むいていきます。
哀国戦争のあらすじ紹介
時は大日本帝国時代、
まだ旧日本軍であったときの話です。
主人公は「猪野少尉」と呼ばれる、
軍に対しての忠誠心が厚い軍人です。
物語は、実際におきた
「2・26事件」から始まります。
この日猪野は、寝坊をして、
遅刻をしてしまいます。
急いで、反乱軍のもとへと向かった
猪野ですが、遅刻を理由に現場で
射殺されそうになりますが、
何とか逃げ延びます。
しかし、足と肩を撃たれ
重傷を負ってしまいしました。
小屋の中で隠れていましたが、
軍に見つかってしまい、
その戦闘中に、さらに腹に2発の
弾丸を喰らってしまいします。
その体で最終的に倒れた場所は、
スペイン公使館の前でした。
そして、スペイン公使館に保護された
猪野は、治療を受け回復しますが、
軍人としてのプライドから、
自決をしようと思います。
しかし、間一髪のところで
スペイン人らに止められてしまいます。
哀国戦争のネタバレと今後の展開は?
この話では、
実際に起きた歴史をもとに話は進みます。
まず1巻では、反乱軍らが、
胸にステッカーを貼り、みんなで談笑する
ところからスタートします。
そして、実際に事は起きます。
2・26事件の始まりである、
2月26日に総理大臣官邸の襲撃です。
さらに同日に、斎藤実内大臣私邸、
高橋是清大蔵大臣私邸でも、
襲撃は起きました。
結果、これらの人物は
すべて殺害されてしまいます。
その後、2月27日に、
勅令が発動され、2月28日に
武力行使による治安回復が決定された後、
2月29日に反乱軍は鎮圧され、
下士官と兵は原隊に帰りましたが、
将校は投稿します。
その後、将校らの裁判が開かれ、
処刑が決まります。
そのことをラジオで猪野は知り、
愕然とした表情を見せました。
一方、助けられたスペイン人らの母国では、
共和政府とフランコ軍の間で
「内乱」が起こっていました。
猪野矢一郎は死に場所を求めていたことも
あってか、何と、
そのスペインへと赴きます。
哀国戦争の読んでみた感想・評価
熱血系の、戦争漫画だという
印象を受けました。
面白い部分もたくさんあり、
読んでいて夢中になってしまうような
漫画です。
まず最初に受けた印象としては、
戦争漫画にふさわしい、
「渋い画風」だという点です。
漫画に合った画風なので、
とても読みやすく感じました。
とても良い点です。
次に、責任を感じて自決をしたがる
主人公の猪野の熱血感には、
格好良さを感じて、共感ができました。
さらに、実際に起きた歴史をもとに
しているので、勉強にもなります。
そして、軍法会議では弁護士もつかず、
非公開だという点は、
少し驚きも感じました。
昔ながらの話が読めて、
面白く感じました。
戦闘シーンでは、猪野の強さが際立ち、
格好良さを感じました。
日本人らしく、刀を持って
敵を返り討ちにするところは、
読んでいて見ごたえがあります。
こういった部分は、
とても面白い部分だと思います。
実話をもとにしているので、
昔の話から、面白さを多く
感じることができます。
「哀国戦争」には、このように、
面白い点がいくつもあり、
十分に読む価値がある作品です。
哀国戦争はこんな方におすすめな作品!必見
戦争物の中でも、戦国時代ではなく、
比較的近代の戦争漫画が好きな人に
お勧めできるような漫画です。
読んでいて、ついつい見入ってしまう
ような作品だとも思います。
まずは、主人公の日本人らしさです。
旧日本軍のときの話ですが、
主人公の猪野は、軍にとても厚い
忠誠心を持っています。
そういった部分は、
昔の時代の日本人らしく、
共感ができる人が多いと思います。
この点は、読んでいていて面白さを
感じることができる部分として
挙げることができます。
次に画風ですが、
こちらは渋く描かれており、
作品にとても合っています。
話が昔の大日本帝国時代のもの
なので、時代に合った画風です。
この点は良い部分であり、
漫画に引き込まれる要素でも
あると思います。
作品の切り口も斬新で、良いです。
実際に起きたクーデター事件を
もとにしているので、興味がわきます。
3つのメリットとなる点の
紹介でしたが、これらを含めて、
面白く感じる良い点が沢山あるので、
近代の戦争漫画好きな人には、
とてもお勧めできる作品です。