タイトル | 失恋未遂 |
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原作・漫画 | イアム 高宮ニカ |
出版社 | 双葉社 |
高校時代に大好きだった男に
失恋した経験がある菜乃花。
その時に髪を短くしてた。
それなのに採用された会社の
羽鳥課長は菜乃花の顔を
見るなり「サル」。
失礼な男だけど、仕事は出来る。
羽鳥が風邪を引いた時に
菜乃花がしたことがきっかけで
昔の出来事を思い出す。
失恋未遂のあらすじ紹介
大好きな人に大好きって
言いたい菜乃花は、そんな
素直な女の子だった。
彼女を変えたのは失恋。
外見も失恋した時に思い切り、
髪を短く切ってしまった菜乃花。
10年後、中途採用された会社で
出会った羽鳥課長に髪の短さから
「サル」みたいと言われる。
毒舌だけど仕事ができる
羽鳥課長の補佐になった菜乃花。
羽鳥は、菜乃花に聞いた
「どこかで会ったことない」と。
記憶にないという菜乃花だったが
本当は昔の羽鳥を知っていた。
ある日羽鳥が体調を崩した時に
菜乃花が差し入れたあるもので
昔を思い出す羽鳥。
失恋未遂のネタバレと今後の展開は?
高校時代、駅で会うだけの羽鳥に
恋をしていた菜乃花。
友達に次にあったら告白しろと
言われた時、羽鳥が落とした
定期入れがきっかけで告白成功!
二人は体の関係にまでなったのに
羽鳥には他にも女がいたと知り
羽鳥と別れた菜乃花。
高校時代、「なのか」という名前を
ひっくり返して「カナ」という
あだ名だった菜乃花。
羽鳥の記憶にはカナという名前が
残っていたので、はじめは
菜乃花と結びつかなかった。
同じ職場で課長とその補佐として
働く二人、ある日羽鳥が
体調を崩した。
それでも仕事をやり遂げるために
残業している羽鳥に菜乃花は
栄養ドリンクのお使いを頼まれる。
栄養ドリンクと一緒に菜乃花が
買ってきたのはプリン。
付き合っていた頃からの
羽鳥の好きなメーカーの物。
それを見て羽鳥は菜乃花が
高校時代、つき合っていた女と
言う事を思い出す。
羽鳥に他に女がいると知って
何も言わずに突然別れを
言い出したのは菜乃花だった。
羽鳥は菜乃花にやり逃げされたと
思い込んでいた。
上手く関係が修復されそうな時に
また見えてくる女の存在に
前に進まない羽鳥と菜乃花。
失恋未遂の読んでみた感想・評価
漫画の中には癒しの存在という
キャラクターがいる。
30代独身の小宮というキャラクター
普通の漫画だとお局扱いされる
年代だけど、小宮はかわいい。
ぽっちゃりしていて、邪気がなくて
小動物みたいな優しさを持っている。
登場人物が菜乃花、羽鳥など
クール系の人物が多い中で
彼女の存在がいい感じに効いている。
5巻からは彼女の話も展開する。
菜乃花がなんで、カナって呼ばれて
いたのかは、1巻では明かされない。
何か深い理由でもって思ったのだけど
これは単純なあだ名だった。(笑)
でも風邪を引いたときのプリンの
扱いなど、小道具をつかっての
話の持って行き方が面白かった。
派手な演出とかはあまりない
漫画なんだけど、読んでいて
ドンドン引き付けられる。
昔と違って素直じゃなくなって
いる菜乃花とクールな羽鳥だから
誤解が誤解を生む不器用さ。
仕事は出来る二人なのに
このギャップも面白い。
この漫画は原作と作画の人が
別々なんだけど、このストーリーに
あうイラストなのもうれしい。
失恋未遂はこんな方におすすめな作品!必見
最初のシーンがベッドにいる
二人のシーンから始まったから
濃い恋愛かなと思ったけど。
不器用な恋をしている二人の
物語なので、恋に不器用だな
って思う人におすすめかな。
自分の思いに素直になれなくて
立ち止まってしまっている人にも
共感できるところもある。
主人公たちの恋愛もそうだけど
小宮と南条の恋愛も楽しく
読むことが出来る。
次はどうなるんだろうと一気に
読みたくなるので、まとめ読み
したくなっちゃう本。
この本を読んで好きだなって
思う人に勧めたい本は。
ドラマを見た人には
大好評で話題を呼んでいる。
東村アキコさんの「海月姫」。
こちらもクラゲが大好きな
自分に自信がない女性が
ある男性に出会って成長する。
不器用な主人公と器用そうに
見えるのに中身は不器用な男の
ラブコメディー。
最終巻では主人公たちが住む
天水館が男子禁制の理由も
明かされるんだけど。
この理由がまた不器用な
思いが詰まっている。
読み終わった後になんだか
すがすがしくて、幸せな
気持ちになれる本です。