タイトル | 夢幻パトローラーYUZU |
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原作・漫画 | 岡本慶子 |
出版社 | 講談社 |
柚は一流のバレエダンサーを夢見る女の子。
けれどレッスン先では叱られてばかりで、
初めて役を貰った舞台でも
寝過ごしてしまう。
落ち込んでいた所へ現れたのは
別世界から訪れた美少年レム。
夢幻界に召喚された柚は
パトロールの仕事を手伝って、
大活躍していく。
夢幻パトローラーYUZUのあらすじ紹介
主人公の柚はバレリーナを
目指しているが、持ち前の
ガサツさのために落ちこぼれていた。
暇さえあれば眠っている彼女の前に
ある日、夢幻界から訪れた
魔法警部のレムが現れる。
一日13時間眠り続ける事が
夢の世界へ扉を開く条件なのだと
柚に告げたレムは、夢幻界のために
力を貸してほしいと願い出る。
最初は戸惑う柚だが、恋の予感を感じて
パートナー役をオーケーする事に。
しかし、求められていた仕事は
まさかの用心棒だった。
憤慨しながらも柚は次々と
事件を解決し、レムと共に夢幻界の
パトロールを行っていく。
夢幻パトローラーYUZUのネタバレと今後の展開は?
犯罪者の中には海印のように途中から
柚の仲間になるキャラクターも複数居ます。
海印は家族の復讐のために
犯罪者になったので、仲間に入った後も
裏切ろうとした時がありました。
事件解決の際には大半の話で
柚がバレエの技名と共に敵を蹴り飛ばす、
アクションシーンが入ります。
ラブストーリーの部分では、一級
犯罪者の娘のアリス・オディールと
柚がレムを取り合って争ったり、
柚が現実世界のクラスメイトと
良い雰囲気になって夢幻界に
訪れるのを止めるかを悩むなどの
エピソードがありました。
アリスは何度も出てきてレムを
誘惑しようとします。
バレエシーンの描写も多く、
クラシックの作品についての説明や、
技巧の解説、ダンスシーンも
盛り込まれています。
最初は一方的に柚が夢幻界を
訪れるだけなのですが、魔法の力を
借りた夢幻界住人が現代に
逃亡してくるなど二つの世界が
入り混じる話もありました。
最終的にはアリスの母、大魔女
ソフィアを倒す中でレムと柚がお互いの
気持ちを打ち明けあい、
ハッピーエンドで終わります。
夢幻パトローラーYUZUの読んでみた感想・評価
明るくてテンションが高い作品です。
テンポが良いのでサクサク読めます。
背景や魔法などファンタジーの要素も
しっかりと描写されていて、幻想的な
作風が好きな方にはおすすめです。
クラシックバレエをモチーフにした
作品なのでドレスやダンスシーンは
とても奇麗です。
アクションシーンも少女漫画の中では
かなり盛り込まれており、悪党が
一蹴される様子は読んでいて
スカッとしました。
主人公の柚は元気で可愛いだけでなく、
とにかく肝が据わっていて
格好良いですし、王子様役のレムが
あまり仕事の成績は良くなかったり、
ヒーローをヒロインが守るような
ストーリーです。
正統派のラブロマンスからは
遠いかもしれませんが、それが
いい味になっていて面白かったです。
海印の過去に関するエピソードや、
女学生の行方不明事件など時々
とてもシリアスなエピソードも混ざって、
雰囲気の違いにドキドキしました。
ボス役の悪党が柚の下敷きになって
やっつけられてしまうなど、オチが
コメディテイストな物が多いので
思わず笑ってしまうシーンも
たくさんありました。
夢幻パトローラーYUZUはこんな方におすすめな作品!必見
魔法世界の描写が奇麗なので
ファンタジージャンルがお好きな方、
気持ちが疲れていて笑いたい方に
おすすめの作品です。
少し昔の作品なので、懐かしい
少女漫画がお好きな方にも
向いていると思います。
クラシックバレエに詳しい方にも
親しみのある単語がたくさん
出てきて楽しいのではないでしょうか。
短編形式で話が進むため、
隙間時間に読み進めるのにも
手ごろなボリューム感です。
通勤途中や待ち時間などにも
丁度良いのではないかと感じました。
また、学生時代にゲームや漫画の
世界に憧れていた方は感情移入
しやすい作品に仕上がっていると思います。
声を上げで爆笑するような場面は
ないものの、クスリと笑ってしまうような
ギャグシーンはたくさんあるので
ちょっとした息抜きにおすすめです。
似たような雰囲気の作品では
『オトメン(乙男)』もおすすめです。
こちらもヒロインがヒーロー役の
元気の出るコメディ作品でした。
格好良くて強い女の子が好きな方は
ぜひこちらも読んでみて欲しいです。