タイトル | 宇宙を駆けるよだか |
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原作・漫画 | 川端志季 |
出版社 | 集英社 |
かわいくて性格も良い女の子。
初めての彼氏ができて
幸せにあふれていたのに・・・
初デート中に1本の電話があった。
「今から死ぬ」とクラスメイトが
目の前で死んだ・・・
目を覚ますと死んだはずの
クラスメイトと入れ替わっていて!?
宇宙を駆けるよだかのあらすじ紹介
主人公・小日向あゆみは
高校生になって生まれて初めて
彼氏ができた。
今日は真昼に赤い月が出る赤月の日。
彼氏のしろちゃんとのデートへ
向かう途中に電話がかかってくる。
同じクラスの海根さんからだった。
突然、今から死ぬと言い出し
急いで助けに行こうとするが
目の前で転落してしまう。
目が覚めるとなぜか
病院のベッドにいて、あゆみは
海根さんの姿になっていた。
何が起きたのか分からないまま
海根然子として
生活するはめになってしまう。
宇宙を駆けるよだかのネタバレと今後の展開は?
家族にもしろちゃんにも
ちゃんと話せば本当は私があゆみだと
分かってくれると信じていた。
元の自分の体には海根さん、
海根さんの体にはあゆみと
2人は入れ替わっていた。
私が本当はあゆみだと言っても
誰も信じてくれなかった。
優しいしろちゃんにも
やんわり避けられてしまう・・・
海根さんは太っていて
醜い見た目のせいで避けられて
友達もいなかった。
いつもと同じ学校なのに
全然違う世界に見えた。
あゆみの姿をした海根さんは
今までいい思いをしてきたんだから
その姿で苦しめと言ってきます。
ずっとあゆみになりたいと
思っていたことを知ります。
嫌がらせをうけて落ち込んでいると
あゆみの友達で
あゆみのことが好きだった
火賀くんが優しくしてくれる。
笑顔や文字があゆみのものだ!
と入れ替わりに気づき
手助けしてくれます。
味方ができたあゆみは元の体に
戻るための方法を探し始める。
絶対に元に戻ってやると決意した矢先
しろちゃんは入れ替わりのことを
すでに知っていると聞かされて!?
宇宙を駆けるよだかの読んでみた感想・評価
主人公のあゆみは性格も良くて
見た目もかわいい理想の女の子です。
友達も多くて、家族も優しくて
幸せな日々を過ごしていました。
海根さんは性格も歪んでいて
不細工で太っていて
家族ともあまり仲良くなくて
友達もいない・・・
全く正反対の2人が
入れ替わってしまうという
予想外の展開に驚きました。
海根さんは確かにクラスの人にも
避けられたり、笑われたり
酷い扱いを受けています。
ずっとバカにされていたら
歪んでしまうのも無理はないと
泣きそうになりました。
しかし、入れ替わってあゆみの
体を乗っ取って幸せになろうという
考え方が恐ろしいです。
もともと海根さんは暗くて
卑屈だったので見ていると
イヤな気分になってしまいます。
見た目で判断し、
態度を変える人間が多いなか
火賀くんだけは違いました。
気づいてくれてよかったし
笑った顔とかで気づくって
本当にあゆみのことが
好きなんだな~と感じました。
しろちゃんは怪しい感じもしますが
あゆみの味方であってほしいです。
宇宙を駆けるよだかはこんな方におすすめな作品!必見
美人で明るい女の子と
不細工で暗い女の子が
入れ替わってしまうストーリー。
少女漫画でブスといっても
普通にかわいい子だったりする
展開はありがちです。
そのせいであまり
感情移入できなかったり
共感できないことも多いと思います。
しかし、この漫画では海根さんの姿は
しっかり不細工に描かれています。
顔はもちろん、性格もそうですが
よりリアルに近い
女の子になっています。
嫉妬などドロドロした感情が
これぞ女!という感じで
表現されています。
人を見た目で判断したり
されたりすることは無くならず
仕方ないことかもしれません。
しかし、1番大事なのは
中身だと気づかせてくれます。
海根さんの中身が入れ替わってからは
あゆみが明るい子なので海根さんの
見た目でも明るいままです。
外見を磨き、
努力することも大切ですが
それよりまず内面を磨くこと。
かわいくないからといって
卑屈にならず明るくふるまうだけで
印象はこんなに変わるんだ!
ということが分かります。