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娚の一生のネタバレと実際に読んでみた感想!すごく結末が気になる!

娚の一生

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル 娚の一生
原作・漫画 西炯子
出版社 小学館

期せずして祖母の最期を
看取る形になった、
エリートOLのつぐみ。

仕事で上を目指すことにも疲れ、
結婚する相手もおらず、
人生の先行きが見えない中で、

何故か祖母を異様に良く知る
白髪の紳士海江田が、
家に入り込んできて……。

若者の恋とも不倫とも違う、
緊張感ある独特の関係を
しっとりと描いた、

映画にもなった大ヒット作品です。

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娚の一生のあらすじ紹介

大手メーカーとして世間でも有名な
「世界の四つ葉」の管理職として、
バリバリ働いていたつぐみ。

しかし仕事に対して燃え尽きる中、
休暇を過ごしていた実家でも
祖母を亡くしてしまいます。

しかも彼女が人生の目標を改めて
見つけ出すよりも早く、
白髪の紳士海江田が訪ねてきます。

どうやら彼はつぐみの祖母と
特別な関係にあったらしく、
家の鍵すら渡されていたようで、

当面の生活の基盤をこの家に
定めていくつもりのようでした。

当然つぐみが馴染める相手では
到底ありませんでしたが、
居座る海江田と顔を合わせるうちに、

彼の意外な一面を垣間見るなどして、
距離を縮めていくのでした。

娚の一生のネタバレと今後の展開は?

「世界の四つ葉」とも言われる
大手電機メーカーで、
三十代で管理職となったつぐみ。

しかし祖母が亡くなる前に帰郷し、
葬儀の采配でも有能さを見せる彼女は、
もう今までのように仕事には、

没頭できない自分を感じていました。

必要な機材もあるし今後は、
自宅勤務でマイペースにと
考えてもいましたが、

祖母が残した畑の分配で親族が
本気ではないにせよ揉めるのを見て、
つぐみは土地を全部買うと宣言します。

もちろん孫でしかないつぐみに
そうした遺産が全部回ることは
常識的にもありませんでしたが、

実質的に家を守る立場なのは
祖母がいた頃と変わりません。

そんな中つぐみは、庭先で、
煙草の煙をくゆらせる、
白髪の紳士海江田に会います。

しかし海江田は、単なる祖母の
友人といった関係ではなく
家の鍵を何故か持っており、

しかも深いこだわりがあるらしい
祖母の家に居座るつもりであり、
つぐみの意向も汲んではくれません。

しかも海江田は近所のおばさんに
ここの娘、つまりつぐみと
結婚するつもりだなどと軽口を叩き、

「ずっと予定で済ませれば」などと、
まったく悪びれる態度すら
取ってはくれないのでした。

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娚の一生の読んでみた感想・評価

「成熟した恋」のようでいて、
初恋っぽいドタバタもあり、
主人公のつぐみになりきるように、

海江田さんに翻弄されるのが楽しい、
独創性のある作品でしたね。

基本的にアラサーより年上の
三十代から四十代の主人公で、
不倫ならぬ恋愛を題材にした場合、

その当事者は基本的に優秀ですが、
本作のつぐみもまた非常に優れた
バックボーンを持っています。

しかし半ば燃え尽きた部分があり、
どんどん仕事をこなして
キャリアを積むことにならなくても、

今まで周りから評価されてきた
数々の長所が彼女を
輝かせていくんですね。

単なる努力姿勢の良さでも
機械的な能力の高さでもない、
こうした経験をうかがわせる描写は、

ある程度以上活躍してきて、
しかも限界を知ったつぐみならではで、
心が温まるものがありましたね。

一方、長い間大学で教鞭を取り、
急なイベントでも一度口を開けば、
たちまち喝采を受ける海江田さんは、

まさしく「能力の人」と言って良く、
似ているようでどこか違う二人が
作り出す世界観がまた独特なんですね。

普通の、あるいは相当変わっていても、
見知らぬ年頃の女性が居る家に
男性が上がり込んだりはしないですし、

社交的で魅力的なつぐみが、その状況を
認めることも通常あり得なそうですが、
不思議と自然な関係が楽しいです。

若者同士の向う見ずな恋とも、
ドロドロしたものも全て飲み込む
不倫の恋ともまた違う、

なんだか奇妙な二人の関係は
恋愛的なものとは別の緊張まで、
楽しんでしまえる独特のものでした。

娚の一生はこんな方におすすめな作品!必見

どこかに影がある、ミステリアスな存在に
惹かれるというのは、男女通じて
良くある話ではありますが、

いざ現実的にと考えると、やはり色々と
しっかりした人がいいということで、
安定志向に走りがちなものです。

そのためか、多くの作品でも、
実は本音がしっかり出ていたり、
行動に「軸」があったりといった、

一見チャラくてもその実しっかりな
イイ感じの人が多い感じですが、
それ故不思議な面白さは薄いですね。

しかし本作の海江田さんは、
家に来た経緯から行動までが、
完全にミステリアスなお人で、

しかも大学教員という身元なので、
心理がまったく読めない感じです。

表面だけではなく本気で不思議で、
しかもどこか深いところでは
不安定な部分が垣間見える、

今までいそうでいなかった
新タイプの男性像を
楽しみたい方には最適です。

また、主人公であるつぐみも
ルックスは良いもののそれを
鼻にかけたりはせずに、

真面目に人と向き合えるタイプで、
三十代半ばでの恋愛ということでも、
安心できる部分が多いのが良いですね。

優秀さとは裏腹に、色々な意味での
経験不足が滲む面もありますが、
そこも含めて魅力的な女性です。

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