タイトル | 夜回り先生 |
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原作・漫画 | 水谷修 土田世紀 |
出版社 | 小学館 |
皆さんの周りに元気だけど
困っていそうな子いませんか?
少しでもいいんです。
少しだけその子のために
話し掛けて話をきいてください。
話を聞いてくれたことにより
その子の人生が大きく変わるかも
しれませんので。
このような子を助けるため
日々夜の街に繰り出している
水谷修氏と子供達の物語です。
夜回り先生のあらすじ紹介
水谷修は「夜回り先生」と
呼ばれていた。
水谷は行き場がなくなった
子供達が夜中に繰り出しているのを
見つけては話しかける。
でも子供達を見つけても
頭ごなしに物事を言い
無理やり家に帰そうとはしない。
彼等の話を親身に聞き入れ
これからのことを一緒になって
考え行動する。
そして一緒に笑い時には大泣きする。
そんな彼を慕って全国から相談の
連絡が来る。
電話であっても彼は妥協しない。
常に相談者の気持ちになって考えるが
決して甘やかしはしない。
まずは水谷の問いに答えさせ
そこから一緒に考える。
そこから切り開かれるのだ。
涙なしではみられない実際に
あった話。
夜回り先生のネタバレと今後の展開は?
夜間高校の教師をしていた水谷修。
彼の人生で忘れられない生徒がいた。
その生徒は小学生の頃から
母の具合が悪く満足な生活を
送ることができなかった。
夜にはコンビに弁当を貰いに行き
学校では給食の残りを分けてもらう。
だが彼は高校生になると暴走族に所属し
シンナーに手を出す子になってしまった。
その時に水谷は彼の担任になり
シンナーをやめさせるため努力をし
彼はシンナーをやめて暴走族も脱退した。
しかし暴走族を辞める際にヤクザから
金を用意しろと言われた彼は
バイト先の売上金に手を付けてしまう。
売上金に手を出してしまった彼は
自分の情けなさからまたシンナーに
手を出し自責の念に駆られた。
そんな彼を何とか救い出そうと警察に
相談しヤクザから開放させ方方に
頭を下げ彼を暴走族やシンナーをやめさせた。
そんな時彼が薬物依存症を治すための
施設の新聞切り抜きを水谷に見せる。
その時水谷は思ってしまった。
「私じゃなくてもいいんじゃないか。
これだけやっているのに俺ではだめなんだな」
と。
そう思ってしまった水谷は彼に
冷たい態度を取って彼から離れて
行ってしまった・・・・。
その後彼は一人になりダンプカーへ
飛び込み自殺してしまった・・・。
この事件から水谷は教職を辞め
様々考えるようになり夜の街に
繰り出すのだった。
夜回り先生の読んでみた感想・評価
感動もですが子供達の
それぞれの物語でとても
胸に来るものがあります。
このマンガを読んでいると
私は何不自由なく育ってきたのだと
痛感いたしました。
いましたよねこういう子。
でもその時は何も思わなかった。
思わなかったどころか
酷いことを言っていたかもしれません。
毎日同じ服で近寄るととても臭く
給食になると見るに耐えない
食べ方だった子。
何故その時わかってあげなかったと
思い返すと悔しい気持ちでいっぱいです。
本人には直接は言ったことは
ありませんが周りの子が言っているのを
聞いて笑っている自分を思い出します。
もうこれって言っていると同じです。
本当によくある話で何故こうなったか
数年後に聞くんですよね。
私その子と小中高ずっと一緒でした。
特にグレたりするわけでもなく
普通の子でした。
何故か高校生の頃からとても
仲良くなり常に一緒にいました。
そんな時ふいに彼が昔話を
語りだしたんですよね。
虐待されていたんだと・・・。
中学の頃両親から殺されそうになり
父方の祖父母に引き取られ今があると。
私は大泣きしましたね。
許されることはないですが
小学生の頃の行いを土下座して
謝りましたよ。
でも彼はずっと友達でいてくれたら
それで許すと言ってくれました。
永遠の親友です今は。
夜回り先生はこんな方におすすめな作品!必見
この本が気になる方は絶対に
読んで下さい。
誰にでもオススメできる
作品ですので。
私恥ずかしながらこの作品を
今まで知りませんでした。
何かの番組で原作者というか
体験者の水谷修氏は知っていました。
気づいたら泣いている作品です。
世の中では子供の時に
とても苦労して育った人が
たくさんいるのを再認識しました。
ドラッグ等に手を出している人を
テレビや新聞で見たときには
人間のクズだなぁしか思っていませんでした。
ただこれは本当にダメなことです。
でも何故ドラッグに手を出したり
したのかを考えたことは一度足りとも
私は考えたことありませんでした。
そう考えると本当に情けなくなり
自分に怒りを覚えます。
リストカットしている子にしても
そうです。
なんで自分自身を傷つけるかを
考えなければいけませんでした。
偽善者と呼ばれても構いません。
これからそんな子を見つけたら
必ず親身になり一緒に考え
その子と乗り越えたいと思います。
このマンガを読めば必ず
この答えに行き着くはずです。