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夢見が原のネタバレや結末(最終回)が気になる漫画!

夢見が原

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル 夢見が原
原作・漫画 曽祢まさこ
出版社 グループ・ゼロ

長年の思い人、みのりと会うために
鬼怒田まで足を運んだ青年、

康一郎は、地元の住民から
ある噂を耳にします。

「この先の草原は夢見が原という
恐ろしい土地で、地元の人間も

足を踏み入れないほどの
恐ろしいところだ、不用意に入るな」
というものでした。

確固とした目的を持つ康一郎は、
迷信など気にせず

その草原に足を踏み入れますが……
(「夢見が原」)

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夢見が原のあらすじ紹介

タケルの前に現れた少年、正平は
何をするにも鈍く、冴えない少年でした。

「良い子」のタケルは
おばあちゃんに言われたこともあり、

何かにつけて正平の面倒を見続け、
純粋なタケルもまた

タケルに全幅の信頼を
持つようになっていきました。

しかし、小学五年生になった時、
美人の西崎先生が担任になった頃から
関係に変化が生じ始めます。

西崎先生は正平の絵の才能を
非常に高く評価していて、

その厚遇ぶりは傍目からも
分かるほどだったのです。

面白くないと感じたタケルは、
さすがに自分から邪険にはしないものの、

正平がいじめられても
止めに入らないという
態度を取るのですが……(「影踏み鬼」)

夢見が原のネタバレと今後の展開は?

大きな家の跡取りとして育った少年、
康一郎の近くには、七歳の頃家に来た
五つ上の少女、みのりがいました。

養女という名目であるにも関わらず、
まるで女中のように
こき使われるみのりですが、

快活で勝気で、その上
優しく美人でもあったので、
少年は彼女に心惹かれていきました。

お祭りの晩、いつになく浴衣で
おめかししたみのりに見とれてしまい、

髪に唇を寄せてしまうほどに
好きになってしまったのです。

しかし、そんな二人の微妙な変化を
見抜いた康一郎の祖母によって、

みのりに縁談が舞い込み、
そのまま嫁ぐことになってしまいます。

もちろん、
引き止める力などありませんでしたが、
嫁ぎ先の夫が亡くなり、

本人が大人になり、そして、
再婚先でみのりが苦労しているという
話を聞いたことで、彼はついに

自分の伴侶にする覚悟で
行動を開始します。

汽車で目的地に
たどり着いた康一郎でしたが、

彼の前には夢見が原と呼ばれる
草原が立ちはだかります。

人の手が入っていない
草の海のような場所で、
地元住民によると呪われた土地だとのこと。

思い人の家を目前にした康一郎は
噂など意に介さず
歩を進めていくのですが…… 

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夢見が原の読んでみた感想・評価

まず、「怪談すすきが原」についてですが、
非常に静かな物語だという
印象を受けました。

頑張り屋で優等生ではあるものの
クラスではうまく行っていない

主人公の問題にしても
本人の口から語られるという形ですし、

野原に居座る「存在」にしても
具体的にその姿を示すことはありません。

ですが、先の見えない森や
野原にいる時に感じた
「怖さ」を思い出してみると、

まさしくこういった性質のものであり、
そのためまったくの

創作であるにも関わらず
リアルな怖さを感じてしまいました。

「影踏み鬼」は、
子供のたわいない遊びである
「影踏み」に怪談を含めたものですが、

万事において鈍いものの純粋で
絵が得意な正平が

美人の先生に
目をかけてもらっているのが
気に入らなくて

兄貴分のタケルが意地悪をしてみたり、
同級生たちがねちっこくいじめていたりと、

正平が亡くなるまでの
描写が精密なので、影を踏まれるという
本題がより鮮明な怖さを持っていました。

表題作である「夢見が原」は、
年上の「養女」だったみのりを

大人になった主人公が
探し出すという話ですが、

みのりの境遇や主人公の心理描写が
細密で、途中までは
怪談めいた部分が一切ない、

青春物語のような色彩が
強い雰囲気になっています。

だからこそ、みのりの境遇に対する
同情も強まりますし、

あっと驚く結末を目にした時の
衝撃もより強いものになっていました。 

夢見が原はこんな方におすすめな作品!必見

いわゆる典型的かつ
クラシカルな少女漫画的文脈ですので、

一目見てぎょっとするようないかめしさや
グロテスクさはありません。

しかし、静かな語り口の中に
潜むじわりとした怖さは、

民話や人々の口から噂として
語られてきた怪談話の本質を
突きつけるような存在感があり、

より「素」に近い怖い話を楽しみたい方、
昔聞かされた怪談の凄みを

もう一度味わってみたい方には
特に向いていると言えます。

また、インパクトの「強さ」に
こだわった作り方をしていないため
話全体の進め方が非常に機密で破綻がなく、

途中でシラけてしまうような心配もないので、
話の怖さとは裏腹に安心感もありました。

短編連作の形で
一作ごとの分量も適切なので、

間延びした展開が嫌だという方や
時間を無駄にしたくない

という方にとってもチョイスしやすい
一作という感じがしました。

絵柄は「今時風」ではなく、
話にも尖ったところがないので
見過ごしてしまいがちですが、

レベルとしては非常に高く、
また、リアリティという面でも
問題ない一作だと思います。

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